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レベルの差を感じたら考えてほしいこと( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )
音楽など表現すること全般や勉強、仕事など複数の人が同じことをしていると、どうしてもその結果に差が生まれて上手だの優秀だのと優劣をつけたくなってしまうのは人間誰でも持っていることなのかもしれません。
給料に直結する場合や、進学のための試験、スポーツで優勝することを目的としている場合は他の人より優秀な成績を上げることを目標にするのは当然かもしれません。でもその際、もし自分よりも成績が上の人がいたとしても、自分がダメだと卑下し、落ち込んだりする必要などありません。
しかもそれが趣味でおこなっている吹奏楽やオーケストラだった場合はなおさらです。
[レベルの差を感じたら考えてほしいこと1]
— 荻原明(おぎわらあきら): トランペット (@ogiwara_a) September 5, 2024
一緒に演奏している人とのレベルの差を感じてプレッシャーになったりもどかしい気持ちになったらこう考えてください。
「そもそも自分はなぜ音楽をしているのか」
自分の原点や根本的なところに目を向けてみましょう。#今朝の一言_ラッパの吹き方
毎朝7:30にX(旧Twitter)の荻原個人アカウントと、Facebook「ラッパの吹き方」ページに掲載している #今朝の一言_ラッパの吹き方 。先日そこでこんなことを書きました。
自分は上手に吹けなくて、周りの足を引っ張っている、迷惑をかけているのではないかと思う必要はありません。そもそも、だれもが最初は初心者で上手に演奏することはできなかったわけだし、仕事や生活が忙しくて楽器の練習をする時間が限られてしまうのは誰もが持っていること(しかもその忙しさには差があります)、それでも吹奏楽や楽器を続けているのは、音楽が好きで、楽器が好きで吹奏楽が好きだからです。
一番大事にしてほしいのは上手に演奏できることではなく、好きであることだと僕は思います。
あなたが他の人より上手な場合
逆にあなたが経験年数も長く、それなりに何でも演奏できてしまうのだとしたら、一緒に演奏している人のレベルに物足りなさを感じることがあるかもしれません。
その時、自分自身がどんな気持ちになるかでその先が大きく変わることになります。
[周りとレベルの差を感じたら その2]
— 荻原明(おぎわらあきら): トランペット (@ogiwara_a) September 6, 2024
一緒に演奏している人があまり上手でないと思ったら、あなたが苦手なことを一生懸命取り組んでいるイメージをしてみましょう。それを一緒にやっている周りの人にどんな接し方をされたいですか?どんな声をかけてほしいですか?#今朝の一言_ラッパの吹き方
楽器や音楽のレベルが高い人も、きっと何か他の分野で苦手意識を持っていることがあると思います。そんなシミュレーションをしてみると、楽器があまり上手に演奏できない方がいた場合、その人にどのように接することが良いのか見えてくると思います。
最悪なパターンはこれです。
[レベルの差を感じたら考えてほしいこと3]
— 荻原明(おぎわらあきら): トランペット (@ogiwara_a) September 7, 2024
「なんでそんなこともできないの?!」という言葉は絶対にNGです。できる人にとっては「そんなこと」でも、できない人にとって(今は)難解なのです。自分の実力や常識、基準を相手に押し付けては一向に寄り添えません。#今朝の一言_ラッパの吹き方
世界は自分中心に周っていると思っているのかもしれませんが、最凶NGワードです。
吹奏楽やオーケストラなど大勢で作り上げる音楽は特に、上手だ何だと優劣をつけたくなってしまう環境にありますが、もし自分がそういった気持ちになった時、音楽の本当の目的を思い出してください。本当に上手な演奏を求めるのだったら世界にウィーンフィルやベルリンフィルがひとつあればもう十分になってしまいます。
音楽は聴いてくださる人の心に気持ちを伝えること、自分が楽しむこと、作品を尊重し楽しむこと、楽器が好きであること、そうしたものが大切なのです。
[レベルの差を感じたら考えてほしいこと4]
— 荻原明(おぎわらあきら): トランペット (@ogiwara_a) September 8, 2024
上手な演奏をするだけが音楽の目的ではありません。演奏を聴いてくださる方の心に届ける意思、楽しんでもらうための努力や工夫、共演者と心を通わせる。そうした気持ちで演奏することは誰もが今すぐ持てるものだと思います。#今朝の一言_ラッパの吹き方
そして、優劣関係なく一つのステージを作り上げる仲間と気持ちをひとつにして楽しみつつ、自分ができる範囲での最上級の努力をすることです。
いつも楽団や部活で演奏されている方、これから本番が控えている方はぜひこうした音楽のもっとも大切な部分を思い出して臨んでいただければと思います。
荻原明(おぎわらあきら)
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