海外美大を卒業した私が、なぜ日本のスタートアップに1人目デザイナーとして新卒入社したのか
はじめまして、こんにちは!
私たち株式会社トラストハブは、トレーディングカードの取引プラットフォーム事業をはじめとする複数のエンタメ関連事業を展開しているスタートアップです。今回からnoteを通して、トラストハブの魅力を皆様に発信していきたいと思います!
本記事は初回ということで、トラストハブに新卒で1人目のデザイナーとして入社したという珍しい経歴を持つデイヴィッドさんにインタビューしました。創業1年目のスタートアップだったトラストハブに、なぜ新卒で入社を決めたのか詳しく聞きました。
デイヴィッドさんの経歴を教えてください
僕は2020年6月にアメリカの美術大学 Rhode Island School of Design(RISD)のグラフィックデザイン学科(BFA)を卒業し、同年9月に株式会社トラストハブに新卒で1人目のデザイナーとして入社しました。これまで、新規事業の立ち上げや既存事業の機能開発・改善、改修に関わるUI/UXやグラフィックをはじめとしたデザイン全般を担当しています。
世界的に著名な美術大学であるRISDを目指したきっかけは?
最初から「RISDに行きたい」と考えていたわけではありません。高校では、仲のいい先輩や同級生が海外に進学することが多く、僕も漠然と「海外で挑戦してみたい」と思うようになりました。小さい頃から図工や美術が得意だったこと、そしてアメリカには世界中から多様な才能を持つ人が集まるイメージがあったことから、アメリカの美大に行こうと決意しました。また、どうせなら世界トップレベルの美大に挑戦してみたいという気持ちがあり、アメリカの美大ランキング上位のRISDやPratt、Parsonsなどに出願しました。その中で、一番チャレンジングだと感じたRISDに入学しました。
RISD在学中はどんなことをしていましたか?
在学中はとても自由奔放に過ごしていました。新しいことを経験するのが好きだったため、デザイン学部以外の授業にも興味があり、「ハリーポッターと政治」や「緩和ケアのためのVR」、空間建築などといった興味深そうな授業を受けるなど、学生生活を謳歌していました。
そんな中、最終学期の半ばである2020年4月にコロナショックが発生しました。学校は校舎を封鎖し、完全リモートに切り替わりました。また、世間ではBLM運動も過激化し、前代未聞の状況の中での卒業となりました。
コロナ禍の中、卒業してからは何をされていたのですか?
卒業後はデザイナーとしてキャリアを築きたいと考えていたため、ポートフォリオをブラッシュアップし、就活の準備を進めていました。日本での就職も選択肢にありましたが、海外で挑戦を続けたいという気持ちが強く、卒業後もアメリカでの就職を考えていました。
ポートフォリオが完成し、いざ就活を始めようとしたタイミングで声をかけてくれたのが、トラストハブでした。
トラストハブの選考を受けてみようと思ったきっかけは?
どんな会社なのかと調べたところ、創業1年目のスタートアップで社員が3人であること、そして取り扱っている商材が、数十万・数百万円の価値がある遊戯王カードのコレクション品であることに驚きました。また、その業界にビジネスチャンスを見出して1億円もの投資を受けていることを知り、自分の知らない世界があると感じてとても興味が湧きました。
早速、面談を設定してもらい、会社が目指す世界観や成長のために自走できるデザイナーが必要であること、プロダクトだけでなく組織も0から1にする段階であることなど、スタートアップならではの目標や現状について教えてもらいました。
この環境なら、自分が培ってきたスキルや経験を思う存分に発揮でき、自分の実力が社会でどこまで通用するか挑戦できると感じました。選考を終えると、創業者から「先輩デザイナーがいない環境でも一人でデザイン業務を進められる力がある」と評価され、ぜひ一緒に働きたいというオファーをいただきました。確かに、就活を始めるまではアメリカでの就職を考えていましたが、このチャンスを逃したくないと思い、日本のスタートアップであるトラストハブに入社することを決めました。
新卒でスタートアップに就職することに対して不安はなかったのですか?
不安がなかったわけではありませんでした。たとえば、大企業とは違い、何かのきっかけで会社が倒産してしまうリスクが高いことや、UI/UXの経験がほとんどなかったため、すでに実績のあるデザイナーと比べて即戦力として活躍できるかはわからないという気持ちはありました。
だからこそ、競合のリサーチやビジネスサイドへのヒアリングを行ったり、ユーザー心理を理解するために自らもコレクションカードを購入するなど、行動力で経験不足をカバーできるよう努力しました。
入社してからはどんな経験をされたのですか?
スタートアップならではの多くの経験を積みました。例えば、入社して最初に任されたタスクは、秋葉原にオープンするカードショップのデザインでした。内装や動線設計といったインテリアデザイン、店舗のブランディング、包装パッケージなど、6ヶ月に及ぶ大規模プロジェクトのすべてのデザインを担当しました。
また、トラストハブで特に印象に残っているのは入社2年目に担当した「Cloveオリパ」というオンラインくじサービスの新規事業で、UI/UXデザインを手がけたことです。ビジネスサイドへ積極的に提案を行い、いかに使いやすいサービスをデザインするか議論を重ねながらUI設計を行いました。のちにこのUI/UXがオリパ業界の基盤となり、普通の企業ではなかなか経験できない貴重な体験を得ることができました。
そして、僕が入社してから4年が経ち、トラストハブは2つの企業を買収し、1つの子会社を設立するなど順調に成長を続けています。現在はトラストハブの全事業に対して、UI/UXやグラフィックデザインを横断的に担当しつつ、デザイナー採用にも携わっています。
最後に何か伝えたいことはありますか?
僕はこれからもプレイヤーとして0→1や1→Xのプロジェクトに携わりながら、1人目デザイナーとして、デザイナーの採用とデザインチームの組織設計に力を入れていきたいと思っています。ただ、トラストハブがさらに成長するためにはデザイナーの力が必要不可欠です。担当するプロダクトに愛情を持って向き合い、クリエイティブの側面から会社に貢献したいと思う仲間を探しています。
トラストハブ少しでも興味を持っていただけた方がいれば、ぜひカジュアルにお話ししましょう!