バイナンスとTruthGPT($TRUTH)とTruthGPT.oneとTrustWalletなどを時系列に学ぶ
TruthGPTにたどり着くまで時系列に考える
前回まで、TruthGPT.oneにあるTruthコイン、Trustwalletなどの話をしました
上記の記事は前回の分になります。こちらを読まないと話がわからないかもしれません。
また、TruthGPT.oneというサイトにあるAIチャートボットがイーロンマスクが開発したものだと思っている場合は以下の記事を先に読んだほうがよいかもしれません。
TruthGPT(アプリ)⇒$TRUTH(仮想通貨)⇒Trustウォレット(仮想通貨ウォレット)⇒Binance(世界最大の暗号通貨取引所)
時系列に端折って説明すると、イーロンマスクとかそれ以前の話からになります。
TruthGPT.oneではTruthGPT($TRUTH)コインでAI開発に投資して欲しいと、MetaMaskかTrustWalletのウォレットなどを推奨しています。
そこでTruthGPTやTrustwalletについてまず調べようと思いました。
また、イーロンマスクの発言後にTruthGPTコインなどが登場していることから、なんらかのリークや情報を入手しているのではないだろうかと疑問に感じたので私の情報整理として時系列にまとめました。
TruthGPT.oneはイーロンマスクに触発されて立ち上げた、紛らわしい謎のAIチャットボット
TruthGPTはイーロンマスクが発言したサービスです
TrustWalletは財布(ウォレットです)TruthGPT.oneではTrustWalletかMetaMaskのどちらかを使うようにされています。
TruthGPT($TRUTH)はTruthGPT.oneが資金調達として上げたコインです。
TruthとTrustの意味は
Truth真実
Trust信頼
まずTrustwalletの始まりと創業者など
TrustWalletとTruthGPTの開発者とは関係ありません。
※本文を飛ばして読む方もいると思うので、ところどころ予備知識が不足していると勘違いするので、同じようなことを書いています。
2017年にウクライナ人のViktor RadchenkoがアメリカでTrustWalletを立ち上げ
まずは2017年。Viktor Radchenko氏がtrustwalletを開発しました。
TrustWalletはアップルストア、Googleplayなどで配布されています。TrustWallet自体の情報は後述します。
まずはストアで販売されている会社名
Trustwalletは、アップルストアのポリシー違反があったため2022年に一度アップルストアから削除された経緯があります。理由:サードパーティにリダイレクトされるため。これについては後述します。
Viktor Radchenko氏は
2014年から2016年頃までSixdaysLLCのCEOです。
TrustwalletのCEOとして紹介されています。
まだこの時点ではバイナンスとは一切関係ありません。
販売元はSix days LLC
Six days LLCは2014年2月10月に登記されて、2016年12月12日に解散となっています。
LEGALZOOM.COM, INC,が代理人、同氏がCEOとなっていますね。
代理人(エージェント)について補足すると、アメリカの法人登記でよく見かけるのがエージェントですよね。これはLLCなどの場合、法的に義務付けられています。
2014年から2016年まではSixDays LLC
2017年からはTrustWallet?(登記は未確認)
TrustWallet運営のツイッターアカウント
TrustWalletのツイッターアカウントは230万人でめちゃくちゃ多いフォロワー数です。
TrustWalletとアプリ販売元の運営会社DApps Platform, Inc.はバイナンス
TrustWalletの話をするためにTrustWalletのサイトについても最初に知っておく必要があると思います。
現在Trustwalletは、アップルストア、Google playなどでインストールすることができます。アプリストアで販売するには審査があるので少なくともこれらはクリアしたアプリということになります。
このTrustWalletはコインを出金する時に、手数料(ガス代)が高いといわれています。
TrustWalletは数あるウォレットの中でも有名なウォレットです。なぜなら、仮想通貨がブームになって仮想通貨の取引所ができ始めた頃からあり、バイナンスが最初に企業買収としてこのウォレットを手に入れて現在はバイナンスのデフォルトウォレットだからです。
BinanceのaboutページにTrustWalletが存在しています。また、Binanceが使っている色とは独立して青いままです。
ここまでで、2017年から始まったTrustWalletとその創業者。
