【月を虧く ネタバレあり】 つきのかけらをひろいにいこう! ※KPC予定の方⭕️
※本noteは クトゥルフ神話TPRGシナリオ
大点『辜月のN』『月を虧く』のネタバレを含む
※月を虧くKPC予定の方もご覧いただいて
問題ありません!
見たい方は下へスクロール!
ver.1.1
※エラッタは後日ふせったーを作成します
もう少し!!
1.はじめに
こんにちは!2022/11/25-28に、観光客で溢れる平穏な京都を旅して情緒が死んだぜくとです!京都いいぞ!!!
こげぬスポットもいくつか行き、2022年の京都を満喫しました。
今回は『月を虧く』に関連のありそうなスポットを紹介します。
27日、嵐山に向かうトロッコ列車を待つ間暇だったので、『月を虧く』を買って読みました。読んで27日午後と28日朝で急遽巡礼しました。
こげぬめっちゃ傷だったのでなかなか買う勇気がなく……。
後述しますが移動がとても大変です。そのため『月を虧く』専用のモデルコースは作成しておりません。ご了承ください。
※気が向いたら追加するかもです。
また、ぜくとは京都に住んだことがありません! 生まれてこの方関東住みです! 情報に間違いがあればTwitter(@trpgbdg)までお願いいたします!!
2.探索箇所概観
『月を虧く』で探索する箇所は下記の通りです。
六波羅蜜寺周辺
清水寺周辺
堀川紫明交差点
城南宮
百万遍交差点
コンビニ
啓都大学
古本屋
こげぬ以上に広範なため、京都に慣れていない方は回り切るのに苦戦するかもです。
灰色のピンは探索箇所、ひし形はちょっと名前が出てきた場所と本noteで紹介している箇所です。
シナリオにも記載がありますが、観光できる期間がかなり限定的な場所があります。すべてを巡ろう!という方は来年までお待ちください……。
3.探索場所紹介
■六波羅蜜寺周辺
▼アクセス
・京阪本線「五条駅」より徒歩
・京都市営バス202,206,207号系統等「清水道」より徒歩
最初に連れて来られるあたり、六波羅蜜寺は真言宗のお寺。ざっくり清水寺の近くにあり、空也上人によって開創されました。
門を出て北に行くと十七番の文字が書かれている石碑があります。これは西国三十三所観音霊場の札所を表しています。
○補論:「六道の辻」について
六道とは、「仏教でいう地獄・餓鬼・畜生・修羅・人道・天道の六つの冥界のことで、人は因果応報の教説により、死後はこの六道を輪廻するという。」(京都商工会議所編, p.277)
六道の辻はこの世とあの世の境目であり、近くに平安時代の葬儀場であった鳥辺野がありました。
ロストKPCでやるとき、六道の辻を通じてあの世からKPCが来た、ってことでしょうか……。歴史や宗教、京都に詳しい探索者は、そのことを考えてしまうかもしれません。死(自陣はこげぬ両ロス)
■清水寺周辺
▼アクセス
・京都市営バス202,206,207号系統他「清水道」「五条坂」より徒歩
※シナリオ通り清水坂を歩くなら清水道です。
みなさんご存知の寺院。音羽山の中腹にあります。しかしその歴史はあまり知られていないでしょう。
初代征夷大将軍坂上田村麻呂がお堂を建てたのがはじまりで、宗旨は北法相宗。かつては法相宗の総本山である奈良の興福寺の末社でした。そのため、たびたび延暦寺との抗争の影響を受けていたそう。
1965年に貫主の大西良慶和上が北法相宗を立宗しました。
御本尊は「十一面千手観世音菩薩」で、清水の観音さんと呼ばれているそうです。
有名な清水の舞台は高さ13mで、崖の下から縦横の柱で本堂を支える懸け造りとなっています。
さて本題、成就院です。清水寺の塔頭寺院で、清水寺の北に位置しています。建物は1639年に再建されたものです。
中に入ると真正面に成就院庭園「月の庭」が見えてきます。江戸時代初期に作庭され、高台寺山を借景(庭園外の風景を取り入れる)にし、広大で静謐な空間を作り上げています。
時間で区切られ、庭を見ながら係員の説明を聴くスタイルです。
※写真撮影は不可です。
庭は北向きで月を望めません。月光による陰陽を楽しむ庭です。暗い中、各所に配置された白い石が浮かび上がります。また、烏帽子や鶴亀に見える石を置く「見立て」もあります。
月の庭はゴールデンウィーク周辺と11月中下旬にしか公開されていないため、あらかじめ特別公開の日程を確認してください!ぜくとは完全にたまたまでした。
すごい良い場所なのでぜひ行ってほしいです。後述の城南宮とツートップ。
ちなみに、京都雪月花三名園の月担当。雪は妙満寺、花は北野天満宮が担当しています。
■堀川紫明交差点
▼アクセス
・京都市営バス204,205,206号系統他「北大路堀川」より徒歩
※最寄の停留所は9,12号系統「堀川鞍馬口」です。
・京都市営地下鉄烏丸線「鞍馬口」駅より徒歩15分
・建勲神社から徒歩(二条錦と同じルート……)
南北に片側二〜三車線の堀川通、東に片側三車線の紫明通、さらに東西に鞍馬口通が走るかなり複雑な交差点。周りの発展具合と比較して、交差点の規模にやや違和感を覚えます。
錦は建勲神社から逃げてここで襲われました。鞍馬口通の西側からこの交差点に来たと思われます。どこへ逃げようとしたのか……大学なんかな。 傷すぎてちゃんと読めてないのがバレてしまった……。時計が落ちているだけ!
