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最近の話。

最近、昼・夜と食べに来る人がちらほら、あーなんかいいなぁ、と思う。

一度で超満足させるお店ではないけど、二度、三度行ったらなんだかまた行ってしまう、途切れるとまた行きたくなるお店、そういうのって良い。

メニューを作るのはふたりそれぞれだけど、いつまでにいくつ、とか、毎月何個、とかノルマがあるわけじゃない。
わたしは定期的にメニューをつくって入れ替えていて、たいちょーは時々思いついたときに試作して、それをメニュー化する、
お互いのペースでやっている。


定番の料理も欲しいし、季節のうつろいを感じる料理も欲しい。
ひとさらで楽しめるメニューも欲しいし、追加してあれこれ楽しむことのできるサイドメニューも欲しい。
冷蔵スペースは限られているし、仕込みにかけられる時間や手間も限られている、だけど、
毎日くるくるとあれこれやって、いまがある。

7月、暑さもあってなんだか疲れていて、なんかもうひとつ思い付く、そういうパワーが不足してた。
8月、連休を二回とって、そのあとぐっとパワーが回復した。
あー、連休ってすごいな!と思った。。

体力がなくなってたというよりも、
なんかこう
自分たちとは別のベクトルを向いた人たち、違う感覚を持った人たちのなかに『存在する』ことで、外部との位置関係を知れたというか、すり合わせができたというか、そういうのが必要だったのだ。

自分の考えてることって実は外部からみたら大したことじゃない、みたいな。
そういうのを「はっ、そうだった」と気付く、そういうのが必要だったのだ。

自分でも気づかなかったけど、休みをぬけたあとすっきりした部分がおおきくて、
きっとそういうことだったんだな、と思った。

そうして楽になったら、仕事に向かう気持ちがすこし軽くなって、「やらなきゃ」というより「やってやろー!」って軽やかに、同時にポジティブに毎朝家をでることができるようになって、すごくよかった。

凡庸すぎると魅力に欠けるし、
やりすぎると長く続かない、

軽い感覚でまじめにシゴトする。

てくてく歩くように店をやる。

のどが渇いたら水を飲むように、
お腹が空いたらパンをかじるように、
眠かったら布団に潜り込むように、
仕事をしたいという気持ちがむくむくふくらむので仕事をする。

そういうふうだったら良いよなと思うし、
なんかそういう気持ちがわかってきた気が、する。

そういうのってきっと、メニューに出ると思うんだよな。
ひとつふたつ、「えっ、これいいな」ってなるメニューがいつもある。
食べるものは決めてたのに、心がぐらりと揺らぐ。

ええい、これにしてみよう。
今食べたかったやつは、夜だ。
もしくは、明日か来週だ。

そうして、そうなった人は毎週来たり、毎日来たり、昼夜来たりするのだと思うのだ。

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