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西日本初開催!「インバウンドサミットin瀬戸内」日本のチャンスは瀬戸内にあり!【実施レポート|主催:株式会社MATCHA】

2024年11月、日本最大級のインバウンドメディア「MATCHA(マッチャ)」を運営する株式会社MATCHAが主催する「インバウンドサミットin瀬戸内」が愛媛県で開催された。このイベントは、愛媛県が進める「トライアングルエヒメ」事業の一環として実施したもので、西日本では初開催となる。会場とオンラインあわせて、700人の観光関係者らが出席した。


イベントの目的と背景

2024年10月の訪日外客数の推計値は3,312,000人(※)と過去最速で累計3,000万人突破、コロナ禍以前の2019年の実績を超える高水準を維持している。一方で、地方自治体の多くはインバウンドの意義を理解しながらも、具体的な受け入れ施策には課題を抱えているという。

こうした地方自治体や観光産業の事業者が抱える課題を受け、「インバウンドサミットin瀬戸内」では、地域が観光資源を活用し、持続可能な観光を実現する方法を模索した。訪日観光客の視点を取り入れつつ、地域間の連携を強化することも目的の一つである。

※2024年11月20日 日本政府観光局 PRESS RELEASE 報道発表資料 訪日外客数(2024年10月推計値)より引用

「インバウンドサミットin瀬戸内」の主なコンテンツ

イベントには中村時広愛媛県知事をはじめ、瀬戸内地域で活躍するインバウンド関連のトップランナーが登壇。トークセッション形式で、訪日観光客が地域に期待すること、受け入れの工夫などについて議論が交わされた。また、参加者同士のネットワーキングを目的としたアフターパーティーや、持続可能な観光地として世界からも注目される愛媛県大洲市でのスタディツアーも行われ、充実した2日間となった。

【インバウンドサミットin瀬戸内の参加人数】
DAY1:リアル参加 約130名、オンライン参加 約550名
DAY2:リアル参加 43名

また、会場には愛媛県ならではの「蛇口からみかんジュース」が設置され、県内外から訪れた参加者も愛媛のみかんジュースを楽しく味わった様子。

1. 中村時広愛媛県知事による挨拶

本サミットは、中村知事の挨拶からスタート。知事は愛媛県の観光コンテンツをPRしつつ、県が取り組む観光施策について具体的に紹介。観光誘致に積極的に取り組む姿勢を示した。

2. トークセッション

「なぜ人々は瀬戸内に魅了されるのか」「地域住民と世界を目指す観光のカタチ」「 今、訪日客が求めているローカルへの旅とは」のテーマで、多彩なスピーカーたちが意見を交換した。登壇者には、Airbnb Japan株式会社の代表取締役 田邉 泰之氏やWalk Japanのポール・クリスティ氏など、業界を牽引する豪華な顔ぶれが揃った。

【セッション1】なぜ人々は瀬戸内に魅了されるのか登壇者
Airbnb Japan株式会社 代表取締役 田邉 泰之さん
瀬戸内リトリート 青凪 by 温故知新 総支配人下窪 日登美さん
四国ツアーズ株式会社 地域コーディネーター 出尾 宏二さん
株式会社MATCHA 代表取締役社長 青木 優さん
モデレーター:武内 陶子さん(愛媛・伊予観光大使/大洲市きらめき大使)

【セッション2】地域住民と世界を目指す観光のカタチ登壇者
Walk JapanおよびThe Japan Travel Company 株式会社Walk Japan
CEO, JTC/取締役会長 ポール・クリスティさん
瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局(香川県瀬戸内国際芸術祭推進課)主幹 今瀧 哲之さん
一般社団法人キタ・マネジメント CMO 井上 陽祐さん
株式会社MATCHA 取締役COO 齋藤 慎之介さん