現在のTrustWalletのCEO違いますが、TrustWalletの会社がDAppsPlatformでBinanceのページにTrustWalletがあることがわかったと思います。
2018年にBinanceがTrustWalletを買収します。そのことについては後述します。
次に、現在TrustWalletの会社であるDAppsPlatform Incについての情報をまとめています。
ただ、TrustWalletがBinanceにBinanceされたのはわかりますが、どの段階でTrustwalletがDAppsPlatform社になっているのかは不明。
現在のTrustwalletの運営DApps Platform, Inc.について
2017年のあと、2018年のことについてすすめる前にTrustWalletなどの基本的な情報を知る必要があります。
さきほどの「trustwallet.com」というサイトの利用規約に、DApps Platform, Inc.と書かれています。
下記のスクリーンショットをご確認ください。現在のTrustWallet.com(最終更新日は2022年8月25日)のサイトです
上記のことから、TrustWalletの運営はDApps Platform, Inc.だということがわかります。
DApps Platform, Inc.は2つ法人登記されているようでした。
一つはデラウェア(No.6805989)で、画像の下に支店と書かれてブランチとありますが、こちらの拠点はカリフォルニア(No4190391)になってます。
2021年2月23日TRUSTWALLETが商標登録されています。
デラウェア州はスタートアップ系などで登記されるところで有名ですよね。
DAppsPlatform社デラウェア登記
まずはデラウェアに登記されてる情報
NITED STATES CORPORATION AGENTS, INC(法人信託会社)が代理人
Not Statement of good standingとなっていますね。
2018年3月19日に法人化
2018-03-19 から 2018-04-15に役員の追加あっただけでそれ以降は更新がされていません。
代理人は NITED STATES CORPORATION AGENTS, INCとなっているだけでした。
このためか、Not statementとなっていて、ビジネスに関連する追加情報を明らかにしていないので情報が少ないない場合に表示されるようです。
Not Statement of good standingについては下記のようになるようです。そこまで問題は無いと思われます。
日本語訳
DAppsPlatform社 カリフォルニア登記
次にカリフォルニア(No4190391)の情報を確認してみると、
2018年8月31日に登記されていることがわかります。さきほどのデラウェアは3月でしたね。
日本語に直訳しています。
こちらはアクティブとなっていて、standingも良好なようです。
代理人はLegalZoom社となっています。
2020年12月16日から2021年07月22日 の間で役員の追加でVIKTOR RADCHENKO氏が最高経営責任者となっています。
Opencorporatesはリアルタイム反映などではないので古い情報になります。
TRUSTWALLETの商標登録はDAppsPlatform,INC.
DAppsPlatform社がTRUSTWALLETに関する商標登録を済ませているのがわかります。
上の2つは商標登録が終わりっています。2018-10-16、2019年12月18日に出願。
2022年は申請中の商標です。
DApps Platformについて
Trust Walletの会社がいつDAppsPlatformになったのか不明ですが、上記に説明した登記や商標登録などから類推するくらいしかできません
2018年Binanceに買収されています。
バイナンスは正式には「Binance Holdings Limited」という会社があり、バイナンスはM&Aにより仮想通貨関係の企業を買収してきました。
バイナンスの子会社にはDAppsPlatform社のほか、仮想通貨価格トレッキングサイトCoinMarketCapや日本のサクラエクスチェンジなどが知られていると思います。
Truthwalletはアップルストアでは、Six Days LLCがSELLERとなっています。
GoogleplayではDApps Platform, Inc.となっています。どちらのアプリストアでも開発元のリンクはDapps社となっています。
アップルストアのところにTrustWalletの開発は「SIX DAYS LLC」とありましたがリンク先はTrustWallet(DappsPlatform社)のページへ行きます
Google play
評価は4.5点で1000万ダウンロードされています。こちらの開発はDApps Platform, Incになっています。
