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[s3 シティリーグ準優勝] アルセウスレジエレキvmax with テツノイサハ


1.はじめに

 初めましての方は初めまして、そうじゃ無い方はお久しぶりです、とらいという者です!

 今回は、2024年2月28日に参加したシティリーグで準優勝した記念に、アルセウスvstarとレジエレキvmaxを主軸にした雷デッキを紹介していきたいと思います。

 拙い部分も多く目立つと思いますが、全文無料の投げ銭方式なので是非最後まで見てくれると嬉しいです!

2.使用構築

予選 5-1 トナメ 2-1 準優勝🥈

戦績

トナメ再戦ばっかで草

3.基本戦略

 最序盤にアルセウスvstarを擁立させ、アルセウスvstarの特性スターバースと技トリニティノヴァにより高速で盤面を整えることで、相手の動きを伺いながらその都度適したサポートを使いながら戦う、という動きが理想的かつ基本な動きとなります。

 どの対面に対しても、サイドをとりきるまでの自分の攻撃回数を最小限に抑えながら、相手の攻撃回数をポケモン達の高耐久を活かして最大限まで伸ばさせるように立ち回ることが多いです。

4.構築の強み

本構築の強みとして、以下3点が挙げられます。

①初動の安定

 レジエレキvmaxの逃げエネ0のおかげで、レジエレキvでスタートしても進化すればスターバース権を入れ替え札に割かなくて済む都合上、少ない必要パーツで構築上のエンジンであるトリニティノヴァにスムーズに繋げやすく、デッキの序盤の回転が安定しやすいです。

②捲り性能

 初手手張りできないなど、序盤に遅れが生じても、アタッカー全体のHPが高く粘りのプレイングが可能であり、またナンジャモを始めとした逆転用のカードを厚めに積んでいるため、初動が遅れたから終わり、という負け方が基本的に少ないです。また、先手でのみ強いカードを構築内から最大限排し、後攻からでも捲れる札を厚めに投入しているため、後攻からの逆転を構築単位で積極的に狙いにいけます。

③再現性の高さ

 初手で機能しにくい盤面が整った後に強さを発揮するカードをデッキ内に最小限にしつつ、盤面形成につながるカードを多めに採用することで、毎試合の動きに一貫性を持たせることを構築単位で目指しています。

5.採用カード解説

※本構築は、各カードの役割を明確に理解した上で戦うことが非常に大切であるため、今回は役割を説明してからの解説という形式を取らさせて頂いてますので予めご了承くださいませ。では解説に入っていきます。以下常態

〜ポケモン編〜

スクロールの手間省略用

アルセウスv4枚-アルセウスvstar4枚

 基本戦略にある通り、本構築の動きは最序盤のスターバースとトリニティノヴァから盤面を作ることからスタートするため、その再現性を高めるために進化前後どちらも4枚フル採用。

 どの対面においても、トリニティノヴァを2回宣言して盤面をエネルギーに潤沢にする動きが理想的である。逆を返すとこの構築のエネルギー加速はアルセウスvstarにほとんど依存しているため、盤面ができてない場合は3枚エネルギーのついたアルセウスvstarを大切に立ち回りたい。

 基本的に使う進化ラインは1-1から3-3のため、ハイパーボールや博士の研究で過剰な進化ラインを優先的にトラッシュに送ると終盤の事故が少なくなるので、それを意識して立ち回りたい。

レジエレキvmax3枚-レジエレキv 4枚

 本構築のサブアタッカー。レジエレキvmaxは基本的に試合中使って2枚なので、博士やサイド落ちまで考慮して3枚。またレジエレキvの枚数は、アルセウスの次にスタートしてほしいポケモンであり、最序盤に2-3体並べたいという気持ちを込めて4枚フル採用している。

レジエレキvmaxの強みとして、以下3点が挙げられる。

①逃げエネ0

…先2プライムキャッチャー+トリニティノヴァという強力な動きが成立しやすい。またレジエレキvでスタートしても進化されすればそのままアルセウスのトリニティノヴァorチャージをスムーズに宣言しやすい(≒スターバースでポケモンいれかえを持ってこなくて良くなるので、スターバース権が温存しやすい、進化先が現物+ハイパーで実質7枚体勢なので、そこにスターバース権を割きにくいのもメリット)
 ポケモン入れ替えでデッキの枠を圧迫しないので、その枠にデッキを回転させるための札を入れることができる

