他人を元気にするには
毎年バレンタインデーにチョコレートを自宅に送ってくる人がいます。
前職で部下だった53歳の独身の女性です。
10年前に一緒の部署で仕事をしていました。
私が室長で、彼女は直属の部下でした。
女性が多い職場で、人間関係に困っていました。
アラ還のお局様の下で、彼女は困っていました。
彼女は向上心があるので、いくつかの資格を取得していました。
複雑な人間関係の中で、成果を出せない彼女を見かねて、
私は彼女の資格が活かせる部署に異動するように推薦しました。
その結果、彼女は異動が叶ったのでした。
それから7年後に、私は彼女が異動した部署の部長になりました。
そして2年間一緒に仕事をした後に、私は転職をしました。
チョコレートのお礼に、彼女を食事に誘いました。
9カ月ぶりに彼女に会いました。
彼女は、今ではエース級の社員になっています。
私は上司として当然のことをしていたのですが、彼女の人生には大きな影響を与えていたようです。
丁寧に感謝の言葉をもらいました。
私は、昔から小さな挑戦を続けていました。
一生懸命やることしか能がない男です。
私が挑戦しているところを見て、彼女は自分も頑張ろうと思ったそうです。
一生懸命やっている姿を見せることで、周りの人を元気づけることができることが分かりました。
私は、小さな頃から要領が悪い男です。
人と同じになるには、人の2倍努力しなければならない男です。
彼女から「いつも元気をもらっていました」という言葉を聞いて、驚くとともに、とても嬉しかったです。
「一生懸命やれば道は必ず開ける」を信じて生きてきて良かったと思いました。