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79年前の3月も座間味島の海は青くて美しかったはず。。。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。
私はご機嫌、斜めです。

皆さんは日々の労働を楽しまれているでしょうか。
私もささやかながら会社員労働をしていますが、会社員労働とは本当に辛く苦しい所業です。
なぜこんなにも会社員労働を苦々しく感じるのかを少し考えてみました。
結論は『(自身の)能力が乏しい』『(加齢により)集中力が乏しい』『能力が低い人間(私)を、能力が高い人間(その他)が蹂躙している』という3つの視点が導き出されました。
私だって、能力や集中力に秀でていれば、もっともっと会社員労働を満喫できるはずですし、能力が高い側に回って、自分よりも能力が低い側を、会社組織という枠組みを背にして蹂躙したいです。
ただ、現実問題として『能力』も『集中力』も持ち合わせていないし『自分よりも能力の低い人間が会社に存在しない』のだから、他人を蹂躙する術がないのです。
そんな八方塞がりな私から言えることは、
『優秀な奴はせっせと会社員労働でもしておけ。無能な人間の分も』
これに尽きると考えています。
『無能な人間』は優秀な奴の陰に隠れてひっそりと暮らすに限ります。
そんなこんなで、会社員労働で溜め込んだストレスは、迫りくる現実から物理的に離れて処理をする他にないので、今回は沖縄へ1泊2日の逃避旅行を敢行しました。その様子を旅日記として記録します。



◆旅1日目:2024年3月2日(土)

◇成田空港/成田市

今回の旅は1泊2日と最低限の時間しか確保ができなかったので、慶良間諸島の『座間味島』への訪問を旅の主な目的としました。
座間味島は朝一の高速船で訪問すれば、丸一日滞在が出来て、十分に満喫ができるので、それを旅の2日目の予定としますが、初日をどうするかをかなり悩みました。
お昼の12時に那覇空港に着く飛行機だと、旅の開始時間として中途半端なんですよね。遅めのお昼ごはんから開始する感じになるので。

12時那覇着のジェットスター
ジェットスターさんには、いつもお世話になっております。
ジェットスターの機内からピーチの機体を鑑賞します。

◇コザ/沖縄市

で、旅初日の午後の半日をどうするかですが、レンタカーもこの時期はまだまだ割高感があったので、路線バスで訪問したことのない場所に行ってみることにして、今回は沖縄市(コザ)に行ってみることにしました。
沖縄市は人口14万人で、近年も少しずつですが、人口が増えている沖縄県で総人口が2番目に多い市町村です。
ただ、那覇市の人口が30万人くらいなので、比較すると半分くらいの人口ではあります。
『コザ』ですが、元々地名としては『胡屋/ゴヤ』という地名で、立地的な要因として、米軍嘉手納基地が近くにあり、米軍関係者が多く街に出入りしていたこともあって、アメリカ人が『胡屋』を『コザ』と呼んだ(というか、発音したんだと思いますが)、それが一般の方にも広がって『コザ』で通じるようになったという説があるようです。
あと、沖縄市を語る上では『イオンモール沖縄ライカム』が、車で10分圏内にあるという立地は、相当重要なポイントです。
『コザ』には『一番街』というアーケード商店街があるのですが、『商店街』と『イオン』が近接するということは、ほぼイコールで商店街のお客さんを根こそぎ持っていくモンスター(イオンモール)と相対するということなのは、日本のどの地域でも勃発している事象です。
2015年4月にライカムが開業して9年が経過しようとしているので、『一番街』のアーケード街の現在の様子も確認したいと考えました。

今回は那覇空港の国内線旅客ターミナル前というバス停から「190番」の系統の路線バスで移動します。

国内線の出口の近くのバス停④

土曜日でしたが、3月上旬ということもあって、那覇周辺もそれほど道路渋滞はなかったですし、バス自体も乗客は数名程度で快適といえば快適なバス移動の旅となりました。
沖縄市の『中の町』というバス停で路線バスを下車して、まずは『胡屋十字路』に向かいます。

