【温泉旅館】宿泊前に正確に伝えておくべきこと3選
こちらの記事は、これから温泉旅館等の宿泊施設の利用を検討されている方やもっと快適に過ごせたら良いなぁと感じている方に向けて、
是非、ご予約時または宿泊前に、宿泊施設側に伝えておくべきことをお伝え出来たらとおもいます。
少しでも、利用される方が宿泊当日に不快な思いをせずに、素晴らしい時間を過ごせられることを期待しています。
ちなみに、私は温泉旅館の従業員で、主に予約担当兼フロント業務に携わっております。 これまでの私の経験から、お伝え出来ることがきっとあると思いましたので、参考までにお読みいただければ結構です。
最近は、予約のそのほどんどがインターネットを通じてのそれになっています。初めて利用される方ですと、基本情報くらいしか事前に伝わってきません。当日までご連絡が取れない方も少なくありません。
その様な方に対してもお伝えしたい事柄はたくさんありますが、
今回は、度々クレームにもなり兼ねない事柄を3つあげております。
1.お食事制限の有無について
お食事制限とは、いわゆる苦手な食材や食べられないもの、アレルギーなどがこれにあたります。
当然、旅館側は宿泊の前であれば、そのほとんどを対応します。
ただ、前日の夜や当日にそれらを申告されても、状況によっては対応が出来ません。したくないのではなく、代わりの食材が無い、もしくは作り直す時間が無いのです。
レストランなどでは、臨機応変に答えれくれることもありますが、基本的に旅館では難しいと思って頂いた方が宜しいです。
特に高級旅館だから、対応して当然とおっしゃる方もいますが、むしろその代金に見合った料理をすぐにご用意することは無理なのです。
旅館での食事は、その旅館で過ごす中での愉しみの最たる物です。
だから、その時間を最高の思い出に残すために、事前のちょっとした連絡が本当に大事になってくるのです。
2.年齢やお体の調子について
旅館の規模にもよりますが、お客様のご希望の部屋などは高い確率でご用意が出来ると思います。多いのが「展望の良い部屋」や「食事処から近い部屋」、「光が差し明るい部屋」などです。
しかし、事前にあまり伝えられないのですが、実は当日になって急におっしゃられて大変困るのが、「脚がわるくて段差や階段の無い部屋に変えてくれ」とか「高年齢の祖父母(80歳以上)がいるのでベットでないと寝れない、和室だと困る」といった内容です。
旅館側としても、なんとか対応したいのですが、どうしても部屋の数は限られているので、宿泊当日になって、なかなか全ての要望に応えることは難しいのが現状です。
予約サイトの各部屋の写真や説明文だけだと、その部屋の様子の全てを確認することは容易ではありません。
もし、同行者に何か普段から気にかけている要素があれば、予約時にコメントを入れて頂いたり、電話などで連絡してもらえると、旅館側も素早い対応と複数の提案をすることが出来ます。
場合によっては、ご要望に添えなければ、はっきりとご宿泊の再検討をお願いすることもあります。これはお互いにとってアンハッピーにならないようにとても大事な対応だとおもいます。
3.入込情報(交通手段・到着時間)について
車の方ならば何時頃に到着するかは、おそらく出発時にはなかなか分からないとは思います。問題になりやすいのが、到着時間が遅くなることはわかっているのに旅館に連絡をいれてこないことです。
私の勤めている旅館は、小さい旅館なので従業員も限られており、一人ひとりが幾つの業務を兼ねています。お客様のご到着は遅れれば当然他の業務にも影響がでます。せめて到着時間がわかっていれば、段取りを変更したりして対応もできます。
いつ来るか分からないというのが、本当に困るのです。
また、列車を利用される方にはだいたいどの旅館も送迎のサービスを行っています。列車の到着時間に合わせてスタッフが駅で待っているケースがほとんどです。
なので、その到着時間が間違っていたり、事前に連絡せずに到着後に旅館に連絡してくると現場のドライバー(送迎スタッフ)は混乱します。
当然、同時間に到着している他のお客様にも迷惑が掛かります。
列車でも飛行機でも、到着時間と共に利用する列車名・搭乗便名までを正確に伝えてもらうことが非常に重要です。
それさえ伝わっていれば、万が一の際の対応もスムーズに行えます。
付け加えると、連絡先の番号も正確にお知らせ頂いておくことが大事です。
これら3つの事柄は、実際に頻繁に発生する事案です。
それだけ、大事なことなのに、ついつい抜けてしまうことでもあるのです。
逆に、ここだけポイントを押さえておけば、あとは大丈夫です。
どうぞお出かけのヒントになればと思います。