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ふるさとは遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふもの

久しぶりに故郷に帰りました。

母が亡くなり、遺産相続などの問題を弁護士に相談しました。

車か新幹線で行くのですが、今回は鈍行列車で行きました。

朝6時に家を出て、故郷に着いたのは11時でした。

5時間もかかりました。

何十年前のことを思い出しました。

当時は金もなく、新幹線に乗ることはありませんでした。

鈍行列車の車窓の景色を眺めながら、昔のことを思い起こしました。

実家を家出同然に出たのは19歳の春。

43年の年月が経過して、62歳の自分がいます。

人生いろいろありました。

住む所も10回変わりました。

4回転職しました。

離婚もしました。

それでも、故郷を遠く離れて生きています。

故郷の商店街を歩いてみました。

シャッター通りになっていました。

実家は空き家になっています。

私が実家を出た後で建てたもので、私は一度も住んだことがありません。

今さら故郷に帰っても、故郷でやることがありません。

故郷が私を受け入れてくれないと思います。

昭和の思い出だけが、故郷にあります。

帰りも鈍行列車で5時間かけて帰りました。

自分の人生を振り返ってみました。

今さら後悔しても何も変わりません。

これから何年生きるか分かりませんが、残された年月を精一杯生きるしかないと思います。

過去⇒現在⇒未来。

現在を精一杯生きることで、未来が形づくられると思います。

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