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【内側アーチ】母趾外転エクササイズが舟状骨高に与える急性効果

どうも、さかもとです。

今回は、タイトルの通り母趾外転エクササイズが内側アーチに影響する舟状骨の高さに与える急性効果について書いていきます。

舟状骨

参考文献はこちら

これまでアーチを高める方法として一般的であった
タオルギャザー

また、内在筋にフォーカスした
ショートフットエクササイズ

などが思い出されるかと思います。

また、そのほかにも「足の指を自在に動かせるように!」
と足趾でじゃんけんをしたりもしたのではないでしょうか。

今回の論文では、母趾外転における母趾外転筋(内在筋)の活動とそれに伴う舟状骨高の変化について紹介されています。

母趾外転筋

やった方がいい、と言うことは分かっていても
足の指を動かすエクササイズってなかなか続かないんですよね。

そんな、継続に困っている方も
これならやってみようと思える結果になっています。

方法

対象;15名の健常成人(男性11名・女性4名)
母趾外転エクササイズ(座位、5秒間の母趾外転保持×10回(Rest;1s))実施前後の、母趾外転筋の筋活動と座位と立位での舟状骨下降量(舟状骨の下端と床の垂直距離)を測定

引用文献を参考に作成

結果

母趾外転筋;筋活動に優位差は見られなかった。
舟状骨高
座位;介入前43.30±6.23mm、介入後43.10±6.26mmで優位な変化なし
立位;介入前36.03±5.87mm、介入後37.33±5.20mmと1.30mm増加

また、介入前後の舟状骨下降量(座位の舟状骨高-立位の舟状骨高)は
介入前7.27±1.78mm、介入後5.77±2.78mmと介入前後で優位な現象は見られた。

引用文献を参考に作成

まとめ

先行研究である程度の介入期間を設けたものが多かったが、今回のような即時的にしかも、かなり大きな変化が示されたことが興味深かったです。

どれくらい、この効果が持続するのか。
運動前に実施し、どれくらい障害と関連するのか。
また、すでに足部の変形がある選手にも有効なのか。

また疑問も出てきますが、それでも手軽で実施するメリットは大きそうな結果に感じます。

足部のトラブルを抱えている方や足趾トレーニングが続かない方に読んでもらえれば幸いです。


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