障害者で騙されてかわいそうお察しします。。
2019年2月13日(水)の夜を迎えています。
皆様こんばんは。
このnoteを書き始めて5日目。時系列がまだ12分ほどしか建っていない事に気が付きました。
滝山千紘・30歳女性です。
当noteは”ほぼ”ノンフィクション。フィクションの部分は登場人物の名前と職業の一部のみ。同じように既婚者に騙された方や、知らぬ間に配偶者が不貞行為に走っていた方、ただ読み物として楽しみたい方などご自由にご愛読いただければと思っています。
では今日も、昨日の続きを更新します。
写真を送る=盗撮ポルノ写真を送る=脅迫?!
前回のあらすじ。
お付き合いしている男性の奥様を名乗る方からLINEが届き、メッセージのやりとりスタート。
こちらが「事実確認のために、弁護士を通しても良いですか?」と送ると「その前にお写真添付しましょうか?それとも妻の事実確認のことでしょうか?」と返信あり。
自称奥様と会話がかみ合っていない上に送ると言ってる多分行為中の写真ってほぼ100%盗撮写真!
この時点で相手に既婚者がいたことのショックよりも、私自身が知らぬ間に行為中の写真や映像を撮影されていたかもしれない可能性が恐怖でした。
まず双方同意して撮影した記憶が全く無いんです。アリかナシかで言えば、ナシ100%。
(もしかすると、送ると言っている写真は、行為写真ではないかも知れない。)
そんな淡いというか脆く危うい期待と共に、人間関係における会話術の基本を思い出しました。
会話がかみ合わない相手に、無理やり合わせる必要は無い。
日常会話でもそうですが、人は言語でのコミュニケーションがとれます。
もし。万が一。ロイくんが自作自演で送っているのであれば、私のペースに持ち込むことはできる。相手の意図が全く分からないメッセージが2通続いたので、こちらも訳の分からないメッセージを返してみました。
「意味と意図がよく分からず…」本当に配偶者がいるのかも?!
会話がかみ合わない相手に、無理やり合わせる必要は無い。
大切なことなので、2回書きました。
相手のペースに合わせる必要はないので、こちらのペースで返信しました。
いいえ
写真でしたらこちらも保存しております(18:29)
必要でしたら送りますが、いかが致しましょうか?(18:29)
※送信したメッセージ原文そのまま。
わざと「ちょっと訳が分からない」と言われる内容を送信しました。
こちらが保存している写真は、いわゆる2ショット写真やプリクラです。
行為中の盗撮データではなく、あくまで双方合意の上で撮影した健全な写真があるので「送ってください」と言われれば即送ろうと考えた上での返信です。
相手からの即レスは、
意味と意図がよく分からず…写真があるならあなたが浮気を認めたことになるのですが。。
要は払いたくないということでしょうか?(18:30)
※受信したメッセージ原文そのまま。
思わず「ですよね~」と声が漏れました。意味と意図がよく分からず。この部分は同意できます。次に”写真があるならあなたが浮気を認めたことになるのですが。。”については、相手が送ろうとしている写真はほぼ盗撮データで確定かな、と。
奥様(自称)は、初回から「彼とは別れるからお好きにどうぞ。法律的慰謝料100万払ってくれ。あくまで穏便にね」という要求がありました。
となると、奥様(自称)の要求はただひとつ。
慰謝料払ってくれ!となりますね。
「独身と聞いていましたが?」「でも払え!」
2回目のメッセージラリーの時点で18:30。
私側が「独身と聞いていましたが?」と送れば、奥様(自称)から「それでも誘いを断る事が出来たでしょう?」と質問を不条理な質問で返されるパターン!
いやいや……こちらは独身同士で付き合ってるって認識でして……。
あなたの配偶者が独身女性を騙している点はスルーですか……。
出会った時点からロイくんから「僕も独身だよ~!」と言われていましたし。結婚観については「僕の家族さ、僕が高校卒業する年に両親が離婚しちゃったんだよね。その時に家族全体がバラバラになっていく感じとか……それまで仲良し家族と思っていたのにいろんな問題が表に出てきて……親しい人達が言い争う姿が正直トラウマになってるし、家族がバラバラになるんだったら結婚なんかしたくない。」とまで言いましたからね。このセリフも原文そのままです。
要点を絞り、何度かメッセージのラリーを続けました。
私「独身と聞いていたけれど?」
奥様「そんなの関係ない。慰謝料払え!」
私「既婚者では無いし婚姻歴もないと」
奥様「だから慰謝料払えって!」
私「戸籍謄本とってきて見せて頂けますか?」
奥様「だから結婚しているのは本当です。慰謝料払ってください。」
私「弁護士通して良いですか?」
奥様「こっちが穏便に済ませたいって言ってあげてるのに」
何だろう。数分間ラリーを続けて『頭痛が痛い』と形容したくなる日本語でした。
奥様の中では「浮気を認めて慰謝料払って穏便に終わらせろ」の1点張り。
私も私で「独身って聞いていたけど本当に既婚者?まずは公的書類で既婚を証明してほしい。話はそれからだ。」の1点張り。
両者譲らないメッセージラリーが続きました。
――もしメッセージの相手が。本当にロイくんの奥様だったら?
ファーストコンタクトから約10分の出来事で既婚者説・自作自演説・美人局説のいずれかと思ったので、ロイくんだったら知っていて奥様だったら知り得ない情報を送ることにしました。
「障害者を騙して手を出したこと」ってどう思いますか?
