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レッスンの本来あるべき形
以前こんな記事を書きました。
社会人の方は、ただでさえ毎日が忙しいのに、レッスンごとに課題を出されても物理的に無理があると思います。ですから、少なくとも僕のレッスンでは、次のレッスンを受けるために練習しなければ!と考えなくても良いですよ。と伝えています。
そもそも、趣味で楽器を演奏されている方は、レッスンという名の時間をどのように使うかはご本人が決めるべきだと思っていて、例えば技術や音楽の知識を得る場にするとか、気持ちよく楽器が吹ける時間であれば十分と考えるとか、楽団や部活で演奏している楽譜の譜読みを手伝ってもらう時間にするとか、レッスンに来れば2重奏ができる!という楽しみの場にしてもらっても良いわけです(僕の場合は)。
それを実現するために始めたのがツキイチレッスンです。毎月複数回開催していますが、単発参加なのでストレスのないペースでご参加いただけます。詳しくはBASEをご覧ください。
本来あるべき姿のレッスン
とは言っても、これらは多様な可能性を考えた上でのレッスンスタイルであって、本来のレッスンのあるべき姿を否定しているわけではありません。
例えば、音大受験生や音大生は、そもそもレッスンを受ける趣旨が、知識や演奏技術を可能な限り高めることですから、僕の場合も毎回課題を出し、次のレッスンまで必死に練習してもらい、それを披露してもらうよう伝えています。
この場合、レッスンは練習の成果を披露する場であり、まずは自分で考え、ひとつの完成形を作り出し、それがどうかを聴いてもらった上で、良いところはより伸ばし、方向性を改めたほうが良い箇所については再度解説や実践をして次回までに解決してもらう、というフィードバックをする場がレッスンであると定義しています。
したがって、何か教えてください、私を上手にしてください、という受け身の姿勢でレッスンを受けてはいけないのです。
しかし、これを趣味でやっている方に強制してしまったら、物理的にも精神的にもキツすぎます(でもこの方法しか知らない街の音楽教室の先生は、当たり前のようにこれをやっちゃってる場合もあるのです)。
上達したい気持ちが強いなら、少しだけ参考にしてください
ただし趣味で音楽をされていても、もっと上手になりたい、と本気で思っている志の高い方もいらっしゃることでしょう。その場合は、本来あるべきレッスンの形を参考にしてください。
まずは継続してレッスンを受けることが前提です。レッスンで得た何か1つか2つで構いませんので、それを次回のレッスンまでの課題にし、あれこれ研究・練習して習得できるよう努力してみましょう。そのためには、楽器に触れる時間をできるだけ多く確保する必要がありますので、スケジュール調整などが必要になるかもしれません。
実際にそれがクリアできるかは問題ではありません。研究や練習時間を確保し、課題に向き合ってチャレンジする時間そのものが成長になります。解決しなかったことについては、次のレッスンでどんなことをしたか伝えで相談してみましょう。そうすれば原因やアプローチなどを新たに手に入れることができます。
これらのやりとり全てが音楽や演奏技術の向上につながっています。
ただし、このレッスンの受け方が負担になるほど自分を追い込んではいけません。音楽に接する時は、常に楽しさが優勢でなければいけません。これは音大受験生でも音大生でも、趣味で演奏している方も共通です。楽しいから意欲的になる。自分のペースや考え方、レッスンの受け方や講師との関わり方など、様々な側面から、負担にならないよう調整や努力をしてください。やはり最も大切なのは、レッスンを定期的に継続することにあります。
ということで、楽しいだけでなく、本格的に上達したい、という方はぜひそれを講師に伝えてみてください。僕の場合も負担になってほしくないので「やれたらやってみてください」と添えるようにしています。
ということで荻原のレッスンに興味ございましたら、ツキイチレッスン、ぜひいらしてください!お待ちしております。
荻原明(おぎわらあきら)
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