【セッション3】今、訪日客が求めているローカルへの旅とは
株式会社インターローカルパートナーズ 代表取締役 山本 桂司さん
avex management シンガーソングライター Miyuuさん
インバウンドコンサルタント/SNSクリエイター 南 クリスティーナさん
entohouseBAR&GUESTHOUSE オーナー シーバース 玲名さん
モデレーター:武内 陶子さん(愛媛・伊予観光大使/大洲市きらめき大使)

3. 写真展「SETOUCHI: SEEN THROUGH GLOBAL EYES」

同会場にて、海外クリエイター5名による写真展が同時開催され、瀬戸内地域の美しさを独自の視点で切り取った作品が展示された。訪日観光の可能性を示す新たな視点が、多くの来場者を魅了した。

4:アフターパーティ

DAY1終了後、サミットの熱が冷めやらぬ間にアフターパーティが開かれ参加者同士意見交換を行った。「瀬戸内の観光を盛り上げたい」共通した思いで、非常に有意義な場となった様子だった。

5.大洲市フィールドツアー(DAY2)

DAY2は、持続可能な観光地として国際的な評価を受けた大洲市を巡った。ツアーでは、地域の観光資源を生かした取り組みを学び、その知見を自身の事業に活用する方法について参加者間で意見交換が行われた。

イベントに参加してみて

合同会社百山 代表 砂川 伸夫さん
私は、愛媛県を拠点に県内外で司会事業・OTA事業・SNS事業を展開しています。インバウンド対策への課題感を持たれているホテル業界のクライアント様も増えてきたので、インバウンド誘客に関する最新の情報や、有識者の方の知見を得られたらと思い参加しました。一番心に残ったのは、「インバウンドは怖くない」ということです。インバウンドに注力している旅館様もいらっしゃるのですが、「予約は受けるけれど、外国語対応ができないから積極的には募集していない」という旅館様も一定数いらっしゃいます。それが、今回のサミットに参加して、外国語で対応できることが良いというわけではなく他にも訪日観光客の方に満足いただけるサービスが提供できるということがわかったので、私のクライアント様にもそういった点をお伝えできればと思います。

古民家宿 傳次(denji) 店主 大塚 仁美さん
私は2023年から、愛媛県松山市の離島・興居島で民泊を運営しています。徐々に訪日観光客の方が興居島に足を運んでくださる機会も増えてきたので、少しでも地域観光を盛り上げるためのヒントが見つかればと思い参加しました。たくさんのパネリストの方のお話を聞き、中でも地域密着で事業をされているオーナーさんの考えに、とても共感しました。お客様を島に、そして民泊に呼び込むためには、地域の皆さんの協力が不可欠です。今後も、地域の皆さんと協力しながら興居島を盛り上げていきたいと思います。

イベントを終えて

株式会社MATCHA 代表取締役社長 青木 優さん
私たちMATCHAが主催する「インバウンドサミット」は、今回の瀬戸内で7回目の開催となります。元々はコロナ禍で観光業界が沈んでいる中、インバウンド領域を盛り上げたい、光を見出したいという思いでスタートしました。それが次第に、サミットの開催意義が変わってきたと感じています。インバウンドというキーワードに対して、本当の価値とは何か理解が深まり、私たちMATCHAと、登壇者を含めた参加者のみなさんが繋がりあい、新たな共創が生まれる。それが、インバウンドサミットの価値だと思います。今回のサミットで、参加者の皆様はたくさんのインプットがあったかと思います。ぜひ、明日から行動に移していただき、今日の繋がりを生かし、連携しながら地域観光を活性化させていけたらと思います。ご参加いただき、誠にありがとうございました。

まとめ

「インバウンドサミットin瀬戸内」は、地域の観光振興に関心を持つ多くの参加者を集め、持続可能なインバウンド観光の未来について考える場となった。主催者である株式会社MATCHAは、今後もサミットを通じ、訪日観光客と地域を結びつける役割を担い続ける。

▼MATCHA令和5年度事業紹介・実装報告レポートはこちら


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