Chromeの拡張機能
DappsPlatformのDappsの意味について
少しDappsという言葉の説明をしますとこれは分散型アプリのことです。
通常のアプリが左側で右側がDappsになります。
DappsPlatformはそのプラットフォームを開発している会社という意味ですね。
通常に使う分ではただのアプリと思っていれば良いと思いますが、仮想通貨(ブロックチェーンネットワーク)で構築されています。
「スマートコントラクト」とは、ブロックチェーンシステム上の概念でこれらに活用されています。
ここまでの時系列
2014年から2016年まではSixDays LLC
2017年からはTrustWallet?(登記は未確認)
2018年3月19日にDappsPlatformがデラウェアで法人登記(代理人名義のみで不明)
2018年7月10日TrustWalletは資金調達のためのICO(トークンセール)をキャンセル
2018年7月にICOは終了となりました。Trustwalletは資金調達のためにICOをしましたが、キャンセルにしてトークンを購入した人へ返金しました。(ちなみに2020 年 10 月に Binance Smart Chain で BEP-20 トークンとして再開しています。)
暗号通貨に関しての明確な法解釈がないなどの理由からトークンセールを中止したようです。
私はTrustWalletに関して、返金した理由を含めて、良心的なエンジニアだと思います。
2014年から2016年まではSixDays LLC
2017年からはTrustWallet?(登記は未確認)
2018年3月19日にDappsPlatformがデラウェアで法人登記(代理人名義のみで不明)
2018年7月10日にTrustWalletのCEOがICOを中止
この同じ月の月末にバイナンスの買収となります。
2018年7月31日バイナンスがTruthwallet(Six days LLC)を買収して子会社化
さきほどのICOよりは、バイナンスがウォレット買収のニュースのほうが知っている人は多いのではないでしょうか。
バイナンスのメインウォレットになりました。
バイナンスのChangpeng “CZ” Zhao CEOはTruthwalletを買収しました。
仮想通貨取引所 Binance が最初の買収取引で Trust Wallet を買収
こちらはTechcrunchが報じた買収に関しての記事ですね
上記の記事にはBinanceがTrustwalletを買収したこと以外も詳しく書かれています。
開発はこのままの状態で、マーケティングなどはバイナンスが行うというものですね。
ICOキャンセルについては「私は製品担当者であり開発者です。私はエンドユーザーの問題を解決することに時間を費やしています。私は投資家や金持ちとの取引が好きではありませんでした。それはとても面倒です。 「リソースがあると、成長が加速するので、ウォレットを持っていないユーザーへの採用に集中できます。」と説明しています。
Binanceが発表した買収
2014年から2016年まではSixDays LLC
2017年からはTrustWallet?(登記は未確認)
2018年3月19日にDappsPlatformがデラウェアで法人登記(代理人名義のみで不明)
2018年7月10日にTrustWalletのCEOがICOを中止
2018年7月31日にBinanceがTrustWalletを買収
2018年8月31日にカリフォルニア州にDappsPlatform社が登記
2018年10月16日にDappsPlatform社がTrustWalletを商標登録
2019年12月18日にDappsPlatform社がTrustWalletを商標登録 追加
opencorporatesによると、
2020年12月16日から2021年07月22日 の間で
役員の追加VIKTOR RADCHENKO氏が最高経営責任者となっています。
2022年3月22日Truthウォレットがアップルストアから削除される
Truthウォレット公式ツイッターがこのようにつぶやいていますね。
ここでもわかるように、Truthウォレットというのはウォレットだけで存在していました。仮想通貨などを販売していなくて、サードパーティのプロバイダーへリダイレクトされるようになっていました。
サードパーティの支払いに関するポリシー違反のようでした。
2022年3月Trustwalletの創設者がCEOを引退し、バイナンスの副社長が引き継ぎ
2022年3月にCEOを引退しています。家族の時間を過ごすためのようです。
後任はバイナンスのマーケティング担当副社長のEowyn Chenが引き継いだようです。
2022年 TrustWallet CEOとなったEowyn Chenのインタビュー
2022年7月DAppsPlatformがTrustwalletのロゴ付きを商標登録申請