少しだけ私の個人的な事を書きますね。
表記上”障害者”と記載しています。私自身が当事者なので、表記にご理解頂ければ幸いです。
私には障害があります。学生時代から障害認定2級を受けていますが、健常者と同じように生活しています。発作が出なければ日常生活に大きな支障を受けませんが、制約はずいぶんと受ける病気です。毎日決まった生活リズムで薬もきちんと服薬すれば、発作はほぼ抑制できます。そんな持病持ちです。
持病の事はもちろんロイくんに話していたし、後日書くことになりますが、主治医の元で今後の計画妊娠についての説明も受けています。
もし奥様だったら個人的な疾病記録は知らせたくないなあ……。
言うか言わないか葛藤はありましたが、メッセージを送ってみました。
「障害者を騙していた事についてどう思われますか?」
これに対しての返信は「障害があるなら診断書ってすぐに出せますよね?」でした。
すぐに出せるわけないでしょう!!
2019年1月4日(金)18:40頃の出来事です。あのね、医療機関だって正月休みがあるわけですよ。そして診療していたとしても、時間内ギリギリなわけで。病院によっては駆け込んで「診断書お願いします!」と言ってすぐに書いてくれる医師もいるかもしれない。ですが私の知る限り、事前に予約していない限り、診断書は病院に駆け込んで10分で書いてもらえるようなラフなものではない。
うーん……奥様(自称)はなんて言うか……頭痛が痛いタイプの人なのかな……。
かわいそうな方なんですね。。お察しします。。
あくまで冷静に。なんとか冷静に。
私もメッセージを返信します。
既婚者でないと話していたこと
加えて精神障害者を騙して手を出したこと
それらを全て含めて話したいと思いますが、いかが致しましょうか?(18:31)
※送信したメッセージ原文そのまま。
これに対しての返信が、
かわいそうな方なんですね。。
お察しします。。
ですが、断れてたと思いますし、精神障害があるなら、医師からの診断書ございますか?(18:43)
※受信したメッセージ原文そのまま。
奥様! お願いだからこっちのメッセージもよく読んで!
診断書はすぐに出せないし、障害者手帳はあるって送ってるでしょ!
何よりこれから一番の争点になるのは、あなたの配偶者が結婚しているのに”独身”と偽って関係をもったこと。こちらは独身と聞いて関係を持ったの!
今でも奥様から届いた「かわいそうな方なんですね。。お察しします。。」が心のどこかに刺さっています。
奥様のかわいそうという言葉には「あんな男に騙されてかわいそう」と「障害者って本当に身近にいるんだ。」「生まれつき障害があるってかわいそう。」と「とにかくかわいそう」の4つ位が重なりあって「お察しします。。」に続いたそうです。
うーん。
ナチュラルに失礼!
子供のころから障害者差別は受けてきたので、もう差別されることには慣れています。かわいそう+お察ししますのダブル使いって、文字で読むとなかなかダメージがあるんですよ。相手の心中を”お察しします”という意味で用いたのかな。「それ、わかる~。」位のノリで。
独身と思って身も心も許していた相手が既婚者かもしれないし、奥様を名乗る方からは「障害者なんだ!かわいそう!お察しします」と言われ、こちらが弁護士を提案すれば「穏便に~」と言われまして。
新年早々、いったい何が起こっているの?!
奥様(自称)は何かあれば、弁護士ドットコムの画面をスマホで撮影したものを送ってきます。
うんうん。メッセージのやり取りしながら一生懸命調べたんだね。慰謝料関連で「相手が障害者でも知的に小学校高学年程度の知能があれば請求は十分可能です」というページの写真を送ってきましたもん。というかソースが弁護士ドットコムのみ。他ソースは一切無し!
だからね、奥様。まずは双方の事実を話そう。
私としては本当に奥様=配偶者もしくは内縁の妻なのか。
公的書類で独身を証明してください。
私側の身分証明書として、障害者手帳を提示しています。顔写真も入っているし、個人情報満載です。公的な身分証明書です。が、奥様(自称)は何も提示なし。加えて弁護士を通しての連絡は拒否。奥様のメッセージは慰謝料請求か「障害者でも支払い能力ある人は払えるって書いてあるもん!弁護士ドットコムに書いてあるもん!」的な写真を送ってくるのみ。
謎なメッセージの攻防戦が繰り広げられ、時間にして19時頃のこと。
話が滞るので、弁護士に相談してみますね。
改めてご連絡致します。(19:05)
ようやく奥様(自称)からも弁護士の話が出ました。
話が滞るっていうか……人の話もきちんと聞いてください。お願いします。
こちらもあくまで大人の対応を心掛け、
よろしくお願いします。(19:06)
と送りました。
実際に私と奥様(自称)のメッセージはここで終わりです。
既婚者に騙されていた事の証拠を送信
奥様とのメッセージが終わった後、一息休み間も無く、私はスマートフォン内のデータを探しました。記憶をたどり、確か1年数ヶ月前に遡れば騙されていた証拠があるはず!?
ロイくんが私に対して「独身」と騙っていたデータがあればという思いだけで、一生懸命探しました。
「あった……!!」
必要なデータを見つけた時には、自室ベッドの上で声が出ました。
あった!! 見つかった!! 自分の身の潔白だけは相手方に証明出来る!!
19:30頃、私からロイくんのLINEアカウントに写真とメッセージを送りました。
「弁護士に相談する際、こちらも合わせて提示してください。」
「参考資料を送ります。」
「離婚関連で必要でしたら、追加でこちらが持っているデータも送ります。」
見つけたメールデータの1つには、このようなメッセージが綴られていました。
「●●市に転勤で来てます。彼女どころか友達もあまりいないのでお休みの日とか仲良くしてもらえたら凄くうれしいです。」
彼女どころか友達もあまりいない。
そんな彼が、実は既婚者でした。
このメッセージを最後に奥様から連絡が来ることはありませんでした。
そしてロイくんとLINEでの連絡が取れなくなりました――。