夫の何気ない一言は瞬間冷却スプレー
今朝起きてきて一言目。
「珈琲。ブラック。いや、牛乳少し入れて」
我が家は、夫が無類の珈琲好きにて、その場で珈琲豆をコーヒーミルで挽く必要がある。自動のも購入したこともあったが、分量をその場で計り、豆も合わせて挽き立てが圧倒的に、香りも香ばしくて美味しい。
それは認める。だがね、それがほぼ毎日、私となると話は別だ。特に平日の朝に、しかも私が早朝出勤の日に限ってギリギリに起きてきて、言う時もある。
今日は運悪く、ダイニングに私が居続けてしまったがゆえに、今日も今日とて、珈琲を夫に淹れてあげたのだ。
優雅に、これはコロンビアの豆だからとか豆の種類だとか能弁を悠々と述べる。この季節には、こことこれをブレンドして…なんて合わせたりもしてるのも知ってはいるが、正直私には味の違いは大して分からない。だから説明されても、ほぼほぼスルー。それよりも、後何分で洗濯が終わるんだから、サッサと飲み終えてくれ、片付けたいんだ、などと考え始める。
とかく夫婦というものは、同じ空間に同じ時間にいても、別な感覚、心で過ごす生き物だなぁと思う。
特に我が家は、付き合っていたあの頃は、価値観が趣味が違うからこそ世界が広がると夢見ていた。
しかし、結婚とは現実世界で。甘い言葉や態度なんて出てこない。結婚して20年だと猛烈に熱烈にアピールしても、ノーリアクション。いや確かに、今更指輪を買ってもらっても、わたしは嬉しくない気もする。仕事上付けられないし、結婚指輪はどこに行ったのか分からない。←これは極秘事項。
でも、日常生活において、夫がいないこともまた想像つかないのも事実。いや、夫より1日でも長く生きてやるとは決めてはいるが。その時はまた華の独身に戻って、うぇいうぇいな生活を過ごすことを決めてはいるが。
で、珈琲飲み終わり立ち上がる時に夫は言った。
「お前、歳とったよな〜」
どっこいしょと無意識に立ち上がる時に言ってしまったようだ。だが、だが!お前、夫婦といえども、倫理?プライバシー?なんかこう、言っちゃいけないワードだろうがよ!!てめえの珈琲に次は布巾の搾り汁入れてやろうか〜!! なんて思ったけど、行動に移さない(であろう)自分は、とっても可愛いと思います♪
まあなー、昨日の夜、浮かれて焼肉とビールこれでもかと食らったら、消化しきれなくて夜中うんうん唸ってたのもバレてるからなぁ…悔しいかな。