必要なもの、準備するもの
Cherish(チェリッシュ)はRPGの一種で、2人~8人くらいで遊ぶゲームです。
参加者は「ゲームマスター」(略して「GM」)と「プレイヤー」(略 して「PL」)に分けられます。
1人は「GM」で、残りの参加者は全員「PL」です。
GMは「世界」を運営する役目です。地理、文化など、世界の全てがGMに任されます。 また、GMには、その世界で起こる出来事、物語の下地を作るという役目もあります。
PLは1人につき、その世界の子どもを1人受け持ちます。GMの運営する世界で生活する子どもに「なる」のがPLの役目というわけです。 ちなみに、PLが受け持つ子どもを「プレイヤー・キャラクター」(略してPC)、GMが受け持つことになる、その他の全ての人々を「ノン・プレイ ヤー・キャラクター」(略してNPC)と呼ぶこともあります。
基本的にゲームの内容は、以下の順番で進みます。
PCの周りで何か出来事が起きる
PCが何らかの行動を起こす
その結末
1.はGMの役割です。
この内容は何でも良いのですが、PCの意欲をそそる出来事やPCに関係のある出来事である方が、楽しいゲームになることが多いでしょ う。
2.はPLの役割です。 起こった出来事に対して、PCの性格などを考えた上で何かの行動を起こします。 「静観」つまり「何もしない」というのも1つの手です。
3.はGMとPL、両方の役割です。 出来事はどう進んだか、PCの行動はその出来事にどんな影響を与えたか、それらによって出来事に結末がつきます。
この一連の流れの中で、時にGMとPLは問題にぶつかります。
例えば、PCには何が出来て、何が出来ないのか。PCの行動は功を奏したのか、しなかったのか。これらの問題を、出来る限り公平に、ある いはドラマティックに、解決するためにあるのが、「システム」です。
「システム」は「ルール」と「データ」に分かれます。
「ルール」はPCやNPCに出来ることと出来ないことを決定するものです。 また、出来るかどうか、やってみなければ分からないこともあります。そのような行為が出来たか、出来なかったかを解決するための「判定」 の方法などが書いてあります。
「判定」はサイコロを2個振ることによって行われ、そのサイコロの目によって、その行為が出来たのか、出来なかったのかが決定されるとい う方法です。サイコロの目が同じでも、状況によって行為の結果が異なることもあります。 「判定」には色々と細かい制約がありますが、ここでのこれ以上の説明は省きます。
「データ」は、PCやNPCに出来ることの内容を細かく書いたものです。
以上を要約すると、Cherish とは、GMの用意した世界で起きる出来事に対して、PCが「システム」に沿って行動し、GMとPCはその行動が どういう結果になったのかを「ルール」に沿って判断し、時にはサイコロを2個振って「判定」しながら、何らかの結末を作り上げるゲームであ る、ということになります