#day104 2022/3/9 手術後100日目 転院83日目 午後リハの先生とお別れ。MONTH

目が覚めたのは5時少し前。二度寝チャレンジするが失敗。5時を過ぎたあたりで諦める。

ネットニュースを見ながら時間を過ごしていたら、とあるTweetを紹介する記事が目に入った。

泣くわ、こんなん。ガチで涙が出そうになった。


人が成長する過程で、目にしたものや耳にしたものは、その後の人生や人格形成に大きく影響すると思う。

この子の人生にとって、このウルトラマンは間違いなく大きな影響を与えるはず。

この子の言う「このウルトラマンが沢山戦って守っていたみんな」ってのは、このウルトラマンの前の持ち主の子どもたち、になるのかな。

その子たちの手の中で、顔や身体の塗装が剥がれながらも、色んなものと戦って、子どもたちの夢を守り続けたはず。
そして、またそのことが、その子どもたちの人格形成にも大きな影響を与えたんだろうな。

下手すれば、親よりも影響を与える存在になったのかも。

この後の人生で色んな良いことや良くないことを体験しながら、少しずつ補正しながら大人になっていくんだろうな。
真っ直ぐすぎず、すれすぎず、の良い感じの大人になって欲しいな。


ベッドから起き上がるときに足を動かすと痛みがある。あまり調子が良く無さそうなので、マッサージすることにした。6時前から20分ほど。
昨日の午後の先生が押してくれた部分を中心に。

6:20に外の景色を撮影する。


ヒゲ剃りと洗髪を済ませる。
これもあと2回。


8時になって朝ごはん。


リハビリ前の検温。36.6℃。
リハビリ室に向かう時に、足の調子がそれほど悪くないことに気付く。マッサージの効果があったのか、靴を履いたからなのかは分からない。

8:35からリハビリ。
ベッドの上で寝ていたが、先生は他に用事があったのか、10分ほどしてから来られた。

今日もいつも通り。
ベッド上でストレッチ。踏み台昇降運動、歩行練習、エアロバイク。

歩行練習は20分ほど。
歩いているうちに早い段階で鼠径部が痛み出したので、いつもよりも地面の踏み込み、蹴り、膝から足を抜くように前に持ってくる部分を意識せずに、脱力したまま省エネで歩くことを意識するようにした。それでも痛みはあるけど、いつもよりは長い時間歩けそうな気がした。

先生から呼ばれてエアロバイクの方へ。
エアロバイクは30分間。
いつも通りに先生の教えに従って、無負荷で低回転数でゆっくり回す。40rpm前後。
ゆっくりと足の筋肉の動きを確かめながら漕いでいると、どの部分で痛みが出ているか分かりやすい。右足で踏み降ろす際に、今朝マッサージした部分が痛んでいるよう。その部分を押して痛みの場所を確認しながら漕いでいたら、先生が近付いて来られて「痛かったら休憩していいから」と声を掛けてくれた。大丈夫です、と返して漕ぎ続ける。

ふとエアロバイクの画面に視線を落とすと、負荷が「4」になっていることに気付く。最初から「4」だったのか、なるほどそれで「休憩していいから」と声を掛けてくれたのか、と勝手に納得する。

そのまま漕ぎ続けていると、何となく負荷が上がってる気がする。いつの間にか、負荷は「6」になっていて、程なくして「7」になった。自動的に負荷が上がる設定になってるのかな。画面を確認すると「減量モード」に設定されていた。先生には何かしらの意図があって、このモードにしたんだろう。そう信じてそのまま漕ぎ続ける。

負荷は徐々に上がり続け、開始から5分弱たった時点で「10」まで上がっていた。先日のピンチヒッター新人男性先生の時に試した「それほど力を入れずに無理なく漕げる負荷」が「8」だったので、既にそれを超えている。漕げるのは漕げるし、これも何かしらの意図があるんだろう。

そう信じながら漕いでいたが、開始から5分を超えた辺りで負荷が一気に「20」まで上がった。このエアロバイクの最大負荷だ。一気に上がったので座ったまま(シッティング)のままだと踏み切れない。仕方無しに腰を上げて立ち漕ぎ(ダンシング)をして、落ちてしまった回転数をさっきまでの回転数まで上げる。ある程度の回転数があれば、負荷「20」でも漕ぎ続けられる。

