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アルバルク東京選手紹介(第9回)#11 セバスチャン・サイズ 『健全』

シリーズ説明

・B.LEAGUE 2023‐24シーズン、アルバルク東京の選手について一人ずつ紹介と解説、期待していることを載せていく。
・筆者の知識はミニバスのアシスタントコーチまで。そのため技術について書くのは限界がある。
・誤解が生まれないよう徹するが、あくまで筆者が思う選手についての紹介なので、オタクがなんか言っていると軽い気持ちで読んで欲しい。

選手紹介順

#3   テーブス海
#0   橋本竜馬
#25  福澤晃平
#1   岡本飛竜
#75  小酒部泰暉
#9   安藤周人
#23  レオナルド・メインデル
#8   吉井裕鷹
#22  ライアン・ロシター
#11  セバスチャン・サイズ(今回)
#21  平岩玄
#77  アルトゥーラス・グダティス
#10  ザック・バランスキー(C)
#おまけ選手α
#おまけ選手β
#可能ならスタッフ、チア、ルーク。



注目スタッツ

スタッツ(略)/数値(ポジション内順位)
平均得点(PPG)/15.1(25位)
2FG/53.2%(51位)
フリースロー(FT)/76.8%(23位)
平均リバウンド(RDG)/9.1(9位)
スティール(STPG)/1.2(15位)
平均ブロック(BSPG)/1.2(8位)

https://www.bleague.jp/stats/?year=2022&tab=1&target=player-b1&value=FOULAV&o=desc&e=2&dt=avg

成績詳細|B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイトより

アルバルク東京にとってのセバスチャン・サイズ

今回も昨シーズンのスタッツにおいて高水準の記録を取り上げた。……が、実のところ昨シーズンの彼はBリーグのチームに加入して以降、最も伸び悩んだシーズンでもあった。
落ち込んだ成績は平均得点、シュート確率、リバウンド,etc…。唯一平均アシスト数は伸びたが、特段それが重要視されるポジションではない。
しかし、ポジティブに捉えるならば、この好成績で不調気味とも言える。FIBAWC2023でスペイン代表に残ることが出来なかったのは残念だが、その期間は心身ともにリフレッシュして、調整に充てることができただろう。今シーズンはこれまでのハイアベレージであった成績をさらに伸ばし、アルバルク東京(以下A東京)の大黒柱として得点源として躍動することを願う。

長所『分からん』

ウィングスパンが驚異の230㎝。インサイドでの得点とリバウンド争いには有利な体躯。それなのに安易に手が伸びてファウルを取られることは少なくプレッシャーを常に与え続けている。
オフボールでもハンドラーがフリーになるように、一度のOFでスクリーナーとして2回3回と壁役に徹することもある。その上で、セットが始まれば常にスクリーンからゴール下に走りこんでリバウンドを意識している。
「渋谷」→「千葉」と自身が主体となっていたチームから移籍し、それらのチームとは真逆とも言える堅実なプレイを不満など表さずに遂行してきた
身体能力、スキル、プロ意識、全てが手本のようなPF/Cであり、何を書けば良いのか分からない。とりあえず全てを文字化すると日が暮れるので、「君の目で確かめろ!!」と言うしかない。

短所『バレてきた』

スローテンポのバスケは、DFでは24秒を守り切り、OFでは24秒で攻めることが目的になる。また、DFは個ではなくチームとしての連動性が絶対条件。OFは時間を掛けてでもフリーな状況で確実に点を重ねるのが前提。
DFは受動的な部分が多く、チームとして連携を遂行した結果、得点されてしまうことは仕方がない。しかし、OFではフリー/イージーバスケの状況を生み出せない時はチームとして『失敗』だ。そして、そのような場合は『個』として状況を打破するしかない。そうなると最後にOFを任された選手が最も得意なシュートで締めるのがベストなのだが、直近の2シーズンのOFで停滞を繰り返したため、その締役をセバスチャン・サイズに任せ過ぎた。
インサイドでボールを持ち、背にDFを抱えながらドリブルでゴール下へ。その後、フェイダウェイ気味、もしくはフローター気味のシュート。自身の身長、ウィングスパンを有効に活かした攻撃である。しかし、流石に他チームも対応策を練ったので、諸々含めて昨年のシュート確率と得点数に落ち着いた。
――が、今オフのA東京はPG/SFにテコ入れを行ったため、彼へのマークも楽になるはずである。ならなければ補強の意味がなく、HCは改善を怠ったことになる。A東京はそのような成長性に欠けるチームではない。
 

『健全』

セバスチャン・サイズ以外にも優秀なスタッツを残すPF/C選手は多い。しかし、その中で怪我をせずに全ての試合に出場し、なおかつ数年単位でソレを続けられる選手が何人いるのだろうか。
ご存じの通り、彼はスペイン代表だ。オフシーズンにはスペインチームでトレーニングと試合があるため、ほぼ一年間バスケ漬けの生活を送る。それでもシーズンは欠場せず、Bリーグでも好成績を残している。
重要なのは健康ではなく健全。健全とは身心共に健康であり、生活が満たされていること。先に記した身心に含め、彼のYouTubeやインスタでの投稿を見ると私生活も満たされていることが分かる。
――が、A東京の選手としては未だ満たされない部分があるだろう。その満たされないものを今シーズンの最後に手に入れられると信じたい。

次回

次回は『#21 平岩玄 / #77 アルトゥーラス・グダイティス』の紹介です。

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