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好奇心と衝動性の罪と罰
中学卒業の時に、恩師に言われた。
「知的好奇心が旺盛で、素晴らしい!そのままでいてね」
授業でも部活でも、分からないと質問していた。疑問をそのままに出来ず、授業を止めてしまうこともあった。
部活の練習にしても、なぜこれをするのか、納得できないと出来なかった。だから取り掛かるまでは時間がかかるが、やってしまえば、単調と思えることでもコツコツと継続することは苦では無かった。
でも、大人になって、ましてや看護師になって。母にもなって。教科書や参考書に載っていないことばかりの連続だった。何が正解か分からない。
仕事では二言目に根拠を求められたけれど、今なら言える。どれだけの人が根拠を正しく理解して現場で働いているのか。
10年もすれば根拠自体が変わっていることなんてよくあるし、今20年経ってもなお、手探りで看護をしているように思う。やり切れた、これが私の看護だ。そう思えたなら、もう仕事はしないのではないだろうか。
毎日、反省と挫折を繰り返して、それでもベストにならなくともベターを模索する日々。
かと言って、ワークばかりでは、つまらない!!
ライフの充実あってこそ、ワークにも取り掛かれるものだ。それは推し活であったり、買い物であったり旅行であったり。学びにも投資することができる。
わたしは、幼少期からオシャレとは無縁の世界に住んでいた。ギャル文化が盛んになった時も、横目で太宰治を読んでいたタイプ。流行などを追いかける人とは距離を置いていた。
しかし、手を掛けなくてもハリ艶がある時期は過ぎ去ろうとしている。何もしなくとも元通りにはならない過渡期に来ている。無頓着なまま、老いを受け入れるのか?自分…。
そこから色々とメイクグッズを揃えたりメイクレッスンを習ったり。しかし、眉毛が一番、私の中で難易度が高かった。いくら描いても、一向に上手くなる気配が無い…。
そこで、遂に、重い腰を上げて、眉毛ワックスと眉毛パーマ&まつ毛パーマのフルセットを体験してみた!!
まず予約。オンラインで予約。検索するのも大変だし登録にも手間取ったが、無事完了。
しかし、向かう道中、激しい後悔に襲われる。(こんなおばさんが今更何するんだよと言われるのでは?)などと被害妄想が止まらない。
でもなんとか到着。25歳位の若い綺麗な店員さんだった。名乗ってくれたが、早口で聞き取れない…。
眉毛の完成パターンはどれがいいか口頭で聞かれるが、イメージもつかない。しかし相手は、早く決めてくださいというような態度…ますます焦る。「ナチュラルで」ナチュラル眉というのは無かった…知らんがな。
で、まつ毛にしても、同様。
…こちらはナチュラルがあった。
で、好奇心のままに許可を得て、自撮りしたが、過程を撮るのは察してくださいと制止される。なぜSNSにお店の同意書はサインしても、私のゴルゴ13の自撮りはダメなのか、そこは聞けなかった。
眉毛を最後描いてくださった時も、わたしは閉眼し臥床しているから、どのように行ってくれたのか、参考にすることが出来ない…。
施術時間は基本的に無言なのか??
今回の初めての眉毛&まつ毛同時体験で学んだことは、私はその時間に、何を行うのか、今何をしているのかその都度説明をして欲しいということ。静かな時間より、少しお喋りもしたい。慣れれば寝られるかも知らないが、初めての場所は緊張して、とてもじゃないがリラックス出来ないから。
そして、最初に親身に相談に乗ってもらいたいこと。不安に傾聴してもらいたい。
そして、家での方法も可能な限り教えてほしい。
これって看護にも言えることで、予約入院だからって説明省略されますか?
何か処置する時、検査する時、全てにおいてしつこいほど説明と同意でしょう!
でもたしかに、25歳くらいのうちのスタッフは説明を十分にしているのか?
患者さん、お客さんの求めることと一致しているか?
そんなことを考えながら、帰途に着いたのでありました。