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音大音高受験に向けて取り組んでほしいこと(専攻実技)

毎月不定期に開催している「トランペット ツキイチレッスン」でも今年度は音楽大学や音楽高校を志望する中高生の方が多く来てくださっています。現在一般入試時期なので頑張っている高校生もいますし、総合型選抜(推薦入試)ですでに合格されている方もいます。

このブログをご覧の方の中にも音大や音高へ行きたい!と思っている方もいらっしゃると思います。そんな方はぜひツキイチレッスンに来ていただければと思います。ということで、このブログでも受験に向けた取り組みについて書いてみたいと思います。

今回は専攻実技についてのお話。

専攻実技というのは、例えば器楽専攻であればピアノ、弦楽器、管楽器、打楽器など楽器を演奏(研究)する専攻で、さらにヴァイオリンやサックス、トランペットと細分化されます。

僕は東京音楽大学の「器楽専攻(トランペット)←確かこれが正式名称でした」卒業。

音大に入学するためにはいくつかの試験があり、その中でもウエイトが重いのが実技試験です。それぞれ自分の専門とする楽器で入試課題を演奏します。

入試はコンクールとは違ってその受験生が入学後に授業についていけるかを確認するためのものなので、結局のところ何に一番注目しているかと言えば基礎力です。
入試の課題曲は突拍子もない作品は出てきません。安定した基礎力があれば演奏できる作品ばかりです。

ですから、以前このブログでも書きましたが、各音大や音高の入試課題として要項に掲載されるものだけをひたすら練習するスタイルは良いとは思えません。

音楽理論と実演がリンクするよう、例えば全ての調の音階が演奏できることや(何調を演奏しているのかを理解していることや、楽譜を書き出すことができる等の力も必要)、トランペットで言えば少なくともHigh Bまでの音が安定して演奏できること、リップスラーの様々なパターンができることなどが挙げられます。

他にもタンギングのクオリティを高めることや、タブルタンギングやトリプルタンギングを習得していること、素早いフィンガリングや広い音程の跳躍が演奏できるなど、基礎的な技術に関して言いはじめればキリがありませんが、そうしたテニクニカルな部分のある程度はアーバン金管教則本に掲載しているいくつかのカテゴリを地道に練習していくしかありません。

アーバンは分厚いので総合教本のように感じるかもしれませんが、タンギング教本なので、意外にリップスラーの掲載が少ないです。また、なぜか短調の音階が異常なまでに少ないので(しかも旋律短音階と和声短音階が合体してしまっている)、そうした部分を補完するための違う教則本も必要だと思います。

そうした点も含め、音大受験は独学はできるだけ避けるべきです。ぜひ早め早めにツキイチレッスンに一度お越しください。レッスンでは進路相談や今後どのような練習をしていけば良いかのアドバイス等もしております。
また入試まで定期的にレッスンに通ってくださるなら、受験までしっかりした受験対策レッスン、サポートをいたします。

毎月複数回、土日祝に開催している「トランペット ツキイチレッスン」は単発参加型、内容自由のレッスンです。どのような内容でもOKなので、吹奏楽やオーケストラで演奏されている方の譜読みなども行なっていますし、音大や音高受験対策レッスンも可能です。
受験対策レッスンは絶対に早い段階からスタートすることをオススメします(基礎力を入学時までにどれだけ高められるかで学校生活の密度や成長速度が変わります)。

ツキイチレッスンの開催日の確認、お申し込みはこちらからお願いします。最初のレッスン時は進路相談なども必要だと思いますので、可能な限り親御様もご一緒にいらしてください。会場は池袋駅徒歩圏です。

荻原明(おぎわらあきら)

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荻原明(おぎわらあきら):トランペット
荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。