#18 『五十の手習い』
8月半ばの猛暑の中、私は新しい友を迎えるための心構えとして、まずは超苦手な草むしりに挑んでその日に備えていた。(普段は全く手付かずだが💦)
ハンドベルの練習場所となる部屋は、家から車で5分ほどのところにある。そこには、吹奏楽倶楽部の管楽器・打楽器など、ウチのバンドで使用する大小さまざまな楽器と楽譜が保管されている。『古い学校の音楽準備室と同じ匂いがする』そんな場所なのだ。
『もしかすると母のハンドベル一式も、たくさんの楽器が集まるこの場所に来たかったのでは?』などと勝手に妄想をかき立てる私だった。
新しい友は、『はじめまして。』というわけでもない。同郷でひとつ下、世間の狭い田舎で小中高と通った学校は同じだから顔と名前くらいはお互い知っていた。地元の教会が営む幼稚園の保育士で、姉の子らはみんなこの方にお世話になっていたのだとか。そして彼女のご両親、おじい様もクリスチャンで、かつてはうちの母方の祖父母とも交流があったというご縁まで知ることとなる。
彼女を紹介してくれた恩人の後輩には本当に感謝・・・いや、このタイミングで出会えるとは、
『私達はハンドベル仲間として巡り合う運命だったのかな。』
と、感動的な幕開けに心が躍る。
3人とも、田舎の長男の嫁という共通点もあり、ハンドベル以外の話でも⁉️盛り上がった😆。そりゃこの歳になるまでみんな色々あるよね、と。
『50の手習い』ということわざがあるが、まさに今の私達にぴったりだ。仲良く一緒に頑張れそうな3人がスタートラインに立った。
必ずや『りんりん』をカタチあるものにしたい。