【アスコン裏話】ガタラのライダー、ガタライダー!
今年もこの季節!
アストルティア・プリンセスコンテスト!
昨年の10回目という節目を経て、今年からは投票時に福引券が貰えるようになりました。
私の市民帽への拘りも7年目。
2022年から明るいテーマへと切り替えて今年で3年目。並べてみると初期の作品からどんどんドワ子ちゃんがイキイキしている様に見えます。全員可愛い!
今年の作品は...?
彼女は大船団屈指のガタライダー!
目指すは空島、眠るトレジャー!
さぁ!探せ!風より速く!
すかさず決めろ!お宝ハンター!
「くぅ〜!!お宝の匂いがプンプンするどわ!」
空賊の切れ者ドワ子ライダーを描いてみました。
どんなライダーよりも早く、他の人が見つけられないようなお宝をサクサク見つけてしまう様な、敏腕ライダー!
PR文もライダー!トレジャー!ハンター!と少し掛かってていい感じでしょ?
ドルボードを直すのはお手の物!メカ好きライダードワ子ちゃんをイメージして、装備を選びました。
特に足装備がお気に入りです。ギミックを仕込んでて、ネジの部分を弛めると空気が逆噴射して宙に浮いたり出来そう(妄想)
今年のとろ語録は『ガタライダー!』
毎年様々なとろ語録を考えてきました。
ガラクタ街の挨拶「ガラクターダ!」
ガラクタ街のおまつり
『ガラクタウンのはぐるまつり』
『ドワッショイ!ドワッショイ!』
ほとんど駄洒落のようなものですが、ドワーフに関連した小気味いい言葉を選んでいるつもりです。
今年のとろ語録は『ガタライダー!』
昨年のプリンスの時に思いついて1年熟成させた言葉です。
ガタラのライダー、ガタライダー!
うーっくっくっくっ...
寝かせた理由は、
”マイタウンでドルボードに乗れない!!”
から。
フィールドで撮ることもよぎりましたが、自分の頭の中にある背景を描くにはやっぱりハウジングでないと対応できず...いかに自然に見えるポーズは無いかを探しました。
いろいろと仕草を探してしっくり来たのが、ハイタッチ!
左足を少し前に出す所が、角度次第でドルボードに乗ってる様に見えたので採用しました。
ライダーという位なので、プリズムはドルバイクにしたかったのですが仕草的にボード系に落ち着きました。せっかくドルボードが浮いているので、じゃあ舞台は空島、空賊かなと世界観も決まりました。
背景作り
一昨年の街並みは、
ごちゃごちゃしていて少し砂っぽい、埃っぽい路地裏のような。そんなスチームパンクな街並みを意識して「ダラズ大鉱脈の掘削機」を多様していました。
今年は「空島」!
ヘルシーで、緑が沢山で、忘れ去られた遺跡が残るようなそんなイメージでフォーリオンの庭具で装飾。空島という位なので飛行船代わりに「ガテリア号」を沢山配置してみました。飛行船に見えるよね?見える...よね!
もっと空高い位置に飛行船など置けたらより世界観は広がるだろうなぁと思ってはいます。現状高い所に配置が出来ないので、脳内補完で...笑
ロジカルに語る
今回のハウジングでも意識したのは「視線誘導」。ガタライダーが、風を感じて走り抜ける様子を描くべく色々と工夫してました。
1. 抜け感
四隅が詰まりすぎていると情報過多で視線がバラけてしまい、何処を見ればいいのか分からなくなってしまうので、今回はドルボードの向かう方向に合わせて右上をスッキリさせてみました。おかげで視線の動きからガタライダーの走ってる様子を感じられたかな?
作品作りは引き算が難しいのですが、割と抜け感を意識したら上手くいくなぁと最近思います。
2.主役と脇役のバランス調整
基本として主役(主題)はハッキリ!脇役はぼんやりを意識。脇役は簡略化して描ければいいのだけど写真は絵では無いので、フォーカスの他に「色」で工夫しました。
遠くの物ほど青白くぼんやりうつるので、庭具の色を手前は濃い緑、奥は明るい緑のものにしてみました。
更に暗いものから明るいものへと人の視線は移動するので、ガタライダーのボードは他の船よりもワントーン明るくしています。
加えて暖色は手前に見えて、寒色は奥まって見えること、ボードの色は暖色かつ大船団とグループ感を出したかったことから同系色にまとめました。
あとはパースをとって、、、とやりたかったですがまだ不勉強で。一点透視図法なら一度撮ったことがあるのでまだ作りやすいですが、今回撮影したのは恐らく三点透視図法。
よく分からないまま、とりあえずとろちゃんを通る線が引かれるように庭具を設置しています。線が見えると視線がそれをなぞる様に誘導されるので...!
3.臨場感を出すために
どうしてもマイタウンでドルボードに乗れない関係上、疾走感や臨場感を作る必要があります。そのため、よりリアルに寄せるためにも、平面だけではなく奥行き感や立体感を作っていきました。
なんと言っても今回の相棒のドルボード。
この子の角度で印象がガッツリ変わります。
投稿作品よりもドルボードの角度が前めなのでより奥行き感は出てるけど、ドルボードの上下の角度が足りず浮遊感や疾走感に欠けてボツに。とろちゃんの表情は最高なんだけどね。
・ドルボが右斜め上向きか
・下の緑の光が見えているか
上記2つが揃って疾走感有り!
として見ました。
ほかにも木の葉かくれのしぐさ×2で風の動きをプラスしてますが、今回映るかどうかは運任せ。優先順位は低めに。それよりも、いかに手前にあるドルボードが迫ってくるように感じるか。今年の肝でした。
イキイキとした表情作り
私は撮る時に一番意識することは何ですか?と聞かれたら、迷わず【イキイキとした表情作り】と答えています。写真なのに、まるで動いているよう!そんな動きが見える写真を撮ることをモットーにしています。
天真爛漫なドワ子を撮る事が多い私ですが、ドワーフって職人肌というかそういう無骨な面も有るなぁと思って、ドワ男ではこんな作品も撮っています。
今回の表情&しぐさのイメージは、
右上に朝日が昇り、船出の時。
大船団が次々と動き出す。
いっちょやってやるかと意気込むガタライダー。
朝日が眩しいので手で日除けを作りながら、まだみぬお宝にワクテカが止まらずにししと笑う。
左手の指が少し曲がっているのに実は一番拘っています。コレが伸びているだけで不自然になってしまうから困ったもの。
普段から彩度高めの作品が好きで色味を調整していますが、今回は朝なので少しトーンは落として撮影。右上から光が当たるイメージでハイタッチの前にゴールデンライトの仕草をしこませています。
おわりに
毎年プリンセスを取りたい!と固くなり過ぎてしまい難産なとろちゃんでしたが、今年は毎年意識していた(最早囚われていた)プリンセス感を大きく払拭して撮影しました。おかげで自分のイメージする【ドワ子像】と【とろちゃんという1人のドワ子】をしっかりと表現できたと思っています。
そのためか、頭の中にある案をストンと目の前に落とし込むことができ、素直に作品を作り上げることが出来ました。撮影していて気持ちが良い!となったのは、初めて市民帽を被った作品を投稿した2018年以来です。
今年のとろちゃんの作品は、X(旧twitter)内でもここ7年で1番いいねや感想を貰えました。自分の好きをこうして認めてもらえて、それだけでなく素敵だと褒めて貰えてとても嬉しかったです。
ここまで読んでくださりありがとうございました!写真はほんと奥が深い。
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