② 220打点

…たねのvやexを簡単にとることができる(プライム+ボス4を絡めて効率よくサイドを進めることができる)  特にアルセウスvstar対面においては、ボス+220打点で進化してない裏のアタッカーを倒すことができるため、相手のプレイを大きく制限することができる。

③ HP 310

…HP280のアルセウスvstarと異なり、リザードンex対面でサイド3とっても盤面の作り方さえ工夫すればサイドを拾われないターンが発生する(サイドを拾われないため、相手の攻撃の試行回数を増やすことができる) また、何かと見られがちであるHP280より上のラインのため、高耐久を押し付けるプレイがしやすい

 レジエレキvはレジエレキvmaxの特性トランジスタの恩恵を受ける唯一のポケモンであるものの、HPが200と低水準であり、簡単にサイドを2枚献上したくない都合上レジエレキvmaxに最序盤から進化させることを目指すため、進化前であるレジエレキvの技であるスイッチボルトorライトニングウォールは試合内で宣言する頻度は非常に低い。ただ、どちらも優秀な技であることには間違いないため、場面に応じて選択肢の1つとして常に頭に入れておくことが大事。

ミュウex 1枚

 主な役割は以下2点。

① LO対面においてミミッキュを倒せる優秀な逃げ0アタッカー

②終盤にボスの指令orナンジャモなどで詰める際に、ボールからこのポケモン出すことによりその再現性を高める

 特に終盤以降本来腐るはずのネストボール、ハイパーボールをこのカードを採用することでドローに変換することが可能になった為、終盤のクロックを早めて早期決着に持ちこめる点が非常に強力である。またその都合上ナンジャモ被弾後のハイパーボールが当たり札になるように、サイドを5とらないように意識して立ち回ることが多かった。

 lo対面以外では基本的に試合終盤に出したいカードであるが、このポケモンでスタートした場合はなるべくこちらの盤面を高速で固めてこのポケモンに対するボスを間に合わなくするプレイを目指していきたい。

テツノイサハex 1枚

 主な役割は以下2点。

①苦手なビーダルリザードンex構築に対して、リザードンexを1パンしてサイドレースを楽にする

②レジエレキvmaxの技ダイライデンの謎反動を特性ラピッドバーニアで解除し、ダイライデンの連打を成立させる

 本構築の用心棒枠。このポケモンがいないとリザードンビーダルex構築に対して最低でも5.6回攻撃しないと勝てないため、どうしても不利をとってしまう。基本的にリザードン対面では試合終盤に使うことを意識している。

 副産物として、本構築が苦手なトドロクツキexを1パンしたり、エネルギー付のポケモンをフトゥーのシナリオで回収する際に、先にラピットバーニアで出すことによりついてるエネルギーを回収した後にフトゥーのシナリオをうつことで盤面のエネルギーを無駄にしない動きを可能にしたりと、何かと便利な面が目立つポケモンである。

〜サポート編〜

スクロールの手間省略用

博士の研究 4枚

 主な役割は以下3点。

①序盤に打つことで、アルセウスvstarのスターバースからの盤面形成という動きの成立の確率を高める

②相手及び自分が使った手札干渉から迅速に復帰する

③山の圧縮兼、後続の確保

 本構築は相手の動きを見てから手札にあるカードを要所で使って戦うようにゲームメイクしていくため、プレイすることで7枚という豊富な選択肢を得ることができるこのカードと非常に相性が良い。特に相手が明らかに初動遅れているのを見てからこのカードをプレイすると、アドバンテージの差を大きく突き放すことを可能にしてくれる。

 手札にあるカードのリソースを切るのを毛嫌いしてこのカードの枚数を減らしたくなることもあるが、このカードを減らすという行為はロスト構築のアクロマを減らす事と同義であると考えているため、妥協せずに絶対4枚入れたいカードである。

ナンジャモ 4枚

 主な役割は以下3点。

①序盤の盤面形成

②サイド先行された時の捲り

③手札にある切りたくないカードを管理しつつ山を進める

 基本的にこちらがサイドを先行していくゲーム展開になる場合は使用することはないが、自分が初動に遅れてしまったり、相手が最序盤からリソースをぶっぱなして猛攻を仕掛けてきた場合に要所で打ちたいカードであるため、こちらも4枚妥協せず採用。捲るゲーム展開になった場合、プライムキャッチャーでビーダルのような盤面にいるシステムを狩りつつ本カードを打てれば理想である。

 相手の動きが芳しくない場合は、このカードを抱えていてもプレイせず立ち回ることが多かった。相手の動きを助けてしまうことも少なくないため、このカードを打つ時は相手の動きを見てから使うかを考えるようにしていきたい。

