心の声

何から書くか。心がもやもやしていて、隣の部屋では旦那も子供も寝ているのにどうしてもそこへ行く気になれない。
テレビは付いているがただ画面が変わるだけで、何の意味もない。静かな中ただ時間だけが過ぎている。旦那のイビキと加湿器の働く音だけが響く狭いリビング。

別になんてことはない。ただ、珍しく旦那に注意されただけなのだ。なのに、その言葉の棘が胸の真ん中辺りに引っかかって当たり障りのない会話もつい素っ気なくしてしまった。
確かにそうなのかもしれない。注意された事は私が何気にした事で彼にはわがままで気を遣えない女に見えたのだ。でも、裏を返せば、彼のその譲れなかった事を受け止めれば別に注意される事ではないのではないかと思う。
思い返してみるとその前の事が原因なのだろう。機械音痴でパソコンの事など全く詳しくない彼がネットについての会議に出席するというFAXを見つけた。とてもじゃないけど私の知る彼には到底理解出来ない会議だろうと思ったし、その話を持って帰ってきて説明されても説明の苦手な彼が私にその話をきちんと伝えられるのか。いや、どう考えても無理だ。そして私がその話を理解できない事に腹を立てるのが目に見えている。だったらハナから私が出席した方がいいのではないかと思ったのだ。
たぶんその言い方が不味かったのだろう。彼のちっぽけなプライドを傷つけたのだ。いや、プライドの塊みたいな彼にいつも細心の注意を払って言い方を気を付けていたのにストレートな言い方をしてしまった。
ここだな。ここで間違えたせいで今日のつまらない注意に繋がったのだ。
たまに思う。これくらいの事で‥。そのこれくらいが彼にとって何よりも許し難い事なのだろう。

あぁ。スッキリした。書いてよかった。
これで明日は笑える。明日まで4時間切ってるけど。
明日は彼の自尊心を高める事をいっぱい言おう。


だって私は嫁だから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?