鞍馬口通は狭いため黄巽様に気づかれず抜けられましたが、ここで一気に視界が開けるため気づかれてしまったのでしょう。
建勲神社からは徒歩で10分ほどかかります。お時間に余裕のある方はぜひ建勲神社からお越しください。私は歩きました。
■城南宮
▼アクセス
・京都らくなんエクスプレス(R'EX)「城南宮前」より徒歩
※1日乗車券対象外。2022年12月現在平日のみ運行かつ減便しています。
・京都市営地下鉄烏丸線「竹田」駅より徒歩or市営バス
・京都市営バス南1,2,3号系統「城南口東口」より徒歩
※京都駅八条口(南口)からR'EX乗車をおすすめします。
平安京造営時、その守護のため創設されました。城南宮の「城」は平安京(城)を意味します。熊野詣の拠点でもあり、ここで身を清めて道中の無事を祈念しました。このことから方除の大社として知られています。
また、明治維新のはじまりである鳥羽・伏見の戦いの号砲は城南宮から放たれました。
城南宮神苑(楽水苑)は5つの庭からなり、四季折々の花を楽しめます。訪問時は秋で、平安の庭に紅葉が映えていました。えっここむっちゃすき……。
京都市街地から少々離れるため移動が大変ですが、ぜひ足を運んでみてください。
■百万遍交差点
▼アクセス
・京都市営バス201,203,206号系統他「百万遍」
※最寄駅からバス乗車をおすすめします。
・京阪本線「出町柳」駅
・京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅
・京都市営地下鉄東西線「東山」駅
(時計台基準で)啓都大学の北西に位置する、東大路通と今出川通が交差する大きい交差点。平日は自転車に乗った学生で溢れています。
百万遍の由来は、近くにある「百萬遍知恩寺」より。法然が開祖ともいわれ、上賀茂神社にルーツを持つ浄土宗のお寺。
鎌倉時代末期、地震をきっかけに伝染病が流行りましたが、第八世善阿空圓上人が後醍醐天皇の勅命により、念仏を百万遍唱えたことで止みました。
この功績から百萬遍の勅号を賜ったそうです。
ここら辺で1番高い建物は、セブンイレブンやサイゼリヤが入っているビルでしょうか。百万遍にはおいしい飲食店が数多くあります。
さらに余談ですが、交差点近辺に松屋・吉野家・すき家の牛丼三銃士が揃っています。超激戦区。
■コンビニ
※勝手に百万遍の話をします。
百万遍交差点にはセブンイレブンとローソンがあります。
こげぬKP中PCのお金が足りなくなった時は、セブンのATMでお金を下ろしてもらっていました。
■啓都大学
時計台の裏手の校舎はおそらく法経済学部本館(4号館)でしょう。建物はコの字型をしています。
法経の地下はヤバいとどこかで聞いたことがあるが、本当なのでしょうか……。
■古本屋
▼アクセス
・京阪本線「三条」駅
・京都市営地下鉄東西線「三条京阪」駅
古本屋は三条駅ビルにあるこいつです。中は結構広いです。
三条大橋は日本橋から始まる東海道五十三次の終点。その建設時期は厳密にわからないそうです。擬宝珠が付けられたのは、1590年の豊臣秀吉による改修工事のタイミングです。
男性の銅像は「高山彦九郎 皇居望拝之像」です。
江戸後期の生まれで、尊王思想を主張した高山彦九郎は寛政の三奇人のひとりです。東海道を歩き上洛した際、天皇の住まいである京都御所に向かって銅像のように拝礼したそうです。
(江戸時代は朝廷(天皇)よりも、将軍が強権でした。)
明治維新後、天皇を慕う志士たちは高山彦九郎の志を範としました。
木屋町通は飲み屋と高瀬川があります。森鷗外『高瀬舟』に登場する高瀬川です。江戸時代初期に作られた人工河川で、京都と伏見をつなぐ舟運が盛んでした。
編集後記
冬間近の京都は寒かったです。2022年11月の京都と、自PCのりょーくんと同じ時を同じ場所で過ごせて幸せでした。ロストだけど。
本noteの感想、ご意見などあればマシュマロにお願いします!メッセージあるとすごい嬉しいです……!
良ければこげぬnote、ぼぶnoteも見ていってください。さらにボリューミー。
参考文献
京都商工会議所編『新版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック』,森谷尅久監修,淡交社,2016
大点『辜月のN』,犬点書店,2020
大点『月を虧く』,犬点書店,2022
鷲田清一『京都の平熱』講談社学術文庫,2013
参照サイト
京都市観光協会「京都観光Navi」https://ja.kyoto.travel, 2022年12月1日閲覧
京都市情報館「「三条大橋の補修・修景」トップページ」https://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/page/0000242802.html, 2022年11月29日閲覧
清水寺「音羽山 清水寺」https://www.kiyomizudera.or.jp, 2022年11月30日閲覧
西国三十三所札所会「西国三十三所 巡礼の旅」https://saikoku33.gr.jp/about/, 2022年12月4日閲覧
城南宮「城南宮」https://www.jonangu.com/, 2022年12月4日閲覧
大本山 百万遍 知恩寺「京都 百萬遍知恩寺」http://chionji.jp/, 2022年12月3日閲覧
六道珍皇寺「六道珍皇寺」http://www.rokudou.jp/, 2022年12月4日閲覧
六波羅蜜寺「六波羅蜜寺」https://rokuhara.or.jp, 2022年11月29日閲覧
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