確かなものを渇望する世界で

多くの人が目を背けたくなる現実を
正しく伝えなければならない日が
来るかもしれない

そのとき ちゃんと言えるだろうか
違うよ ほんとうはね
って言えるだろうか

自分がよって立つものは
ほんとうに ほんとうであると
信じ続けることができるだろうか

現実そのものが儚くなってゆくこの世界で
現実の観測が知らせる事実が
真実に繋がっていると信じることに
ほどなく意味は失われてしまうかもしれない

現実そのものが多面的なこの世界で
ある側面からの観測が知らせる事実が
どれほど真実と違うものであるか
思い知らされ打ちのめされるのかもしれない

それでも 口を閉ざさずにいられるだろうか

伝えることに 意味を 価値を 希望を
見いだせるだろうか

不確かさを増してゆくこの世界で
ますます確かなものを渇望するこの世界で

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