乗る・楽しむ・知るを一本化! 県民アプリ「みきゃんアプリ」登場【デジタルテクノロジー四国】
経済産業省の調べによると、2010年では決済全体のわずか13.2%しか占めていなかったキャッシュレス決済が、2021年には32.5%にまで割合が増え、全国的にキャッシュレス決済が進んでいる。特に、「比較的利用する頻度の高いキャッシュレス決済手段」として、「PayPay」、「LINE Pay」などのQR決済を選んだ人の割合は年々増加傾向にある。一方で都心大手の電子決済が県民に普及するにつれ、決済手数料などにより地域マネーが域外に流出する。さらに、それらによる決済機能を介し収集されたデータは県や市町といった行政や県内の事業者が分析・活用することが困難という点も課題。
そんな課題の打開策として、2023年2月15日から“愛媛県民のためのアプリ”として、「みきゃんアプリ」が登場。今回は愛媛県内におけるキャッシュレス化を地元主体で推進することを目的として生まれた「みきゃんアプリ」の内容を紹介する。
県民アプリ「みきゃんアプリ」とは?(チャレンジャー:デジタルテクノロジー四国)
「みきゃんアプリ」は、デジタルの技術を活用して愛媛県民の日常生活の利便性を向上させる県民アプリ。愛媛県内の通貨を循環させる決済基盤・日常生活における決済の一本化としての決済アプリ機能に加え、県民への情報発信を一斉に行う情報プラットフォームとしての活用を目指している。
具体的な機能は大きく分けて以下の3つである。
① 公共交通機関の交通券購入
⇒アプリから公共交通機関の交通券を購入することが可能となる。スマホの画面を見せるだけで乗り降りができ、実装検証開始時点では伊予鉄道市内路面電車の全路線で利用できる他、4月からは松山空港及び松山観光港リムジンバスで利用可能となる予定だ。
② 店舗でのQR決済
⇒愛媛県内のお店・公共施設・タクシーでお財布要らずの QR 決済ができる。2月現在、県内で400を超える加盟店で利用でき、今後も拡大を続ける。
③ 愛媛県内の最新情報の発信
⇒愛媛県内の観光・イベント情報などを発信し、ユーザーは外出時の情報源として活用する。またアプリ上から県内の公共施設の予約や各種電子申請等の行政手続きが可能になるなど、決済以外の機能の充実も図っていく。
「みきゃんアプリ」の仕組み(実装フィールド:愛媛県下全域)
まずは、「みきゃんアプリ」の使い方を紹介。「みきゃんアプリ」の初期登録は簡単。まずはアプリをダウンロードし、ユーザー情報や口座情報を登録。次に、登録した銀行口座からチャージするだけ。1回及び1日のチャージ及び決済の上限額はそれぞれ3万円で、1カ月の間に最大10万円分のチャージ・決済が可能。最小1,000円からチャージでき、1,001円からは1円単位でチャージ可能。
市内電車に乗る際は、予め購入した交通券の画面から降車直前に「チケットを使う」ボタンを押し、表示された画面を乗務員に提示するという流れ。画面表示の制限時間は10分。乗車券は大人・小児それぞれ5名分まで一度に購入可能。
また、加盟店で買い物をする場合やタクシーを利用する場合は、店のレジで提示されたQRをアプリの画面から読み取り、支払金額を入力。入力した金額をレジ係のスタッフに提示し、支払いを確定させることで完了する。
店舗やタクシーでの決済方法はQRをユーザー側のスマホで読み込む形式であることから、加盟店が新たに設備を導入する必要もなくスムーズな支払いが可能となる。加盟店は専用のWeb管理システムを使って決済履歴を確認でき、15日締めと月末締めで月2回振込にて精算される仕組みとなっている。誤決済の払い戻しなども同システムを使い、対応可能。
利用者数拡大に向けての取り組み
みきゃんアプリの利用者拡大に向け、ユーザーにとってお得なキャンペーンを実施中。
【特典1】電車運賃が10円引きに!
「みきゃんアプリ」の交通券を利用すると、伊予鉄道市内電車が大人・小児ともに10円引きで利用できる。割引適用期間は2023年3月31日までで、ユーザーからの反響によっては期間延長を検討。
2月15日のリリースを記念し、「みきゃんアプリ」のラッピングが施された伊予鉄市内電車も登場。初日は、愛媛県の公式イメージアップキャラクター「みきゃん」も応援に駆けつけた。
【特典2】初回チャージで500円分プレゼント!
口座登録後に「みきゃんマネー」を初回チャージすると、市内電車や加盟店で利用可能な500円分をプレゼント。
【特典3】「くるりん」が年中無料。その他県内加盟店で特典多数!
いよてつ髙島屋大観覧車「くるりん」(シースルーゴンドラを除く)が年中無料で利用できる。その他、「えひめこどもの城」や「愛媛県総合科学博物館」などでもQR決済が利用でき、県内で100店舗以上を超える加盟店ではオリジナル特典を受けることができるなどユーザーへのメリットを多数用意し、利用者数の拡大を図っている。
今後の展望
実装第1弾では、2023年2月15日のアプリ実装検証を皮切りに、QRでのキャッシュレス決済、定額券での交通決済、そしてユーザー情報のデータ集積・分析を進める。
また今後の将来構想として利用可能な交通機関及び加盟店の拡充、クーポン機能や地域振興券、さらにデジタルスタンプラリーによる消費活性化施策などを計画している。
今、県民の声に耳を傾けつつ、生活をより豊かに、そして暮らしに役立つ県民アプリに期待の声が集まっている。
「みきゃんアプリ」の公式HPもチェック
■公式ホームページ
https://dx-ehime.jp/
\SNSもやっています/
■Instagram
https://www.instagram.com/tryangle_ehime/
■Facebook
https://www.facebook.com/tryangleehime
■Twitter
https://twitter.com/tryangle_ehime