観光情報を分析して愛媛の魅力を旅行者に発信【AVA Intelligence株式会社】
東・中・南予、各市町それぞれに古くから受け継がれる歴史や文化、美しい自然が溢れる愛媛県。年間通して国内外から多くの観光客が訪れているが、全国の旅行市場で考えると、まだまだ獲得できる市場規模・価値がある。より広く、県外や国外の人に愛媛の魅力を伝えるためにはスマートな観光情報を発信するツールが必要。そこで、今回AIを活用した旅行提案サービスを使って、地域経済活性化を目指す事業が愛媛県でスタートする。
今治市の観光客の滞在時間を延ばす(実装フィールド:今治市)
令和3年の愛媛県の観光客総数は16,353千人(延)、観光客消費総額は839億円におよぶ。エリア別の総数でいうと、松山市の326千人(延)に次ぎ、2番目に多いのが今治市で278千人(延)(*1)。「サイクリングの聖地」として知られる今治市には、国内外からサイクリストを中心に観光客が訪れている。しかし、今治市のデータによると、観光客一人の平均訪問地点 は2.39 箇所、平均滞在時間2時間以上6時間未満が最も多い (*2)という、「通過型観光」の傾向があり、観光消費額をいかに伸ばすかが課題だ。
今回今治市の課題を解決するのが、AVA Intelligence株式会社が提供する、観光情報を分析し、旅行者の好みや条件等に合わせて有益な情報を発信してくれるサービス「AVA Travel」だ。
レコメンド技術を活かし愛媛県内の観光情報を提案・発信(チャレンジャー:AVA Intelligence株式会社)
AVA Intelligence株式会社は、ユーザーの趣向や条件をもとにAI(人工知能)がおすすめの旅行先や観光地などを提案するサービス「AVA Travel」を開発・運用している。このサービスは既にローンチされており、2022年8月現在で国内約300都市の観光情報を掲載中。「AVA Travel」では、旅行者は好みにあった旅行先を簡単に見つけることができるため、実際に予約に至るユーザー数が他の旅行サイトに比べ高い傾向にある。これを愛媛で導入することで、旅行者の「知らなかった」という機会損失をなくし、地域経済の活性化および旅行者の体験価値の向上に繋がる。さらに、今治市としまなみ海道で繋がる広島県尾道市では、愛媛と同じように実装検証されているため、より親和性の高い魅力的なコンテンツ作りが可能になる。
好みや条件に応じた旅行情報が簡単に見つかる
なぜ他の旅行サイトに比べて「AVA Travel」では最適な旅行先が見つかりやすいのか。その理由の一つが、AI(人工知能)も活用しながら、ユーザーの趣向や条件からセグメントされた情報が届くことにある。ユーザーに向けておすすめの宿泊施設の提案、そして予約、さらに行きたいスポットや宿泊施設の近隣にある飲食店や観光施設の提案までがこのサイトで一貫して行うことができる。
旅行プランを既に計画しているユーザーにも、プラスαのおでかけに役立つ情報提供をしてくれる。一人ひとりの趣味嗜好に合った情報が見つかりやすいことで、旅行前のストレスも少なく、旅行後の満足度も高い。
自治体などの観光系事業者は掲載料無料!
自治体などの観光系事業者がサイトに観光情報を掲載するのに、掲載料は一切かからない。「AVA Travel」では、無料で自治体等がもつ観光情報を分析・提案発信し、また情報も常に最新状態を保つことが可能だ。これまで限られた資金の中で効果的にPRをするメソッドがなかった観光団体、観光事業にとって非常に分かりやすく、効率的なPR方法といえる。
データの蓄積・分析が可能
さらに、「AVA Travel」ではサイトから得たユーザーの好みや、行動データ(クリック・予約など)を蓄積し、分析することができる。また、同社のスタッフが現地に滞在し旅行者の声を実際に聞くことで利用してどうだったか、反応を調査。ここから得られたインサイトは、協力事業者に一部フィードバックすることも可能だ。そうすることで、事業者はサイトに掲載して露出ができるだけではなく、効果測定ができ、予約獲得数アップのためのプランを検討し、ブラッシュアップしてより良いサービスの提供が可能となるのだ。
「地元の人だから知っている」情報の質にこだわる
今後同社が延ばしていきたいのが「情報の質の高さ」。メジャーな観光スポットだけではなく、観光情報誌や地域情報誌に載っていない地元の人だからこそ知っている、ディープで信頼できる観光情報を旅行者に届ける。愛媛で実装するにあたり、サイトに掲載される情報は実際にスタッフが現地に滞在し、地域の人にヒアリングして集めたディープな情報を集める。早速8月から9月にかけて2週間程度の期間で現地取材・リサーチが入る予定だ。
圧倒的な情報収集力と提案力で愛媛の経済を動かす
今回のプロジェクトでは、まず今治市をスタートとして2022年10月に開催予定のサイクルイベントに合わせて実装成果を発信する予定。そして、今治市の実装成果を活かし各市町へと広げ、愛媛を第一想起していない旅行者の獲得を目指す。旅行者の傾向をしっかりとデータとして残すことで、今後愛媛の観光市場を拡大していくためのヒントが見つかるはずだ。
*出典
(*1)愛媛県.観光客数とその消費額.令和3年
https://www.pref.ehime.jp/h14500/3859/documents/r3syouhigaku.pdf
(*2) 今治市.今治市観光推進計画(2021-2030)
https://www.city.imabari.ehime.jp/kankou/public2/keikaku.pdf
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