高分子の院試対策について…
こんにちは やまたくです
最近更新頻度が低くて申し訳ありません。
おかげさまで色々な方から質問していただけるようになって個別対応していたらなかなか記事を書く時間がない今日この頃です。
(もう少し上手く回す方法を考えなくては…)
院試の質問等は下記のTwitterでも解答しているので速いレスポンスを期待される方は是非こちらで質問していただければと思います。
さて、今日は記事にコメントしてきてくださった方の質問の一つ
東工大の院試の高分子はどのように対策を取ったらいいでしょうか?
に答えていこうと思います。
昨年度までは、高分子科学の大問が二つあり高分子合成と高分子物性が別々の大問だったので得意な方だけ解けば良いということもできたのですが、今年からは一つの大問として扱われることになったので、両方をきちんと対策する必要が出てきました。
(下のリンクに2020年の大問変更に関する情報を載せておきます。)
院試対策の大前提として、教科書をきちんと読むことが挙げられます。
高分子関連の教科書は数多く出版されていますが、下に学部の講義で利用していた教科書を示します。
1. 高分子学会編:基礎高分子科学
高分子を学ぼうとする大学生なら一度は見たことがあるのではないでしょうか? 高分子の基礎学習には十分すぎる内容が書かれています。
色々な理由から改訂が望まれていたそうですが、2020年1月にようやく第2版が発売され、章立てやコラムが刷新されました。
この第2版は現在の東工大の教授陣も執筆に関わっており、かなり東工大の高分子関連の講義内容に近いことが書かれているので、東工大の院試対策には良いのではないかと思います。
また、第1版に比べて読みやすくなっているので、新しく教科書を買おうと思う方はこちらをお勧めします。
大学の講義で利用することはありませんでしたが、基礎高分子科学には姉妹書として演習本も出版されているので、教科書を読んで学んだ内容を復習する際に是非利用してみてください。
2. 三共出版:高分子の化学
こちらの教科書は基礎高分子科学よりは優しく基礎的な内容が書かれています。また章末に演習問題もあるので、知識の確認もしやすいようになっています。
おそらく「基礎高分子科学」と「高分子の化学」の二冊があれば、東工大の院試の高分子関連で解けない問題はないと思います。
ただ、実際には教科書を読んだあとからが問題になります。
・教科書の内容と院試の問題をリンクさせることができない
・教科書で読んだ記憶はあるのに解けない
など、知識で知っているかどうかと
実際に院試で解けるかどうかは話が別になってきます。
この大きな理由として、有機化学、無機化学、物理化学、化学工学などに比べて高分子関連の演習書が世の中に少なすぎるからということが挙げられます。
ではどうやって演習量を確保するか…
これはやはり大学院の過去問の解くのが一番だと思います。
今の制度になってからはまだ5年分の過去問しかないので、さらに過去の問題も見たい方は下記のリンクを参考にしてみてください。
年数を重ねてくると似た問題も多くなるので、東工大の高分子関連の出題傾向も読めてくると思います。
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