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第三章:パンデミックという暗闇の中で(2020年3月~2022年6月)
ライフコーチ、サウンドバスガイドの町田真彩子です。My Storyを綴っています。第一章は教員時代、第二章は駐在生活に慣れるまで、そして第三章はロックダウンの話です。読んでいただければ嬉しいです。
長い長いトンネルの先が見えないロックダウン
突然のオンライン授業
少しずつ子どもたちが英語に慣れ、私も前向きに生活をし始めた2020年3月、予告なく突然始まったのが、コロナウィルスの蔓延に伴うロックダウンでした。スーパーと病院以外は全てクローズ。散歩に出ることは許されていたけれど、公園の遊具は使えないようにテープでぐるぐるまきにされてされていました。夫は在宅勤務に。幼稚園年長・小学校4年生の子どもたちのオンライン授業が比較的早く始まったのは不幸中の幸いですが、インターネットの接続が悪くて聞こえない、Google Meetの使い方が分からない、宿題の提出の仕方が分からないなど大騒ぎなので、諸々サポートして、朝昼晩ご飯を4人分作って、外出できないから家族でひたすらトランプ大会をして、いつの間にか一日が終わっている。そんな日々が続きました。私が住んでいたカリフォルニア州は全米の中でも規制が厳しい場所で、他の州では登校が始まっていても、学校はオンライン授業が続き、他州への移動も禁止され、レストランやレジャー施設はなかなかオープンしませんでした。
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クッキー作りの授業でした。先生方の工夫に感謝!
振り返れば激動だった
2020年は社会不安が増すことばかりの一年でした。コロナウィルスについては何が安全なのか、何を信じれば良いのか分からず、外出規制や感染者数も刻一刻と変わるので必死に英語で情報収集をしていました。長引くロックダウンの中、大統領選挙、山火事、黒人の権利を主張するBLACK LIVES MATTER運動がありました。そして2021年に入ると、バイデン大統領就任前には国会議事堂襲撃事件が起き、TVでリアルタイムで暴動を見て恐怖に襲われました。
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更に追い打ちをかけたのは日本にいる祖母の逝去。90歳を過ぎ大往生ではあったのですが、ずっと一時帰国ができない中、最期を見届けられない、お葬式に参列できないもどかしさがありました。
子どもたちの登校再開を待ち望みながら、また延期、今回も延期、と期待しては裏切られるということが続いていました。小1の娘の半日登校が再開したのが2021年2月1日(はい、ロックダウンの中、小学校に進級w。小学校生活がオンラインでスタートしたのです)、小5の息子は3月4日に再開。半日登校と言っても、9時から11時半までのたった2時間半だったのですが、ほぼ一年近くロックダウンの生活が続いた身からすると、泣いて喜ぶ貴重な2時間半でした。
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暗闇だからこそ気づける光
前代未聞のロックダウン、ポジティブなこともありました。
小さなころから感情について学べたら
一つ目は子どものオンライン授業に付き合う中でSEL(Social Emotinal Learning)を知ったこと。感情の重要性について考えるきっかけになりました。小1の娘のオンライン授業は、ほぼつきっきりでサポートしていましたが、裏を返せばアメリカの現地校の授業を毎日体験できるのですから、当時まだ英語教師に戻る可能性を考えていた自分にとっては、願ってもない貴重な体験でした。
日本との違いを大きく感じたのがSELの授業でした。Social Emotinal Learningとはまだ定訳はないようですが、「社会性と感情に関する学習」。簡単に言えば、自分の感情に気がつくこと、その感情と上手に付き合えるようになること、相手の感情に気がつくこと、集団の中で相手の感情を尊重していくことを学んでいくものです。
やたらテンションが高い白人の中年女性教師が、ぬいぐるみと対話しながら進めるその授業は、英語がよくわからない娘も楽しんでいたようでした。教えていることはとってもシンプルですが奥深いものでした。(これについては番外編で綴っていきますね)
外出できなくても世界とつながることができる
二つ目は、オンラインで世界中の駐在妻とつながりができたこと。友人の紹介で、世界各地の駐在妻が所属しているグループに入りました。米国だけでなく、インドネシア、コロンビア、UAE、ロシア、、、と国も様々ですし、駐在帯同前の仕事も人材、営業、広報、、、と多種多様。中にはコロナにより一時帰国や本帰国を余儀なくされた方々もいらっしゃいました。駐在先で精力的にボランティア活動をしている方が多く、相変わらず他人と比較して「ないないづくし」のオンパレードだった私は、刺激を受けつつも、キャリア志向で精力的な活動をするメンバーに引け目を感じることも多かったですが、それでも自由に外出できなくても世界中の人とオンラインでつながることができる、交流できるということは大きな喜びでした。
毎晩家族で月を眺めて
三つ目は忙しいときは見過ごしていた「当たり前」のありがたさに気づけるようになったこと。公園で遊べない代わりに、家族4人で敷地内を夜お散歩をするのが日々の日課になっていました。隣人のかわいいチャウチャウのAddyに会えると「今日はラッキーだね」と親子で話すように。そしてあくせくと働いていた時には見向きもしていなかった月を眺めては、時の移ろいを感じるようになりました。一年もロックダウンが続くとマインドも少しずつ変わってきて、家族4人が毎日一緒に過ごせて、毎晩一緒に散歩をしてお月見できるなんて、実はとても幸せなことなのではないか、長い人生の中でとても貴重な経験をしているのではないか、と思うようになってきていました。
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第三章まで読んでいただきありがとうございます。コーチングに出会った話は第四章で!
町田真彩子インスタグラム:
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