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新型コロナmyノート⑥『PCR検査に関すること』

ここ最近、日本国内では新型ウイルスの陽性者数が増えておりますが、その要因は季節的なもの(気温低下、大気の乾燥など)やPCR検査件数の大幅な増加もありますが(*最下部に情報源のリンク有)、検査で陽性判定をする基準が他国よりも厳しいことも一因になっていることがわかってきました。
そこで、今回のノートでは、新型ウイルスの陽性/陰性判定をするための検査であるPCR検査について自分なりに調べたことを書かせていただこうと思います。

注:私は感染症の専門家ではないので、専門的な内容については、ご自身でも事実確認・検証を行ったうえでご判断いただけましたら幸いです。

1:PCR検査とは

PCR検査は、検体の温度の上げ下げを繰り返すことで、検体に含まれている極めて微量なウイルスの遺伝子を2本から4本へ4本から8本へと複製させるサイクルを繰り返して検出可能な数にまで増幅させ、その蛍光反応により陽性判定を行う検査です。ウイルスが存在しないか、極めて少なければ「陰性」と判断されます。

2:陽性判定の基準となるCt値について

PCR検査におけるCt値(Threshold Cycle)とは、ウイルスを複製させるサイクルの実施回数のことで、陽性と陰性を区別する基準値(=何回目のサイクルでウイルスが検出されるかで陰性と陽性を分けるライン)になります。

ウイルスの量が多ければ、少ないサイクル数(低いCt値)で検出ができ、逆にウイルスの量が少なければ、検出されるまでのサイクル数が多くなる(Ct値が高くなる)ということです。

3:日本と他国のPCR検査基準値の違い

=他国で受けた検査で陰性でも日本で陽性扱いになる事例がある理由

前述ののCt値の違いが国によって違うために、ある国では陰性判定、ある国では陽性判定になることがあります。

▽以下、国別Ct値

・日本40〜45
・ドイツ 37~40
・アメリカ37~40
・イギリス45
・フランス40〜45
・中国37
・台湾35
・スウェーデン35
・ニュージーランド18.76〜31.5

=ニュージーランドの基準値と日本の基準値では検査対象の濃度には少なくとも512倍差
(2の9乗)があります。つまりニュージーランドでは日本の少なくとも約500分の1しか陽性が出ないという計算になります。

日本の空港検査では台湾からの渡航者に陽性が多く出ているのも、台湾と日本のCt値の違いで説明がつきます。

↓本件は日経新聞でも取り上げられています。
▽PCR「陽性」基準値巡り議論、日本は厳しめ?|日本経済新聞|2020/11/8 2:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65910480W0A101C2CE0000/

4:PCR検査の問題点

(検査を否定するものではありません)

・感度が高いためコンタミネーション(contamination=空気中の物質が検体に混入して反応が出てしまう)が起こりやすい
→ 厳重な管理下でプロの技師が行わないと擬陽性になってしまうことも。

・スウェーデンの公衆衛生局はcovid-19の感染性を評価するための国家基準を開発しました。→ Vägledning om kriterier för bedömning av smittfrihet vid covid-19(自動翻訳で日本語にすることができます)

▽以下サイトより
“ウイルスを検出するテストで使用されるPCR技術は、免疫系によって無力化された(感染力の無い)ウイルスと感染力のあるウイルスを区別できないため、PCR検査により検体が感染力のあるウイルスを保有しているか否かを判断することはできません。”

*PCR検査件数の大幅な増加について

今現在の日本国内のPCR検査件数は5月の4〜10倍になっています。
5月のPCR検査件数は1日あたり約3000件/多い日でも10000人程でしたが、今現在は1日当たり42,000人程になっています(11/26)。

情報源は以下です。
▽新型コロナウイルス国内感染の状況|東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/


★本文に掲載の情報は様々な説がある中の一つになりますので、参考程度にご理解頂きますよう宜しくお願い致します。


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