バス停:中の町
胡屋十字路/沖縄市

この胡屋十字路は1970年12月20日に『コザ暴動(コザ騒動とも)』という沖縄返還前に起こった約5,000人による民衆蜂起の現場となった場所です。
コザ暴動の主な要因は、アメリカ統治下における沖縄に住む人々と米軍による軋轢ですが、その軋轢は様々な事案が複層的に絡み合い、沖縄の人々に根深く根付いてしまったがために、偶発的に起こったと考えられ、詳しい背景は専門家に譲りますが、米軍関係者の車両80台がひっくり返され、燃やされるなど、沖縄の人々の鬱屈した『不平・不満』が瞬時に大きなうねりとなって、噴出した事件です。
瞬時にうねりが大きくなるということを、改めて立ち止まって考えてみると、米軍統治下の沖縄の人々が、日々どれだけ抑圧された生活を余儀なくされていたかの証左でもあります。

続いて道路を渡った先にあるのが『一番街』と呼ばれるアーケード商店街です。

シャッター&シャッター

土曜日の昼過ぎですが閑散としており、隣接する『イオンモール沖縄ライカム』の影響を如実に感じさせる閑散ぶりです。
ただ、この『一番街』の北と南に平行に走っている『パークアベニュー』と『ゲート通り』は、いずれも飲み屋街とのこと。
夜の街ということなので、昼間は別の意味で寝静まっていると表現できるのかも知れません。

二代目 串カツ劇場
コザ・なかよし

◇ゴヤ周辺の住宅街/沖縄市

コザ周辺がコンパクトにまとまっていて、サクッと歩き回れてしまったので、国道330号線を跨いだ先にある周辺の住宅街も歩いてみました。
沖縄らしい平屋屋根のコンクリート造の民家もありましたが、新築の建売住宅は本州の関東地方と同じような造りの木造住宅が立ち並んでいました。
異質感と違和感。

(私が思う)沖縄らしい住宅
(私が思う)沖縄っぽくない住宅

泡瀬漁港まで歩いてやろうかとも考えましたが、泡瀬漁港まで歩いて辿り着けても、歩いて戻って来るのに難儀する距離だったこと、また路線バスの時刻表を確認すると、バスの本数も少なく不便な運行間隔だったこともあり、断念しました。

5㎞は歩く距離ではなく、走る距離です。

以前より訪問してみたかった、コザ高校の向かいにある『漁師食堂 大ばんぶる舞 丼ぶりかんじょう 総本山』で昼食を頂いて、那覇へ戻ることとしました。

趣のある店構え
『まるこめ酢』の実物を初めて目視しました。
みそ汁は卓上のカセットコンロでセルフで加熱します。
左の丸まったティッシュ(写真的に)邪魔だな

◇とまりん⇒国際通り/那覇市

ということで、お魚でお腹を満たして、路線バスで那覇市内に戻ってきました。
翌日(3/3)は、慶良間諸島の『座間味島』へ向かうということで、宿泊先は『とまりん』の目の前に立地する『ホテルルートイン那覇泊港』を利用しました。

泊港の旅客ターミナルの愛称「とまりん」

『ホテルルートイン那覇泊港』は国際通りまでは徒歩で15分の立地なので、那覇周辺で遊ぶのも許容範囲ですし、何よりも大浴場があって、お得感もあります。
ただ、残念なことに近くにあった沖縄のローカルスーパー『ユニオン』が閉店しており、ショックを受けました。。。
このユニオンさんの店舗には、『時には夕食』『時には朝食』『時にはお土産』と、ありとあらゆる場面で重宝していましたので、閉店の衝撃と共に落涙しました。

那覇宿泊時に足繁く通った『ユニオン』が閉店。。。
ポケモンラッピング・ゆいレール

夜は国際通りの奥に立ち並ぶ、飲み屋街として名高い『公設市場裏せんべろ街』に繰り出しました。
以前から訪れてみたいとお店としてピックアップしていた『知花冷凍食品』の席が空いていたので、迷わずに突撃して来ました。