ボスの指令 4枚

 主な役割は以下3点。

①終盤にフィニッシャーとしてこのカードを使い、サイドをとりきる

②相手の盤面にいる一番の脅威をピンポイントに呼び出し、相手の動きを鈍らせる

③ビーダル等のドローシステムを倒しておくことで、終盤のナンジャモの通りがよくなるようにする

 基本戦略にある通り、本構築は試合内の攻撃回数をなるべく最小化したい都合上、効率の良いサイドプランを目指していきたいため、その実現に貢献してくれるボスの指令は非常に重要な役割を担っているため、妥協せず4枚。

 シンプルにアルセウスvstarで攻撃しながら後続のアタッカーのエネルギー加速をしつつ、ボスの指令で呼び出した脅威を盤面から排除する、という動きから得れるアドバンテージが大きすぎるため、アルセウスvstarと非常に相性が良いカードと言えるであろう。

フトゥーのシナリオ 2枚

 主な役割は以下3点。

①ロストバレット、古代バレットのような中打点を刻んで戦ってくる相手に対して、1回分の攻撃を帳消しにすることで相手を消耗させる

②こちらの初動が遅れたり後攻をとらされた場合先殴りされることが多いため、本カードを絡めて実質的なこちら側の先殴りを実現させる

③スタートしたミュウex、テツノイサハを回収する(消極的なプレイではあるが…)

 基本的に捲るゲーム展開になる時にしか使わないカードであるため、こちら側が順当にデッキが回り有利なゲーム展開になった場合は使用することは無いカードである。

 チェレンの気配りとは異なりエネルギーは回収できないものの、アルセウスvstar以外のカードを回収したい場面が本構築においては圧倒的に多いため、こちらのカードを優先して2枚入れている。特にリザードンex対面では、ネストボール+フトゥーのシナリオでテツノイサハexを起動させることがしばしばあるため、頭に入れておくと役に立つかもしれない。

〜グッズ編〜

スクロールの手間省略用

ネストボール 4枚

 主な役割は以下3点。

①序盤にvポケモンを複数展開する

②山を混ぜる

③終盤にミュウexを出し、フィニッシュに向かう

 特に本構築はアルセウスvを最序盤に出せるか否かが大きく勝敗に関わってくるため、4枚フル投入。アルセウスvとレジエレキv2枚を最序盤に出せると理想的。

 デッキ内のミュウexという存在があるものの、中盤以降のポケギア3.0のヒット率をあげることを優先したいということもあり、盤面が完成したらナンジャモで戻らないように積極的に空打ちしていきたい。

ハイパーボール 4枚

 主な役割は以下3点。

①序盤のアルセウスv、進化ポケモンを触りやすくする

②終盤の手札干渉から引くと弱いカードをトラッシュに送る

③テツノイサハのラピッドバーニアを起動させたい時にテツノイサハを持ってくる

 特に①、②の役割は本構築において非常に重要であるため4枚フル投入。博士の研究やナンジャモといった多くカードを引けるサポートを構築上のエンジンにしているのも、①と②の役割を実現しやすくするためである。(アクロマの実験等だと、ハイパーボールのコストの確保が困難になってしまう)

 このカードによるコストで、ゲーム中に使わない進化ライン、スタジアム、ボール、ゲーム展開上使わなそうなサポートを優先して切れると理想的である。


ポケギア3.0 3枚  

 主な役割は以下3点。

①スターバースを宣言する際、ドローサポートを持ってきたい時にこのカードで持って来れればスターバース権を節約できる

②中盤〜終盤にそのターン打ちたいサポートを可能な限り打ちやすいようにする

③終盤のフィニッシュに向かう際、このカードからとどめをさすためのサポートを持ってきやすくする

 このカードを使う時のコツとして、あまり序盤に打たないことが挙げられる。というのも、いくらサポート多めに積んでいるとはいえ山の圧縮が進んでいない時にドローサポートを引き込むのはあまり現実的ではないからである。なるべく山の圧縮が進んだ中終盤にこのカードを使用することを心がけた。

 ③の動きは、ミュウexとセットで使うことにより非常に高い再現性で行うことができる。その動きが本構築において非常に強力であるため、3枚ではなく4枚にするべきだったなとシティリーグを終えてから感じた。

