
副業でトランクルーム経営はアリか? サラリーマンが始めるメリットとデメリットを解説
近年、副業として不動産投資を考える人が増えています。特に「働きながら手間をかけずに運用できるビジネス」として、トランクルーム経営に興味を持つ人も多いのではないでしょうか。
本業がありながら、家族(7歳と4歳の子ども)がいる生活の中で、「安定した副収入を得たい」「将来の資産を築きたい」と考えている40歳のサラリーマンにとって、トランクルーム経営はどのような選択肢になり得るのか?
私は税理士業を営みながら、2022年からトランクルーム運営を開始し、現在では大分県内で8か所、116室を運営しています。実際に経営する中で感じたメリットとデメリットを、リアルな視点で解説します。
トランクルーム経営のメリット
① 本業の時間を圧迫せずに副収入が得られる
トランクルーム経営の最大の魅力は、「時間をほとんど使わずに収益が得られる」点です。
通常の賃貸経営では、入居者とのやり取りやクレーム対応、修繕管理など手間がかかります。しかし、トランクルームは人が住む物件ではないため、入居者とのトラブルが圧倒的に少なく、管理が楽です。
例えば私のケースでは、管理会社に運営を委託しているため、日々の業務はほぼゼロ。入居者の募集や契約、料金回収もすべて管理会社が対応するため、本業を続けながら無理なく運営できます。
② 少額の投資で始められる
一般的なワンルームマンション投資では、1戸あたり1,000万円以上の資金が必要になることが多いですが、トランクルームはより低コストで始められるのが魅力です。
私が運営している物件では、1拠点あたり数百万円の初期投資でスタートできています。これは、土地を購入せず、既存の土地を借りてコンテナを設置する方式だからです。
例えば、1拠点に10室のコンテナを設置し、満室になれば毎月16.5万円の売上になります。初期投資を抑えながらキャッシュフローを生み出す仕組みが作れるのが、トランクルーム経営の大きなメリットです。
③ 景気に左右されにくい安定した収益
トランクルームは、賃貸住宅とは違う需要を持っています。
例えば、
• 家が手狭になった家庭(子どもが成長して物が増える)
• 単身赴任や転勤で一時的に荷物を預けたい人
• 事業者の倉庫代わりの利用
こうしたニーズは景気に左右されにくく、安定した稼働率を保つことができます。実際に私の運営するトランクルームでも、時間はかかるものの一度入居したら長期間利用するケースが多いです。
トランクルーム経営のデメリット
① 満室になるまで時間がかかる
トランクルームは、賃貸住宅のようにすぐに満室になるわけではありません。
新しく開設した拠点の場合、1年目で入居率25%、2年目で50%、3年目で75%というペースで徐々に埋まっていくのが一般的です。(実際にはもう少し早く埋まることもありますが、慎重な計画が必要。)
そのため、「初月から満室で利益を出す」という考え方ではなく、3〜4年かけて収益を安定させる戦略が求められます。
② 立地がすべてを決める
トランクルームは「どこに作るか」が最も重要です。
立地が悪いと、どれだけ運営を工夫しても空室が埋まらず、収益化が難しくなります。
例えば、以下のようなポイントを押さえる必要があります。
✅ 住宅地の近く(特にファミリー層が多いエリア)
✅ 幹線道路沿いで視認性が高い
✅ 近隣に競合が少ない
このように、適切な立地選びができるかどうかが、成功を左右すると言えます。
③ 撤退がしづらい
ワンルーム投資のように、マンションを売却して撤退することは比較的簡単ですが、トランクルームは撤退が難しいのがデメリットです。
コンテナを設置した土地の契約を解除すると、撤去費用が発生するため、撤退時にコストがかかります。つまり、「とりあえずやってみてダメならやめる」という感覚ではなく、長期的な視点で運営する覚悟が必要です。
結論:サラリーマンの副業としてトランクルーム経営はアリ?
✔ 本業の負担を増やさずに副収入を得たい
✔ 少額の投資で始めたい
✔ 景気に左右されにくい安定収益を狙いたい
このような考えを持っているなら、トランクルーム経営はサラリーマンの副業としてアリな選択肢だと思います。
ただし、立地選びや初期投資の回収計画を慎重に立てることが成功の鍵になります。
これから不動産投資を考えている人は、ぜひトランクルーム経営も選択肢の一つに入れてみてください!
いかがでしたか?
もし「トランクルーム経営についてもっと知りたい」という方は、コメントやフォローお待ちしています!