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フリーライダーの存在
フリーライダーとは、会社の中で仕事をしない人のことを言います。
妖精さんとかWINDOWSと若い人は呼んでいます。
総合商社ではWINDOWS2000という窓際族で年収2000万円という人もいるようです。
私の所属した会社でも、必ずフリーライダーはいました。
自分が管理職になったときに、このフリーライダーの存在はとても気になりました。
出世コースから外れた50歳代後半から65歳の定年前の男性社員でした。
気付いたら席にいません。
他部署で無駄話をしているのです。
仕事ができない人なので、仕事をすると必ずミスがあります。
そのミスをカバーするのに、2倍の労力がかかります。
そのうちに、その社員には仕事を振らなくなります。
社員を簡単には解雇できません。
座っているだけの人になります。
若い頃に受講した研修で得た知識があります。
集団は、2:6:2に分かれる。
リーダー→フォローワー→ルーザーです。
日本語で言えば、人財→人在→人罪です。
日本の企業は人罪を切れないのです。
前職で部下にフリーライダーがいました。
開成高校→東京理科大卒の63歳の男性でした。
中途採用の方でした。
なぜか昼間は机に座っていません。
どこかに行っているのです。
確認すると、印刷をする部屋で他の社員と雑談をしていました。
夕方になると仕事を始め、遅くまで残業するのです。
私より10歳以上年上でしたから指導するのが難しかったです。
出張に行った帰りに2人だけで飲みに行きました。
彼のホンネを聞きたかったからです。
彼は頭がとても良い人です。
しかし、出世ができません。
上司と上手に交流することができないからです。
なぜならば、プライドが高く、理想ばかりを語っているからです。
仕事の実績が出せません。
出世コースから外れて、転職ができる年齢ではなく、腐っているのです。
彼が自分のアイデンティティを維持するには、給料の高さしかないです。
給料を高くするために、残業をしているのでした。
私はこれまでフリーライダーとは1人ひとり面談をしてきました。
理由はさまざまです。
数値の厳しい評価がある外資系企業や営業系の部署の場合には解雇できるのでしょうが、バックオフィス系の部署では解雇ができません。
フリーライダーをそのまま放っておくと、周りの社員からは苦情が出ます。
フリーライダーにやる気を出させることは不可能に近いです。
人事の不良債権として放置するしかないのでしょう。
61歳になった今でも解決方法が見出せません。