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解決は原理を理解するところから( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )
毎朝7:30に荻原個人アカウントのTwitter(現X)とFacebook「ラッパの吹き方」ページに更新しております「 #今朝の一言_ラッパの吹き方 」。先日こんな投稿をしました。
[安直な思考にならないで]
— 荻原明(おぎわらあきら): トランペット (@ogiwara_a) January 27, 2025
タンギングが上手になるようタンギングを練習します!では残念ながら上達は難しいです。まずはタンギングとは何か、という原理や具体的で正しい実践方法を理解することが必要です。レッスンはそうした場面でも本領を発揮します。#今朝の一言_ラッパの吹き方
これ、少々難しい話ではあるのですが、楽器におけるいわゆる「奏法」に関することは、その原理や仕組みを理解しないと解決できない、もしくは紆余曲折しながら長い時間をかけて解決していくことになりがちです。
指導者の言葉
上記SNSの投稿で例として挙げたタンギングに関して言えば、例えば吹奏楽指導者から「もっとタンギングをハッキリして」などと要求されたとして、多くの指導者は指摘として言い放つだけで、具体的にどうすればその「ハッキリしたタンギング」ができるのか、原理を解説してくれる人が圧倒的に少ないのです。プロ相手の指揮者であればそんなこと解説する必要はないのですが、部活動や一般団体で演奏している方に対してはそれでは情報が不足しています。
また、根拠のない具体的方法を奏者に伝えてしまい、かえって解決できず混乱させていることも多いです。たくさん息を吸え/吹けとか音を遠くへ飛ばせ、というのは吹奏楽の世界における間違った指摘ワースト1位2位かもしれませんね。
僕も中学生の時に「アクセントなんだからもっと舌を歯の裏に強く突け!」と言われて一生懸命やってました。しかしこれでは結果は絶対に伴いません。
音域変化に関しても同様です。高い音を出すためによくわからないけど全身全霊でパワーを使っている方をよく見かけますが、金管楽器の音域変化はどういった原理で成立しているのかをまず正しく理解したいところです。その上で、人間の体のどの部分がどのようになると音域変化するための要素やコントロールができるのかを実践しなければ解決はしません。
指導者は「もっと歌って」「フレーズ感のある演奏を」とも言いますが、フレーズとは、歌うとは、なぜそうなるのか、そうした原理や理論を伝えなければ正しく歌うことができません。中には、沢山の芸術的音楽に触れて感覚的に歌う表現ができてしまう人もいますが、それでもやはりその歌い方には理論が存在しているわけですから学ぶ必要があります。
僕はレッスンで何かを実践する時には理論や原理について必ず解説し、その上で実践に繋げていきます。
混乱したらツキイチレッスンにいらしてください!
もし合奏などで指摘されたことが解決しない、方法がわからない、意味がわからない、正しい方法が知りたい場合はぜひ荻原が開催しているツキイチレッスンにいらしてください。ツキイチレッスンは単発参加型の内容自由なレッスンです。どのような質問でも内容でもOKです。部活や楽団でわからないことが出てきたらどんどん質問してください。正しい原理から実践方法まで丁寧にお伝えします。
ツキイチレッスンは東京都の池袋付近で1ヶ月に4,5回ほど土日祝に開催しております。以下のページから詳細、お申し込みができますので、ぜひご参加ください!
お待ちしております!
荻原明(おぎわらあきら)
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