【GM(KP)必見!】PL募集するときは卓の雰囲気を伝えよう
皆様、今日もよいTRPGライフをお過ごしでしょうか?
既に卓を立てたGM(KP)の中には、こんなトラウマを抱えている人もいるかもしれません。
TwitterでPL募集したけど、誰も応募してくれない。なぜ……(涙)
人が集まったのはいいけど、渡されたPC、なんかこう違うんだよな……
卓中に、PLが想定外の方向に走り始めたぞ! 待って。そっちには何もないの!
既にGM(KP)をしている人も、これからGM(KP)をする人も、こんなことになりたくありませんよね?
そこで、GM歴25年のTRPGおじいちゃん・りょーさんが、"卓募集のときのコツ" 、"卓中にGM(KP)とPLが揉めないコツ"をお伝えします。
そのコツは明確、『PL募集するときに、卓の"雰囲気"を伝えること』です。
"雰囲気"を伝えないと、何が起こる?
"雰囲気"を伝える大事さを説明するために、少し例え話をしましょう。
例えば、あなたが百合シナリオを書き終え、PLを募集しようとしたとします。
"百合シナリオです"って感じのシナリオ予告文を書いて、PLが無事集まった。
しかし。
あなたのシナリオが学園義理姉妹百合にも関わらず。
集まったPLの期待が、
きらら系4コマ百合と、
TS百合と、
ラーメン百合と、
百合と百合に挟まった男
にあった、としたら……。
戦争不可避!
セッション失敗が約束されたようなものです。まだ始まってないのに!
これが、"雰囲気"を伝えないことで発生する問題の一例です。
百合シナリオです、では伝え方が足りなかったわけですね。
"雰囲気"て、つまり?
例え話では百合ジャンルを使いましたが、他ジャンルでも同じです。
「村で怪事件を解決する話」まで具体化してすら、
『八つ墓村』なのか
『バイオハザード ヴィレッジ』なのか
『SIREN』なのか
『TRICK』なのかで雰囲気が全く異なります。
金田一耕助はマザー・ミランダと戦えません。
だから、PL募集時点で"雰囲気"を伝えるのが大事なのです。
要はお店の看板と同じです。
牛丼屋なら看板に"牛丼屋"って書いて、店では牛丼を出しましょう。
仮に焼肉を食べたい人が看板を見て去ったとしても、それが店主にとっても客にとっても幸せでしょう?
『バイオハザード ヴィレッジ』をやりたいなら、"襲い来るクリーチャーと、PCたちが銃で戦う話"と書きましょう。
もっとダイレクトに、『バイオハザード ヴィレッジ』やるシナリオです、と書いてもいいです。それで商売するわけでもないんですから、既存作品の名前を出したってなんの問題もありません。
ちなみに、シナリオのトレーラー(映画の予告編みたいなアオリ文。最近はついているシナリオが多いですね)で十分伝わるなら、それでもよいです。
ただし、トレーラーはGM(KP)やPLの興味を引くことが第一目的なので、"雰囲気"の情報として不十分なことも多いです。
伝わらないかも、と思ったらPL募集時に"雰囲気"を足しましょう。
シナリオづくりでも"雰囲気"は大事
ここからは、自作シナリオ作成をする人向けの解説です。
シナリオを作り終わったら、一度見直してみましょう。
シナリオの"雰囲気"を説明できますか?
説明したとして、それはPLにとって面白そうでしょうか?
NGの例は、例えばこういうパターンです。
その1。
"雰囲気"がわかるシーンがシナリオ後半で、しかもばらすとネタバレのパターン。
その場合、PLは"雰囲気"がわからないまま、シナリオ後半にたどり着くまで手探りすることになります。途中で転ぶ(=セッションが事故る)リスクもあるでしょう。
16話まで合体しない合体ロボじゃあるまいし、オイシイところは早めに見せたほうがよいです。
その2。
雰囲気を説明した段階で、"コレ全然面白そうじゃないな"と気づくパターン。
例えば、"雰囲気"を説明してみたら、
"イケメンNPCと美少女NPCがすれ違いの末に真実の愛を見つける話"
とかになったとしましょう。
PLが参加しても、全然面白そうじゃないですね?
俺らなにすんの、てなります。
ここで間違っても、
"看板を正直に出すと誰も来てくれないな……学園恋愛ものって書こう"
とか血迷ってはいけません。
ここまで説明したとおり、その先は地獄です。
そのシナリオを遊んでもPLが楽しくない、ということに気づいたわけですから、やるべきことは1つ。
シナリオを修正しましょう。
まとめ
卓はメンツが9割、なんて言葉もあります。
そして良いPLを集めるために大事なのが、卓の"雰囲気"を伝えることです。
大事なことなのですが、意外とできていない人は多いです。これをやるだけで、GM(KP)として一歩進めます。
もし「そうは言ってもよぉジジイ」みたいな方がいれば、ぜひTwitterやPeingから一声ください。TRPGおじいちゃん・りょーさんが、より詳しく説明できる、かもしれません。
それでは、明日もよいTRPGライフを。