【シューズ選び】シューズのドロップ角度と膝痛の関係|膝蓋大腿関節痛
どうも、さかもとです。
寒くなってきていますが、みなさん体調は崩してませんか?
私は大阪マラソンに向けて、少しずつ走り出しています。
いざマラソンを走るとなると、ウェアからシューズと物欲が湧いてきますね。現在は、HOKAのシューズを中心に、少しスピードをと思いドロップのあるワークマンのランニングシューズを試し履きしています。
で、そのドロップのある靴を履くと、ふくらはぎや膝周辺の疲労感と強い張りを感じました。
なかなか、シューズによる恩恵を受けることが出来ていないと実感しています。
と言うことで今回は、この「ドロップ」によって膝関節にかかる負担がどのように変化するのかをみていきたいと思います。
参考文献はこちら
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ランナーと膝蓋大腿関節の痛み
膝蓋大腿関節痛は、長距離ランナーの間で最もよく見られる下肢損傷の 1 つであり、スポーツ参加者に悪影響を及ぼします。
長距離ランナーの約 19 ~ 79% が毎年ランニング関連の怪我に苦しんでいると言われ、そのうち膝蓋大腿関節痛は25%を占めます。
膝の前面に広がる痛みを特徴とし、階段の上り下り、しゃがみ動作、ランニングなどの膝蓋大腿関節のストレスを増加させる活動によって悪化すると言われます。
☑︎膝痛で悩んでいる方
☑︎靴の変更によって下肢に痛みが出てしまった方
☑︎ドロップのあるシューズへの挑戦を考えている方
に読んでもらえれば幸いです。
研究デザイン
対象;定期的に週に最低 20 km を少なくとも3回ランニングしている18人の男性ランナー
年齢;23.1 ± 1.6 歳
身長;1.74 ± 0.04 m
体重;65.0 ± 3.9 kg
平均速度;4.0m/s(14.4km/h;フルマラソン3時間切りペース)
上記18人の健康なランナーから
15 mm、10 mm、5 mm ドロップのあるシューズ、およびドロップなしのシューズを履いて地上をランニングした際の下肢の運動学と地面反力を収集。膝蓋大腿関節の力と応力は、膝蓋大腿関節の生体力学的モデルを使用して運動学的および運動学的データから計算されました。
結果
膝蓋大腿関節にかかるピーク応力は、ドロップなしのシューズと比較して、ドロップが 15 mm および 10 mm のシューズでランニングした場合に15%以上増加した。
15 mm、10 mm、5 mm ドロップのシューズでランニングした場合、膝屈曲角度、膝伸展モーメント、および膝蓋大腿関節力は、ドロップのないシューズでランニングした場合と比較して、特に15 mm および 10 mm のドロップのあるシューズでランニングした場合に増加したと言う結果となった。
5mmを超えるドロップがあるシューズの場合、膝蓋大腿関節にかかる負担は大きくなるといえそうです。
まとめ
近年、ランニングシューズの進化により、タイムの向上が見られています。
その一方で、膝蓋大腿関節部にかかる負担は増加していることが示唆されています。
ランニングフォームもそうですが、改めて下肢の筋力(負荷に抵抗できる能力)が必要ではないかと感じます。
シューズの恩恵を受けるためにも、こういった現実を知り、それをうまく使いこなす能力(筋力や可動性、フォームなど)を獲得していくことを並行していきましょう!
私も頑張ります。