初めての綿棒浣腸
4ヶ月と6日目。
子どもの排便頻度は、新生児の頃はおしっこのたび…1日に8回くらい少しずつ出ていた。
生後2ヶ月までは同じように出ていて、2時間に一回のペースでおしりを綺麗に拭き、ワセリンを塗って…下手するとワセリンを塗っている間に追加でおしっこを噴射されと、おむつ替えがとにかく大変だった。
生後3ヶ月の中盤から、排便が1日3回くらいに減っていた。
それだけでもおむつ替えのハードルが下がるので、ありがたかった。
4ヶ月に入り、排便が1日1回まで減った。
ここまでくると、おむつ替えはほとんどおしっこだけなので、かなりスムーズに替えることができる。
しかし、1日1回まで減ったあと、3日続けて排便がみられなかった。
この日がでなければ4日目突入というところで、いよいよ便秘を疑った。
こういう場合、綿棒で肛門を刺激して排便を促す綿棒浣腸をするという。
友人の子にも、浣腸しないとなかなか出ない、という子もいたので、ついにこれを実践する日が来たのか…と恐れた。
授乳30分後、ある程度子ども気分が追いついたところで、僕が足を持ち、妻が浣腸を試みる。
泣くこともなく、されるがままとなっているが、肛門からは音沙汰がない。
3分ほど刺激したが、残念ながら失敗。
この日の夜、急に高い声で子どもが泣き出した。
悪い予感がしつつ、抱き上げてあやしたり好きな絵本を見せるも金切り声は止まらない。
まさか便がつまって痛いのでは…と焦りながら、ひとまず授乳してみようと飲ませると、一旦落ち着きを見せていた。
1日に何度も浣腸するものではないらしいが、このまま寝るのも親子ともども不安。
ここでもう一度、浣腸を試みることにした。
少しずつ肛門を刺激すると、今度は子どもにもいきむ姿が見られた。
さらに、少しずつガスも出ている。
これは…と思いながら、刺激をすること3分。その時が訪れた。
まるで練り物が機械から練り出されるかのように、肛門からムース状となったうんちが排出された。
硬いものを想像していた分、妻も自分も驚きと達成感で感情が入り乱れていた。
子どももすっきりしたのか、声を出して笑っている。
慣れている方はお手のものかもしれないが、見たこともない綿棒浣腸を実践するには、大人も相応の勇気と覚悟がいるお世話だった。
今後は自分でいきんで出してほしいと、しみじみ思う。