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嫌いと思えば嫌いになるし、好きと思えば好きになる
キャリアコンサルタントの資格を取得したのは10年以上前になる。
ボランティアでキャリア相談をしている。
たまに、昔の部下から相談がある。
昨日は、昔の部下で、現在はアメリカに住んでいる35歳の女性から連絡があった。
LINEの電話で何時間でも無料で話ができる。
1時間半ほど話を聴いた。
彼女は商社マンの旦那と結婚し、旦那がアメリカに赴任することになって仕事を辞めた。
7歳の娘と4歳の息子がいる。
知り合いには駐在員の妻が何人かいるが、いわゆる駐妻にもいろいろ悩みがあるようである。
現地で狭い日本のコミュニティの中での人間関係はとても複雑である。
そんな悩みを何度か聴いた。
今回の悩みは、旦那がアメリカからメキシコに赴任することになった。
それも旦那が30歳代の若さでメキシコの支社長になるそうである。
旦那は張り切って仕事をしているそうである。
しかし、赴任先はメキシコの高地で、治安が悪くマフィアも暗躍している土地だそうだ。
旦那の前任者は、銃撃戦を目の当たりにして、PTSDになって退職したそうである。
家族を危険にさらすことになるのではないか?
との不安であった。
女性は、母親になると、危険に敏感になる。
子どもを守るためには仕方がない。
しかし、インターネットで検索すると悪い情報ばかりが目に付くようになる。
子どもは、英語と日本語にやっと慣れたばかりなのに、今度はスペイン語の世界に行くことになる。
悪い情報ばかりを集めているので、頭の中が悪い情報でいっぱいになっている。
そこで、メキシコの良いところを話をした。
人生は経験でできている。
いろいろな経験をすることで人が成長できる。
人が死ぬときに悔やむことの一番は挑戦しなかったこと。
旦那が一生懸命仕事をして出世をしているから、海外でいろいろな経験ができることに感謝をすべきだとアドバイスした。
目の前の現実には何の意味もない。
嫌いだと思えば嫌いになるし、好きだと思えば好きになる。
そんな話をしているうちに、彼女も前向きな気持ちになれたと言ってきた。
私は62歳になって、自分の人生を振り返ることが多くなった。
苦しいときは、もがき苦しんだときもあったが、今思えば、そんなときが人として、一番成長できた気がする。
自分の人生の価値って、棺桶に入る直前にしか分からないと思う。