冷凍食品ではなく、エビとか貝が水槽で泳いでいますよ
美味しかった
美味しかった
これも美味しかった
美味しかった
もちろん美味しかった

噂に違わぬクオリティの高さを感じつつ、オリオンビール→泡盛と立て続けに煽って飲み干し、ベロンべロんに酔っ払いました。
一人旅なので、酔いで脳が痺れると路頭に迷う恐れがあるので、気を付けなければいけないところではありますが、とはいえ、沖縄ハードリピーターを自負していますので、例え酔っていても公設市場周辺なら、Googleマップなしで移動できる自信があります。
自信があるので、さらに酒を煽ることも出来ます!

『カフーシー』さんでワインも飲みました
ハムも食べました。

『公設市場裏せんべろ街』を抜けた先の『浮島通り』にお店を構える『ワインバー カフーシー』でワインを嗜んだところ、酔いに酔って炭水化物が食べたくなったので、国際通りのドン・キホーテまで戻ってきて、『どん亭 牧志店』で沖縄そばを食べました。
お腹がパンパンになりました。とても満足しました。

いつでも行けると油断して、なかなか行かない『どん亭』
『飲んだら麺』は沖縄でも大正義

◆旅2日目:3月3日(日)

◇とまりん

おはようございます。
2日目は慶良間諸島の座間味島を初訪島します。
慶良間諸島は以前に『渡嘉敷島へケラマブルーを確認しにいく旅』をしたことがあります。
世界を魅了する海という触れ込みは伊達ではなく、本当に綺麗な海を見ることができて、大変満足したとともに、7月に訪島したこともあり島内が灼熱で、原付バイクで島中を巡って身体の芯まで日焼けをしました。
それでももう一度、行きたいと思わせてくれるくらいの強烈なインパクトが慶良間諸島にはあります。
慶良間諸島の完全制覇を心に決めてはいましたが、今回の座間味島の訪島が前回の渡嘉敷島訪島から1年6か月も期間が空いてしまい、大変反省しております。

座間味島へは、泊港を9時発の高速船(クイーンざまみ)で向かいます。
泊港が目の間に見える場所にに宿泊をして、正解だったと思わせる瞬間です。
なお、クイーンざまみは、阿嘉島は通過して座間味島まで直行で50分の船旅です。

お天気が大事な局面で雲量多め
クイーンざまみは双胴船です。
船内の壁紙がおしゃれ。この壁紙、欲しい
高速船なので、船外デッキではなく座席に座ります。

◇座間味島

座間味島到着。曇り。。。

宿泊予定のお客さんも多かったです。

座間味島の島内は起伏が激しいので、今回は車で移動をします。
レンタカーは「レストハウスあさぎ」でお借りしました。

道が狭いので、軽自動車が最適です。
正面は『座間味 幼・小・中学校』

◇高月山展望台

座間味島には島の各所に展望台が点在しています。
恐らく昔からの島の見張り台の名残りだと思います。
見張り台だったということは、当然遠くまで見渡せる立地ということなので、逆説的にそこから見える景色は視界が広くて絶景ということでもありますよね。

展望台、完全踏破します
絶景としてのポテンシャルは高い。ただただ雲だけが低い
野イチゴが群生していて、かわいい

◇稲崎展望台

ザトウクジラが見えるみたいです。
12月から翌年4月頃、出産と子育てで沖縄に帰ってくるようです
管轄は環境省でした。
展望台から展望台へはしごの旅です

◇女瀬の崎展望台

『ウナジノサチ』読み方が難しい
270°くらい視界が開けています
雲がよく流れています
地層。
慶良間諸島は地殻変動で沈降して山稜が残っている、というのが現在の姿のようです。

◇神の浜展望台

ウミガメがいる阿真ビーチが見渡せます。

◇阿真ビーチ

正面が嘉比島
慶良間の海に入水

◇ドライヴ&マリリンの像

阿嘉島からシロが渡って来るのを、『待て』して待っているとのこと。
実在したわんちゃんです。
晴れそう。ビッグチャンスが来た
雲が切れ始めた。チャンス到来

◇古座間味ビーチ

チャンス、モノにしました!
晴れた!