プライムキャッチャー 1枚

 主な役割は以下3つ。

①ボスの指令以外のサポートを打ちながら裏を呼び出す

②レジエレキvmaxのダイライデンの反動を解除しながら2回ダイライデンを宣言する

③スノーミラージュ、アイアンローリングといった厄介な技の効果を解除した後にボスの指令を打てるようにする

 本構築のエーススペック枠。アルセウスvstar、にげエネ0のレジエレキvmaxといった本構築のアタッカーと非常に相性の良いカード。博士の研究やナンジャモを打ちながら裏の脅威を呼んで倒すという行為がシンプルにして強力。

 また②にある通りレジエレキvmaxのダイライデンと非常に相性が良く、特に対アルセウス構築に対して②の動きを成立させれば大きくアドバンテージが得られるのが強力であり、その動きができるのは本構築の代表的な特権とも言えるだろう。

ロストシティ 2枚

 主な役割は以下3点。

①相手のスタジアムを張り替える

②ボスの指令やプライムキャッチャーと合わせて、相手の盤面にいる脅威のポケモンを永遠に使えなくする

③進化デッキに対してこのカードとセットで進化ラインを狩ることで、相手のリソースの枯渇を狙う

 裏を呼び出しやすい本構築と非常に相性の良いカード。1枚だと少なすぎるが、3枚だと嵩張って事故を起こしやすくなるため、間をとって2枚採用。

 パオジアンexや古代バレット等、このカードが刺さりなおかつポケストップのような強力なスタジアムを貼ってくる対面に対しては、可能な限り相手のスタジアムを張り替えるという形でプレイすることを心がけた。

勇気のおまもり 1枚

 おそらくもう二度と入れることは無いカードなので説明は割愛。一応進化前のエレキvをとりにくくするためにとかそれっぽい理由で採用したが、本質的にはオシャレカード入れて周りに差をつけたいとかいう意味のわからない理由での採用だったので本当に失敗枠だった。

 シティリーグの決勝戦、最終ターンにこちらが山に残り2枚のボスの指令を引けば勝ちのターンでリスタート込みで引きに行く際、ポケギア3.0の4枚目の代わりに入れたこのカードをトップで引いてしまい、結局引けずに負けてしまったため非常に後悔が残ってしまった。(ギアだったとして、それでボスの指令当てれたかどうかはまた別の話ではあるが…) 

 ちなみにシティリーグ全体通して1度たりとも活躍しなかったため、おそらく本構築において未来永劫このカードを採用することはないだろう。

〜エネルギー編〜

スクロールの手間省略用

基本エネルギー 雷6枚 草4枚

 トリニティチャージやトリニティノヴァで可能な限り3枚つけたいのと、フトゥーのシナリオを強く使いたいため基本エネルギーは合計10枚と多めの採用。

 アルセウス+雷vmax+テツノイサハ構築の先駆者である方から「草エネルギーは最低4枚ないとテツノイサハを上手く起動するのは難しい」というアドバイスを受けて草エネルギーは4枚採用にした。仰る通り、4枚が体感ではあるが丁度良いと感じた。

 基本的に中終盤にレジエレキを手張りして育てるルートを確保したいため、アルセウスでエネルギー加速する際は草エネルギーを優先してつけていきたい。

ダブルターボエネルギー 4枚

 アルセウス構築最強のエネルギー。このカードさえ序盤に引ければ構築の性質上スターバースを温存して立ち回りやすくなる。

 レジエレキvmax、ミュウexなどのサブアタッカーに張ることでアタッカーとして手軽に起動しやすくできるのも、このカードの大きな強みである。ただし、-20が相手をワンパンできるか否かを大きく分けることが多いため、このカードを貼る際は対面を見て慎重に貼る必要がある。

6.最後に


 ここまで読んで頂きありがとうございました!不採用カードの不採用理由、対面の立ち回り等本当はもっと書きたいことがあるのですが、書くことが多すぎるためもし気になることがあれば自分のTwitter(@k2_pokeka)に個人でDMなどでお聞きして頂けると嬉しいです!面識の無い方でも歓迎ですので、気軽にどうぞ!万が一シティリーグにこのデッキを持っていきたい!という方がいれば最大限力になりたいと考えています!

それではここまで読んで頂きありがとうございました!また次の記事でお会いしましょう!

〜special thanks〜

雷タイプ研究所メンバーの皆
むさし(@musashi_pokeca)さん、はばねろ(@Ner0_0v0)さん、わか(@waka_pokeca)さん、あん(@an_poke72)さん 

自分と対面練習してくれた皆

シティリーグの直前の3日間このよくわからない構築に対してずっと対面練習とアドバイスをくれた葵さん(@tavoxiq_pcg )、おがちゃん(@ogachan_____)ペア

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