第10回三ノ会 東京公演

2024/12/07 矢来能楽堂
狂言小舞と仕舞を同時に同じ舞台で舞うというのは面白かった。踏み方が違い、息遣いが違い、視線が違い、跳び方が違う。
千三郎曰く、近代建築の和泉流に対して、大蔵流は土着の三番三。派手である。そして原初的なあるいは民衆的な躍動を感じる。まるでおん祭の田楽を観るような。あるいは笛が似ているのかもしれない。室内の能舞台でやるより、屋外でやった方がいい。
半能はエネルギッシュな神性を宿した。半能だからなのか、そもそも小書「八段の舞」に起因するものなのか。悦楽の舞である。

2024年12月7日 (土)
13:00開演 (開場12:00)終演予定15:15
■番組(プログラム)

座談 味方玄 茂山千三郎

狂言小舞
七つになる子 茂山郁馬

合舞
海士(玉之段) 馬野正基 茂山千三郎

三番三 茂山千三郎

半能
高砂 八段之舞 味方玄

狂言
神鳴 神鳴 茂山千三郎
   医師 善竹大二郎

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