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司会の野村たかしさん(第2回荻原明門下生トランペット発表会)

1月26日(日)に開催いたしました「第2回荻原明門下生トランペット発表会」。
もう1ヶ月ほど前になるんですね。他の方はどうかわかりませんが、僕は何かのイベントが終わると、すぐにかなり時間が経過したような気になるんですよね。なので、発表会ももう4,5ヶ月前のような気分。

とは言えまだ書いていないことがあるので、レポート続けます。今回は司会進行を務めてくださった俳優の野村たかしさんのお話。

これまでいくつもの音楽発表会を様々な立場で経験してきた中で、プログラム順に次々とこなしていく流れ作業のような感じが何だか寂しく感じていました。

確かにクラシック音楽のコンサートはステージ上であまり話をしません。その雰囲気を発表会でも作ろうとするコンセプトは良いのかもしれませんが、発表会は同じ門下生だったり同じ音楽教室の生徒さんだったりするわけですから、出演者同士ともお客様とも距離が近くなって仲良くなれたら最高じゃないですか。だからステージ上で自己紹介があったほうが良いと思いました。いつからどんなきっかけで楽器を始めて、どんなところで演奏していて、どんな曲が好きで、どんな気持ちで今ここにいるのか。そんな話を聞いたら自分と同じ心境だったとか、音楽の趣味が一緒だ!とかで仲良くなれるかもしれません。
それだけでなく、自分のことを声に出して発信することで心の扉が少し開くので、演奏に対してもより自分らしく表現することができるはずです。

実際、出演された方からいろいろな感想をお聞きしましたが、その中で「演奏前に司会者さんとお話をすると(声を出すと)演奏のコンディションに悪い影響が出る気がしていたが、逆だった」とか「緊張が和らいだ」などのポジティブな結果になった声をたくさん聞きました。

人前でマイクを使って、しかも自分の話をすることに抵抗がある方もいらっしゃったかもしれませんが、客観的に見ていると皆さんお話もとても上手だし、いつもレッスンで見せてくださる楽しそうな笑顔をステージでもされていて嬉しくなります。

ただ、このような理想的な結果になれたのは他ならぬ司会者さんの力量があってこそだと思います。

僕が発表会でイメージしていた司会進行は、セレモニアルなカチっとした感じではなく、穏やかで楽しくて、緩い印象のある暖かな雰囲気を作ってもらうことでした。
そうなると、もう野村たかし氏以外考えられなくて、第1回目の時にお願いしたら気軽にOKしてくださいましたので、今回も引き続きお願いしました。

ここで野村さんのプロフィールをご紹介します。

野村たかし Takashi Nomura

兵庫県尼崎市生まれ。
大阪音楽大学卒。卒業後俳優の道へ。
TVドラマ『L×I×V×E』で俳優デビュー。翌年、行定勲監督『閉じる日』でスクリーンデビュー。
近年では、NHK大河ドラマ『西郷どん』『麒麟がくる』、映画『今夜、ロマンス劇場で』『スパイの妻』『異動辞令は音楽隊!』などに出演。
その後も数々の映画やドラマに出演し、2024年1月TBS日曜劇場「さよならマエストロ ~父と私のアパッシオナート~」ではレギュラー出演。西川達郎監督映画「太陽がしょっぱい」が11月東京で公開、随時全国へ公開予定。
今後も映画、ドラマの公開予定作品が多数あり。

記憶に新しいところでは昨年TBSで放送された「さよならマエストロ」です。野村さんはオーケストラ団員(ホルン)として出演されていました。もともと音大でホルンを専攻していたので適役です。

音大でみっちり器楽を学ばれていましたから、この発表会でも出演者が今どんな気持ちでここに立っているのか、そうしたメンタル的な部分もよく理解してくださっているし、音楽的知識がありますから、的外れな会話が一切ないという点でも非常に安心感があります。

野村さんとは10年以上前に出演した演奏会で語り役として参加されていたことがきっかけでお知り合いになりました。そこからはお仕事というよりも飲み仲間として定期的にお会いすることが多いのです。
若い方はピンとこないかもしれませんが、大人になればなるほど仕事ではない何でもないときに予定を合わせてご飯を食べに行く人なんてほとんどいません。そんな中、野村さんはいつも声をかけてくださって本当に嬉しいです。

実は昨日、野村さんとの発表会後の初の飲み会でした!


荻原明(おぎわらあきら)

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荻原明(おぎわらあきら):トランペット
荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。