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電線絵画展、寄り道で江古田の純喫茶「Cafe de TRES BON」
こんにちは、Kです。
日記というか、ブログというか、長文で何かを書くことってmixiの日記以来のことなので懐かしい感じがします。
今日はデートがなくなってしまって急遽何をしようと都内の展覧会を調べたところ、とても興味深いものがあるではありませんか。
それは、練馬区立美術館の「電線絵画展」。
電線は景観を損なう美しくないものとしてよく言われますが、それを敢えて絵画にしたものに興味があったのと、昔知人から、送電線を愛し過ぎて送電線に沿って自転車で旅をし続けている方の話を聞いてから送電線の魅力に触れたくてしょうがなかったので、まさにこれだと思いました。
展覧会はかなり充実。電柱と電線が明治初期に導入されたのもあり、見慣れた日本画的な版画に突然電柱が現れるという面白さ。最初はモールス信号などの通信などで使われていて、照明などで使われる電気のための送電線はそれから20年も後の話なのですね〜。歴史の勉強にもなりました。
明治15年、銀座で初めて電灯が灯されて、それを物珍しそうに人が集まって見上げている絵も展示されていました。(「東京銀座通電気燈建設之図」歌川重清 明治16年頃)
あとは最近好きな吉田博と川瀬巴水の版画もありましたよ。同じ品川の版画だけれど、川瀬巴水は電柱をそのまま描き、吉田博は電柱を意図的に排除した絵を描いているんですね。
電柱が導入され始めてすぐに、景観を損なうという声が多かったと説明が書かれていましたが、当時の方達もそう感じていたのですね。
展覧会の絵の後半では、現代の作品も展示されていました。その中でも心惹かれたのは、阪本トクロウさんの「呼吸(電線)」。1.4mの巨大な正方形のキャンパスに、青空の水色が背景にベタ塗り、黒い電線が何本か大きく引かれているとてもシンプルな作品なのですが、背景がグラデーションでもなく、雲が書かれているわけでもなく、ピシッと2色だけで表現されていて、かなりズームして切り取られている画角なのに、ベタ塗りの青の静かな余白からその周りに広がる時間が止まったかのような大きな青の広がりを感じました。
調べてみたらちょうど明日まで阪本トクロウさんの展示を代官山のアートフロントギャラリーでやってるみたい。明日…行けるかな。美容師さんにがんばってもらうしかない。
素敵な作品がたくさんの展覧会だったので、大量にポストカードを買おうと意気込んでおりましたが、10枚くらいしかなかった。残念。
今日の寄り道、江古田の純喫茶「Cafe de TRES BON」
さて、今回も新しい場所に足を運んだからには、周辺をどこか開拓して帰りますよ。
鳥肌が立つレベルで行きたいところフラグが立っている私のGoogle mapには、この辺りのエリアにはちょっとお茶できるようなお店のフラグはなかったので、Webで周辺の情報を検索しました。
その中でも展覧会の余韻に浸れそうな純喫茶を発見。江古田駅からすぐ。今日は街を散策する時間がないので有難い。
場所は日大のすぐ近く。建物の2階にあります。中はとても落ち着いた雰囲気。マスターが一人で切り盛りしている模様。コロナだからなのか、入り口のドアと窓が空いていて、今日は気温が20度弱の春模様、柔らかい風が時折店内に入ってきて心地よいです。お客さんはみな一人、耳を澄ますとようやくクラシックが流れていたことに気づくくらい小さな音で音楽を流していて、その他は水が沸騰するこぽこぽした音や、ガスの音がするだけで大変心が安らぎます。
今回はそろそろ夕飯の時間帯なので、レアチーズケーキとウインナーコーヒーで軽めにしました。(いや重いか)
レアチーズケーキは程よい酸味とクリーミーさがあり、ウインナーコーヒーもコーヒーの濃さと生クリームのバランスが良く、最後まで美味しく楽しめました。
マスターも最初は静かで怖いかも…なんて思っていましたが、とても優しい笑顔で素敵な方でした。池袋線乗る時はまた来よう。