2022年11月30日openAIがプロトタイプのChatGPTを公開
2023年2月17日イーロンマスクがTruthGPTをつぶやく
2023年2月18日バイナンスからTRUTHコインが公開、PancakeSwapで取引開始
もっとも興味深いのは2月17日にイーロンマスクがTruthGPTを発言して、その翌日にTRUTHコインが公開されて取引が始まったことですよね。
2023年3月9日イーロンマスクはX Holdings Corp.やX.AIを設立
ネバダ州に登記されたX.AI社
2023年3月29日イーロンマスクらAI開発の一時停止を訴える
3月14日、イーロンマスクはAI企業X.AIを設立
ウォール・ストリート・ジャーナルは4月14日、イーロンマスクが3月にAI企業X.AIを設立したことを報じました。
2023年3月22日公開書「巨大な AI 実験の一時停止」
イーロンマスクらが署名したのはGPT4よりも強力な学習を6ヶ月一時停止するように求めたものです。
2023年4月17日イーロンマスクが「TruthGPT」を述べる
2023年4月19日TruthGPT($TRUTH)のコインがバイナンスチャートに登場
4月19日から取引開始
バイナンスのチャートをみると、4月19日から始まっています。
※バイナンスでは取引されていません。
また、バイナンス自体日本円に対応していません。また、バイナンス自体が金融庁に登録をしていないので、何らかのトラブルが発生しても全て自己責任になります。たとえば、取引所が急に閉鎖となって自分の資産にもアクセスできなくなくなった場合など。
バイナンスの公式サイトにTruthGPT($TRUTH)もインデックスされてます
黄色い注意の文字には下記のように書かれています。
注: このコインは、取引およびサービスのために Binance にリストされていません。
これは簡単にいうと、バイナンスでは取引されていないということです。
最も気になるのは2月にイーロンマスクがつぶやいて、その次の日にバイナンスなどに登場していることです。
4月29日付けTruthGPTPriceチャート
注意似た名称あり Truth Technology Price(TRUTH)
4月29日Truth Technology Price(TRUTH)
TrustTechnologyPrice(TRUTH)なにこれ?というかなり紛らわしいcoinがあります。
ホワイトペーパーによると取引は「PancakeSwap」とのことです。
実際下記のスクショでわかるようにoneのページでもそこで交換することができると書かれています。
ここまでの時系列をもう一度整理します。
2014年から2016年まではSixDays LLC
2017年からはTrustWallet?(登記は未確認)
2018年3月19日にDappsPlatformがデラウェアで法人登記(代理人名義のみで不明)
2018年7月10日にTrustWalletのCEOがICOを中止
2018年7月31日にBinanceがTrustWalletを買収
2018年8月31日にカリフォルニア州にDappsPlatform社が登記
2018年10月16日にDappsPlatform社がTrustWalletを商標登録
2019年12月18日にDappsPlatform社がTrustWalletを商標登録 追加
2020 年 10 月に TrustWalletはICO Binance Smart Chain
2020年12月16日から2021年07月22日 の間で
役員の追加VIKTOR RADCHENKO氏が最高経営責任者となっています。
2022年3月Viktor Radchenko氏がTrustwalletCEO引退
2022年7月DappsPlatform社がTrustWalletをロゴ付きで商標登録
2022年11月ChatGPT登場
2023年2月17日イーロンマスクがTruthGPTをつぶやく
2023年2月18日Binanceから$TRUTH公開、PancakeSwapで取引開始
2023年3月9日イーロンマスクはX Holdings Corp.やX.AIを設立
2023年3月29日イーロンマスクらAI開発の一時停止を訴える
2023年4月17日イーロンマスクがTruthGPTを開発していると言う
2023年4月19日TruthGPT($TRUTH)のコインがバイナンスチャートにインデックス
※商標登録自体はTrustWalletがDapps社であることの確認として調べました。
以上で時系列的に述べたのを終えました。
イーロンマスクが何かをしているというのではなく、
このTrustWallet.oneを作っている者(謎の人たち)が、どうしてイーロンマスクの発言のタイミング後にこれほど早く同名のプロダクトを開始できるのかとても気になったのでまとめました。
引き続き更新しますので、フォローよろしくお願いいたします。