これも何かしらの意図があってのことだろう、と思いながら漕ぎ続ける。さすがに右足で踏み降ろす勇気はないので、左足での踏み降ろしをメインにして、右足は無理のない範囲でそえるだけ。そのまま5分が経ち、10分が経ち、残りの運動時間は15分間に。

「何かしらの意図があって」と信じていたが、もしかしたら「こちらを懲らしめてやるために」という意図なのかもな、なんてことを思い始める。いや、さすがにそれは無いだろ、と思いながら漕ぎ続ける。


記憶が正しければ、減量モードは最初の5分間ほどで被験者の心拍数を測定し、負荷の変動による心拍数の変化から被験者のLSD(脂肪燃焼に適した)心拍数を割り出し、その後の運動時間中の負荷を決定する仕組みになっているはず。
このエアロバイクからは心拍計が外されているので、最初の5分間ほどの心拍数測定が出来ないため、「 どんなに負荷を与えてもビクともしない強靭な体力の持ち主」という判定をされてしまい、最大負荷を適用されているんだろうな。

汗だくになりながら頭の中で考えを巡らせる。


負荷的には、体感では200W無い程度なので、続けようと思えば1時間くらいは問題なく続けられる程度。ペダルにはストラップがついているけど、締めない状態で乗っているのでユルユルで引き足は使えない。踏むだけ。なので、踏むときには上半身の力が必須。上半身を軽く前傾させて骨盤を少し後傾させて、腹筋周りの体幹に力を入れて固め、肘を90度に曲げてハンドルを引く。

このまま漕ぎきってしまおうかな、とも思ったけど、Tシャツはおろかパンツまで汗で濡れているのが分かったので、たまたまリハビリ室に戻ってきた午後の先生を捕まえて、
「減量モードになっているけど、これって間違ってはないですか?」
と確認してもらう。

間違えてる、と返ってきて、負荷の変動しないマニュアルモードに切り替えてもらい、無負荷で漕ぎ始める。残りの15分間がちょうどいいクールダウン時間になったけど、その15分間は汗が止まらなかった。やっぱり、体温調整機能は低下しているよう。退院してからの課題かな。

エアロバイクを終えても、すぐ近くにいる午前の先生からは指示がなく、別の患者さんを病室に送るために退室されたので、リハビリは終わりと勝手に判断して病室に戻る。

右足の痛みは、いつものリハビリ後と同じくらいなので問題なし。

退院後のメニューを考える良いテストになった。


ベッドに戻ると、ちょうど鬼滅の看護師さんがやって来られて検温と血圧測定。36.8℃。汗だくなので、看護師さんは出直すつもりだったみたいだけど、上手いこと下がった。
鬼滅の看護師さんに会うのは今日が最後だということで、お別れとお礼のご挨拶。またそのうち鬼滅の刃ジェットが飛ぶことになったら、それを見たら看護師さんのことを思い出しますね、と言うと、同じ言葉を返してもらった。お世話になりました。


その後、背筋と腹筋と左肩の外旋チューブ引き。回数はいつも通り。

身体を拭いて、Tシャツとパンツを着替える。一旦寝るときに来ている寝間着に着替えて、さっきのリハビリで来ていた部屋着は干しておく。


Wordleをする。3回目で正解。答えはMONTH。


今日も間食は無し。


病室に男性看護師さんがやって来て、レントゲン室に連行される。レントゲン室では高橋克実的ないつもの放射線技師さんが撮影をしてくれた。いつも通りに3枚。明日退院予定であることと、お世話になったお礼を伝えて病室に戻る。


12時になって昼ごはん。


今日の午後のリハビリは15:00からなので、しばらくヒマ。

音楽を聞く。今日もこれ。
子供がワンダイレクションが好きでよく聞いてたので、ゼインが歌が上手いのは分かってたけど、こうして聞くとやっぱりきれいな声だな。


ワンダイレクションだとこれが好きだったな。子供たちと一緒によく聞いたし、よく踊ってたな。


14:45にナースステーションに向い、リハビリ前の検温。
上着を着た状態で37.6℃。
上着を脱いでロビーの椅子に座って少し経ってから37.8℃。
上腕を触ってみるとかなり熱い気がする。

