【大腿骨疲労骨折】早期発見がとにかく重要!2つの簡易テストを紹介
どうも、さかもとです。
いよいよ冬という感じの気温となってきました。
長距離は、駅伝シーズン真っ只中。
そして短距離やフィールド競技者においては“冬期練習“シーズンに当たるかと思います。
日に日に寒くなってくると気になるのが、怪我ですよね。
怪我の中でも特に避けたいのが疲労骨折です。
復帰まで長期化しやすい怪我でもありますね。
今回はその中でも"大腿骨疲労骨折"に着目し、現場で出来る簡単なチェック方法について紹介します。
https://www.rinspo.jp/journal/2020/files/28-1/123-128.pdf
疲労骨折とは
疲労骨折とは、1回の外力では骨折しない程度の力学的負荷が正常な骨の同一部位に繰り返し加わる事によって骨組織の破綻をきたすものと定期はされます。
脛骨や中足部に多く、大腿骨においても発生します。陸上競技の世界においては、大腿部疲労骨折は決して稀なものではありません。
大腿骨疲労骨折
「股関節や大腿部が痛い」と思った時に、一つ頭に入れておいてほしい大腿骨疲労骨折です。
陸上競技では、主に長距離選手に多く発生すると報告されています。
大腿骨疲労骨折は、様々部位で発生します。(画像参照)
今回の引用論文では、好発部位は近位で内側。
疼痛部位のみで、疲労骨折を鑑別する事は難しく、肉離れなど、別の症状に間違われる事もしばしば。
その為、MRIによる画像検査が重要になってきます。
早期発見が難しい?
とはいえ、案外早期に骨折を疑う事は難しいです。
☑️走ると痛いけど、日常生活では痛くない
☑️休むとマシになって、また走れる
など、一旦様子見ようと思う様な症状の変化も見られるのも事実です。
実際に、私も過去に2件経験しましたが、上記の様な感じでした。
そこで、チェックして欲しいのが
・hop test
・flucrum test
です。
それぞれについて紹介していきます。
HOP TEST
これは、片足ケンケンを10回連続でするという非常に簡便なものです。
このHOPTESTは4段階で評価されます。
grade0:疼痛なく10回可能
grade1:痛みはあるが10回可能
grade2:痛みのため数回しか跳べない
grade3:ほとんど跳べない
非常に簡便で分かりやすいです。
過去に経験した選手も、hop TESTは痛みを訴えていました(大腿骨に限らず、下肢の疲労骨折で)
こちらは、ジョグ復帰における目安にも使えます。
flucrum test
こちらは、画像の様なテストです。
大腿骨骨幹部の疲労骨折の鑑別に有効とされます。
紹介しておいて何ですが、私はやった事ありません。と言うより、知りませんでした。
疲労骨折の評価について、調べているときに発見したテストです。
このテストの有効性は不明ですが、「股関節が痛い」という主訴よりは、「太もものもも前の奥の方が痛い」と言った主訴に試してみたいテストです。
まとめ
今回は、大腿骨疲労骨折の評価を2つ紹介しました。
冒頭でも紹介した様に、陸上競技において、大腿骨疲労骨折は決して稀なものではありません。
疲労骨折の画像所見は、レントゲンではな映らない事も多く、MRIが必要となるケースが多いです。
そこで、今回紹介したテストは現場でも試せる簡易テストとなりますので、やってみる価値はあると思います。
最終的には、医療機関での検査が必要となりますが、その判断の一つにも使えるのではないでしょうか。
日々のケアはもちろん、食事、睡眠とリカバリーを計画的に行う事で防げるものでもあると思います。
また、走らない日を作るのに、勇気がいる選手も多いと思いますが、no-runの休養日を設けることも大事な練習かと思います。
女性競技者においては、生理の部分も大きく関わってきますので、生理不順がある場合は産婦人科での治療も合わせて行う事をオススメします。
怪我なく競技出来る選手が増える事を願います。
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