WC:東京都西部、珠間(たま)市。
都心、そして横浜方面へのターミナルとなるベッドタウンにして学園都市。
その町の片隅にある、喫茶店からこの物語は幕を上げる。
…その喫茶店の名前とか雰囲気を描写したまえ。そしてそれを盛り上げたまえ、主人と客で。
玄:俺が店主を務める喫茶店「クロノア」。
千晴PL:いいんでない?店の名前から息子の名前つけたかんじ。憩いの時間を大切に、静かな時の流れる喫茶店。
玄:駅からはちょっと歩くが住宅街に近く客の半数は常連。あとは近所の学校の生徒が多い。
内装はちょっと前に流行ってた北欧風の物が多く、経営者である母の趣味でそうなった。
千晴PL:いいねー。
WC:おかんまだ存命だっけ?
玄:今は事情があって両親共に海外にいるため、俺が店主ってことになっている。
店主になったはいいけど、バイトで店に入ってただけの俺は料理の再現に苦労した。
今ではなんとかレシピを見ながら頑張れるが、ナポリタンだけは再現できない…
千晴:「ナポリタンだけっていうレベルじゃねーぞ!おばさんの味になってないんだけど、玄(くろ)!」
玄:「えー?」
常連:「だめだなぁ、若店主。」
玄:「いや、ばっちりのはずだ!」
千晴:「まずね、ナポリタンに使われてるサラミの種類が違う。」
玄:「同じものを使ってる!」
千晴:「もっと、こう舌触りががっしりとしていて、それでいてしつこくなかった!」
常連:「トマトの鮮度もな…」
千晴:「あー鮮度鮮度。」
常連:「バジルはもっと香り高くて…」
玄:「バジル…それはちょっと違うかも…いやいやいや、そういって2人共毎日くるじゃない!」
千晴:「そりゃ、はやく前の味にもどすのに協力しようとね、おじさん。」
常連:「なあ。応援しなきゃ。マダムが帰ってきたときに店がなかったら泣いちゃうよ。」
千晴:「大泣き。」
常連:「俺が。」
千晴:「俺も。」
WC:全米も。
千晴PL:(笑)
玄:「ファンは嬉しいけど、道のりは長いなあ…」
WC:と、アットホームな雰囲気の喫茶店クロノアがふたりのたまり場である。
WC:もう一人の主人公は、自分探し真っ最中のホスト崩れ。
千晴:えーと、おれはロン毛でこぎれいにしてるけど、無気力そうな若者。
玄PL:ナポリタンへの情熱はどこへいった(笑)。
千晴:「さてと、腹ごしらえもすんだし、店にいかんとな。あ、最近合コンの話とかないの?」
玄:「お前の要望に答えるので精一杯で、それどころじゃないよ!」
千晴:「そこは努力、根性、義理、人情でなんとかしてよ。」
玄:「早く店に行かないと、また先輩がうるさいんだろ?」
千晴:「ホント、先輩うるさい。この鼻の絆創膏みてよ、すぐ殴る。」
玄:「まじか、ついに拳か(笑)。成績追いつかれてるのに嫉妬とか?」
千晴:「いや、おれそんなにがんばってないからむかつくんじゃない?」
玄:「あらら、そうなんだ。」
仮想先輩(WC):「お前よ、その無気力ぶりでこの仕事やってけると思ってんのか指導ォォォ!!」
玄PL:教官(笑)?
仮想千晴(千晴PL):「いったーい、なにするんすかーせんぱーい、まじいたいっすよー。」
仮先(WC):「ゆとりか!口でクソする前にサーと言え!」
仮想千晴(千晴PL):「ちっすちっす(=_=)ノシ。」
WC:こいつ(笑)。
千晴PL:ひどいな、俺のキャラ(笑)。リアル俺でも鉄拳制裁だわ。
仮想同期(玄PL):「ゆとりっす!ゆとってますよ!でも好きでゆとってるわけじゃないっす!」
仮想千晴(千晴PL):「そおっすっそおっす!」
WC:同期うぜえ!!
千晴:ナイス援護!
玄PL:1発が2発になるだけっていうね(笑)。
千晴:「こう、社会ってのは下をちゃんと優しく育てなきゃダメだよね。」
玄:「お前若手店主にやさしくないだろ(笑)。」
WC:かたや、店のために努力する若店主。かたや、無気力なフリーター。
ふたりの物語が始まる。
玄:不安だ…