とりとめのない話
秋って思ったより遅く来るし、思ったより夜が寒いし、思ったよりも早く終わってしまう。
11月が終わろうとしていて、12月になれば、晩秋ともいえなくはないけどやっぱり感覚的には冬だよなってなるから、もう秋はおしまいなのだ。
あと3日でおしまい、そうすることにしよう。
今年はお店の成長度合いはそうなかったかもしれないけど、いろんなことがあった。
年明け、隊長の骨折(というかヒビ)からはじまって、
いつか忘れたけど肋骨も骨折(というかヒビ)して、そのあとも右手首をいためて、左手首もいためて、いまやどこが良くなったのか悪いままなのかよくわからない状態で。
厨房機器に不具合が出だして、買い替えするかどうするか悩んだり、
借り換えの手続きがあれこれ続いたり、
今年は市場に通いはじめたから、そういうあれこれの組み替えもあって、生活のリズムを変えなきゃならなかったし、
の動き方もより気を使わなきゃいけなくなって、
パン便も焼き菓子も組み込んでるから、途中でわりといっぱいいっぱいになってたこともあった。
だけど、淀みをつくらないで動き続けるために、できるだけやってきたし、
いっぱいいっぱいな中でも、帯状疱疹の記憶が無理することを抑えさせてくれて(それくらい辛かった)、元気は保ち続けられた。
まる9年を過ぎ、10年目に突入し、
「安定したね〜〜」って言ってくれる人が多いけど、実際そんなことはなくて。
自分としてはふたたび開業当時の気持ちに戻らされた1年だったし、来年は2年目の気持ちでやってくと思う。
周りのお店は前にもましてなくなるサイクルが早くなり、気づいたら新しいお店になっていたり、潰すこともできなくてリニューアルしてるけど、なかなかうまくいっていなかったり、という風景も目につくようになった。
すごく衝撃だったのは、飲食店じゃないけど、近所のアパレルが倒産してなくなっちゃったことだった。
前のお店からの出会いがあって、お互いにお店を行き来して、仲良くしてもらっていた。
あんなに続いてて、あんなにいい会社で、あんなにいいお客さんたちがついてたのに。
ふっと蝋燭の火を吹いたように、消えてしまって、すごくさみしかった。
スタッフの方たちが最後にご飯食べにきてくれたのだけど、みんないつものように明るくて、これから散り散りになるなんて想像できなくて、泣きそうになってしまった。
裏のカフェバーもふっとおやすみに入ってしまったし、近隣の会社や事務所もなくなったり移転したりがくるくるつづいて、お客さんのいれかわりも激しかった。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。 世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
そういうなかで、かわらないねと言われるお店であり続けることってけっこう大変だなと、
今年はじめて思った。
いままではそんなこと思わなくて、自分の思う道を進んでいけば時代をこえて変わらないお店でい続けることができると信じてたから、
そこが今年の大きな部分というか、これまでと違うなにかを感じたのかなというとこだ。
理由はひとつじゃない。
社会の仕組みや、近隣のターゲット層の変化や、食文化・トレンドの移り行き、お金や時間の使い方の変化、いろんなことがあって。
それを現場で「時代の流れ」だとひとくくりにして感じられる場所にいる、
感じたところから手を打てる場所にいる、
そのことが先を不安だと思わずにやっていける理由なんだろう。
今年はあと1ヶ月、
月並みだけど、できることを毎日しっかりと。
とゆー感じで行きます👊
なんか、今年はほんとに考えることが多かったのでとりとめもない話でしたけど。