行きたいとこ、みたいな話。
当初ハード系は焼く予定はなかったんだけど、食べたいって人がいたから焼き始めた。
焼くつもりがなかったのは、嗜好の問題じゃなくてただ苦手意識があったからだった。
パンは昔焼いたことがあるとはいえ、家庭のオーブンレンジで簡単なのを焼いたことがあるくらいだったし、
ピッツァ生地はよく見てたから親しみがあってとっつきやすかったけど、
ハードブレッドを焼いてるとこなんて見たことなかったし、いままで「パン屋に買いに行くもの」だった。
それでもまぁ、とっかかりはつかめたかも。
やってみて良かったなと思ったのは、多加水ブレッドは別として、ほかのパンがよりうまく焼けるようになったことだった。
どっちが良いとかじゃなくて、仕上がりのイメージで使い分けすればいいんだなーっていうのもわかった。
ハードブレッドでがっかりするのは、見た目はおいしそうなんだけど、帰って食べてみると焼きすぎでぱさぱさなやつ。
見た目でもう焼きすぎで、「これクラストしかないじゃん!」っていうパンにも会ったことがある....
(それだったら、低めの温度で焼成した、ふんわりさっくりのパンの方が間違いない。)
だから、めざすとこは薄くて香ばしいクラストと、なかはふんわり口どけのよいやつ。
できるかな?
しっかりどっしりした、「粉!」みたいな、食べ応えのあるやつも好きだし、対極にあるそういうのも焼けるといいよね。
なんでいろいろなパターンで焼けるようになりたいかっていうと、
単にテーブルパンを焼きたいというだけじゃなくて、季節の素材をいれたパンを焼きたいからっていうのがある。
春菊のリュスティックとか、とうもろこしのパンとか、おいしいでしょ。
折々に時期の野菜がたくさん届くので、それを焼きこんだパンが焼きたくて、
そのために、まずはプレーンな生地をマスターしてるところ。いま。
何年か前だったら、こういうことはやる前に口に出さなかったけど、最近は言うようにしてる。
できるようになってから言おう、そういう時期はきっと通り過ぎた。
これからやることを口に出して、それをクリアしてく、そういう緊張感てわるくない。
夏は青菜がたくさん届くから、それまでにはひとつでも形にしていたいな〜。