体温計を預かって病室に戻り、ウエットタオルで全身を拭く。もはやチート行為。
体表の水分が乾いてから再検温。37.3℃。

何とかセーフ。

エレベーター前で別の患者さんの対応をしていた午後の先生と話をして、リハビリ室でいつもの筋トレをやっておくように指示を受ける。


15時から午後のリハビリ。
ベッドに横になり、
お尻上げ30回+10秒保持を3セット、
横向きになって膝から開脚30回を3セット。

先生が来られて、マッサージとストレッチ。
その時にこれまでのお礼を伝える。

・転院してきた当初は、退院時にここまで治っているとは思ってなかったこと、
・知識のある先生たちと違って知識のない自分がやった(間違った)マッサージなどで状態が悪化し、先生たちの治療計画を阻害した(かもしれない)こと
・先生たちに担当してもらって良かったこと

話がややこしくなって以来、リハビリのこと以外は話さないようにしていたのもあってか、普段話さないことを話し始めたことに先生は困惑してそうだったけど、伝えないといけないことは伝えられたかな。そうしたかったのは自分のエゴなんだろうけど、それを通させてもらった。私の好きな言葉の一つ、「掛けた情は水に流せ、受けた恩は石に刻め(忘れるなってこと)」に従って動きたい。


ストレッチが終わったあとは、フロントランジ、踏み台昇降運動、歩行練習10分間、エアロバイク10分間。

これで午後の先生の全てのメニューが終了。
明日の午後は新人男性先生がピンチヒッター。

出口でお礼を言ってお別れ。


ベッドに戻ると、からかうのが好きなお隣さんから
「テンション下がってるやん」
と声を掛けられる。

別に下がってないんやけどね。
時折りリハビリの先生からも、心の中を読み間違えられて誤解されることが何度もあったけど、どうやら私は表情や雰囲気と心の中が一致しないことが多いみたいだ。
誤解されることが多いのは間違いないけど、それもそのせいかな。


私からもお隣さんをからかい返したりしながら時間を過ごす。お隣さんは早期退院をするつもりでいるけど、入院のリミットはあと4ヶ月間あるので
「あと4ヶ月間も入院するのは大変ですね(笑)」
と言うのが定番の返し。

お隣さんからの定番のいじりは、私が午後に発熱すると
「ストレスじゃないんか!(笑)」
と言うやつ。
ストレスじゃないけどね。リハビリに行きたいのにストレスがある訳が無い。


そんなやり取りもあと数日と思うと寂しいな。



18時になって晩ごはん。


夜はお隣さんとお話タイム。
今日もくだらない卑猥な話とかをしながら、楽しく時間を過ごさせてもらった。本当にありがたい。
お隣さんの喋りも日に日に良くなっていってる気がする。 

こういう会話をするのもあと数日か。

お世話になった分だけ、何かで力になってあげたい気もするけど、お隣さんは無用な人間を望まない人のようなので、それも望まないかもなぁ。これまでに聞いた、飲み屋のお姉さんたちの連絡先とかも片っ端から消しまくったりしてる話とか、その他諸々の話から考えると。


大学時代の友人の娘さんが、第一志望の大学に合格したって連絡をもらった。自分のことでは無いけれど、普通に嬉しくなった。受験前後から、娘さんの受験に関して色んな話を聞いていて、親の立場から悩む娘を見守ることしかできないツラさを、少し感じていたので。
ほとんどの人がそうだと思うけど、自分が受ける苦しみはどんなことでも耐えられるけど、家族や仲間や愛する人たちが受ける苦しみには耐えるのは難しい。だからこそ、そういう人たちを守るためには抑えている感情が蘇ってきて、どんな人が相手でも、どんな困難な壁とでも戦えるんだけど。



消灯時間になって、しばらくして就寝。

21:15ごろ就寝。


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