シェアサイクルを活用した観光客の人流データ分析と行動範囲拡大へのチャレンジ【Open Street株式会社|事業紹介】
コロナが終息し、回復基調に転じている観光業界だが、その反面で地域の観光をどう活性化させるか各地域それぞれで課題感を持っている。観光戦略を立てる際、今注目されているのが「人流データ」である。この人流データの活用と、新しい交通インフラの導入が愛媛県松山市でスタートした。
解決したい交通インフラの改善と滞在時間の延長
まず、地域の観光課題として、主に以下の5つが挙げられる。
<地域が抱える課題>
・観光客の増加
・日帰り客の宿泊促進
・連泊の促進
・リピート利用の促進
・交通インフラの整備
また、訪日外国人も増加したことで、外国人利用者の動向把握は重要テーマとなっている。
愛媛県も例外ではない。
県庁所在地である松山市は、全国的にも有名な「道後温泉」や「松山城」など歴史的な観光スポットが点在している。各スポットへの移動はほとんどの観光客が、路面電車を利用する。これも愛媛ならではの観光の楽しみ方だが、どうしても行動範囲が一定のエリアに限定されてしまう。
これらの課題を解決するために、「人流データ」が鍵となる。
観光客がどこから来て、どこを訪れ、どれぐらい滞在するのか、このような人の動きを見える化したデータを取得・分析することで、地域のどのスポットが人気で、どの時期に需要が高まるかを理解でき、それに基づいて効果的かつ効率的な観光戦略を立てることが可能となるのだ。
今回松山市で実装されるプロジェクトは、シェアサイクルという新たな移動手段の選択肢を増やし、観光客の行動範囲の拡大とデータ取得にチャレンジする。
業界シェアNo.1!「HELLO CYCLING」
この事業を進めるのは、シェアサイクルサービス「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」を展開する、OpenStreet株式会社(以下:OpenStreet)だ。
「HELLO CYCLING」は、登録会員279万人、業界シェアNo.1を誇るシェアサイクルサービス。同サービスのポイントは、移動手段とデジタルを結びつけることで、観光者がどこに行き、どこで何時間を過ごし、どのくらいの距離をどれだけの総時間で巡るのかを把握することができる人流データを取得できる点にある。
IoTデバイス(ハードウェア)とアプリ(ソフトウェア)を合わせることで、出発地点から目的地までの行動情報、一時駐輪データ、利用時間、走行距離、走行経路、走行速度、までもデータ収集することができる。
自治体や観光協会はこのサービスを導入することで、移動実績を基にした、リアルな観光ルートMAPの作成と、意図的に立ち寄ってもらいたい戦略的な誘導・行動範囲の拡大に活かせるというわけだ。
地元企業と協力し松山市内にサイクルステーション設置!
2023年11月1日に、松山市内ではJR「松山駅」、伊予鉄「松山市駅」、「道後温泉周辺」の3エリアに「HELLO CYCLING」のステーションを設置された(設置エリアは順次拡大予定)。
地元の運営事業者として提携しているのが、株式会社三福快適生活。三福グループの所有する土地にも、サイクルステーションを設置しており、サイクルステーションには自然災害対策も考慮し、風洞検査済みのラックを使用している。
今後は道後商店街振興組合と道後温泉旅館協同組合によって形成された「観光客行動データ水平展開コンソーシアム」と連携し、観光資源の発掘、観光ルートマップの作成などを行うことで、地域への観光誘致、リピート訪問、滞在期間の増加を目指す。
「HELLO CYCLING」の利用方法
松山市に設置されている自転車の種類は、シティサイクル(ママチャリ)タイプ・スポーツタイプの2種類から選べ、どちらも電動アシスト付き。
<シティサイクル(ママチャリ)タイプ>
30分130円、以降15分150円。上限1,800円(12時間までの利用)
<スポーツタイプ>
30分300円、以降15分150円。上限3,000円(12時間までの利用)
利用方法はこの3ステップ! 好きな時間に近くのステーションでサクッと借りられて便利!
■登録から予約までアプリで完結、いつでもどこでも気軽に使える
アプリをダウンロードして会員登録(無料)後、すぐに利用可能!
自転車ステーションの検索や予約まで簡単に行える。決済はクレジットカード・キャリア決済・Yahoo!ウォレット等から選択でき、自動で引き落としされるのも◎。
さらに、英語や中国語にも対応しているので訪日観光客も利用できる。
■QRコードを読み取るだけ!365日24時間利用可能!
無人での貸出返却が可能なサービスのため、365日24時間利用することができる点も嬉しい。もしものときの保険も、料金に含まれるので安心!
■返却場所は提携ステーションであればどこでもOK!
返却場所は、HELLO CYCLINGステーションであれば、借りた場所でなくても返すことができる。
■クーポンでお得に利用することも
キャンペーンなどで発行されるクーポンコードをマイページから登録すると、決済時に利用できる。利用料金の割引や無料お試しなど、クーポンを活用してお得にシェアサイクルを利用できるので、初めて利用する人にもおすすめ。
▼アプリの無料ダウンロードはこちらから▼
まだまだ交通インフラに課題がある愛媛県。松山市内を自由に移動するための手段として、シェアサイクルの導入は、地域の新しい魅力を発見する機会を増やしてくれるに違いない。そして、行動範囲が広がり、集まった人流データを基に、宿泊客増加及び滞在時間増加のための有効な策を打つことで、地域への経済効果が高まることを期待したい。
■公式ホームページ
https://dx-ehime.jp/
\SNSもやっています/
■Instagram
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