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「京都を、すごす」Vol.9
古いものと新しいものが交錯する。
古いものを守りつつも、新しくするところは新しくする。和モダンという言葉がよく似合う街、それが京都だと思います。
建物に関しては如実で、街を歩いていると凸凹の風景をよく見ます。
新しい高層ビルの隣に、木造古民家が並んでいる、なんて光景はわりとよくあります。
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真新しいホテルやマンションの横で、ぽつんと小さな木造建築が残っているのをみると、かわいらしくもあり、どこか寂しげでもあります。
昔もここは京町屋がたくさん並んでたんだろうなぁ、と思いを馳せてみたり。
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京都ってこういうデザイン性のある少し古い建物もちょこちょこありますよね。
石造りの外観になっているのとか、とてもおしゃれで、どうにかそのまま外観を生かして修繕しながら使い続けてほしいと思います。
京都は京町屋の再活用が多く、古民家好きな私の心をくすぐります。
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ゲストハウス月屋さんは京町屋を活かした建物です。
姉妹店の錺屋さんにはよく泊まらせていただきました。
惜しくも閉業されてしまいましたが、錺屋は、大正時代に建てられてモダンな町屋でした。
長く続く薬屋であったため、「亀田利三郎薬舗」という当時の屋号の入った、年季の入った一枚板の看板が飾られていたのが、とても印象深いです。
入口横のカウンターは本当にツボで、創作意欲がわく建物でした。
(実際、錺屋さんのキッチンをモデルにした漫画も描かれています。)
残念なことに現在は建物は取り壊され、駐車場に変わってしまっています。
ですがまだホームページのギャラリーに当時の写真があるので、ぜひご覧ください。
話が脱線しましたが、私は古い建物が大好きなんです。
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とはいえ手つかずのまま放置され、どんどん老朽化していく建物もあります。
ここは以前は何かのお店だったようですが、閉業して中は物置になってしまっている建物(もしかしたら二階には誰かが住んでいるのかも)。
角に面していて、二方向に広い間口があるので、引き戸を解放させたらさぞ心地よい空間になるんじゃないかな、と思います。
京都の町屋に住む方は高齢化していて、手入れをする人も減ってしまっているのが現状。管理する人がいなくなったからと取り壊して新しい建物を建ててしまうのはもったいない。
こうした古民家は、何とかして守っていきたいところです。