古座間味ビーチは座間味島のメインビーチで、ミシュラン・グリーンガイドで紹介されている評価の高いビーチです。
古座間味ビーチを訪れた僅かな時間だけですが、晴れました。
この後、改めて曇りましたけどね。。。


◇チシ展望台

島全体に起伏があって、外部からの守備力が高い
壁なので、守りは鉄壁

◇イノー浜

車で行ける一番東の海岸

◇座間味集落

島内の観光スポットをぐるっと回ってきて、座間味港に戻ってきました。
ここからは集落を徒歩で巡ります。

座間味村役場
役場の車両
座間味幼・小・中学校/グランドが芝でした
中継ポンプ場
座間味郵便局
収集は毎日1回
NTT西日本の管轄でした
趣のある立て看板/座間味漁業協同組合
座間味村漁協直売店/土日休業でした。。。
漬け丼と天ぷらが名物
島最大の商店/105ストアー
食べました/105ストアー
コーヒー飲みました。
ビジターセンター・青のゆくる館
ホエール像ウォッチングを楽しみました。
爆走していました。
島猫。前足のポジションが逃げの一手です。

◇旧日本軍と沖縄戦跡地

座間味集落を東方向へぐるっと回って
座間味幼・小・中学校の裏手になります
看板
忠魂碑/満州事変で戦病死した地元の兵隊4人が祀られています。
米軍は沖縄戦で阿嘉島に最初に上陸しました。
その約1時間後に、この座間味島にも上陸
ということが、書いてあります。

沖縄戦の足掛かりとして、慶良間諸島の各島に米軍が上陸したのが、1945年3月26日とのことです。
那覇の南西約40㎞に位置する慶良間諸島は、米軍の沖縄本島上陸に際しての補給基地とすることを目的に占拠されてしまいました。
上陸前には空襲や艦砲射撃によって島は火の海となり、米軍が実際に島に上陸してからは、僅か数日足らずで、慶良間諸島の各島が制圧されてしまったとのこと。
米軍上陸の前年(1944年)から日本軍による基地の設営が始まっており、島民の皆さんが戦争を間近に感じていらっしゃったことは、現在に生きる私には想像が及びませんが、米軍の圧倒的な戦力に対して島民の方々が『追い詰められ』『絶望』し、そして『自決』を選ぶ方々が多かったことからも、選択肢のない状況下に直面させられる悲壮感には言葉もございません。

当時(1945年)も3月の海は綺麗だったはずなのにね。。。

◇那覇市

16:20発のクイーンざまみで、座間味港から泊港まで戻ってきました。

とまりんに『フェリーざまみ』が停泊していました。
今度は夏にフェリーに乗って海風を浴びてみたいです。

あとは、那覇空港へ向かうだけなので、ご飯食べて自宅に帰ります。

お食事処 みかど
豆腐のニンニク炒め
帰りたくない。。。/波の上ビーチ

◇那覇空港→成田空港

帰りもジェットスターさんにお世話になります。
無事、成田空港に到着しました。
大満足。

◆沖縄・座間味 旅のまとめ

① 糖分過多(新垣ちんすこうアイス+パインバヤリース+JAのシークワーサージュース)
② 那覇のユニオン閉店ショック。。。
③ 沖縄の歴史と自然にどっぷりと浸かれた!


次回の旅日記は、6月京都、7月沖縄、8月富士登山と素材は溜まっていますが手付かずの状態です。。。
11月に阿嘉島に行こうと思っていますが、今日現在(10/23)高速船が故障して運休しているようなので、どうしようか迷っています。。。


#旅 #慶良間諸島 #沖縄

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