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たかがランチ、されどランチ

50歳代までは仕事が忙しく、ランチは手軽なものが多かった。

コンビニのパンとかジュースで済ませることも多かった。

時間も5分間程度であった。

午前中の会議が長引くことも多く、午後の会議までに時間が無かった。

ランチの時間が取れないときには、午後の会議が終わってから食堂で食べることもあった。

15時くらいになってしまった。

そのときには残っているメニューと言えば、カレーくらいしかなかった。

カレーの大盛をかき込んで席に戻った。

こんな生活が健康に良いはずがない。

還暦の役職定年と同時に転職をした。

同業他社で働けることになった。

現場を離れてコンサルタントのような仕事となった。

時間に余裕ができた。

ノルマと時間に追われない生活というのはこんなにノンビリできるのだと思った。

何をしていても誰からも干渉されない。

それでいて給料は変わらない。

会社の食堂は空いた時間に利用できる。

ランチくらい人間関係のしがらみがない場所でゆっくり食べたい。

だから会社の食堂はたまにしか利用しない。

なるべく会社の外に出ることにしている。

外に出ると、どうしてもいつもの食堂になってしまう。

いつもの食堂で日替わりランチを頼んでしまう。

私は食にはあまりこだわりがない。

近所のお弁当屋さんに行くことも多い。

最近は、魚屋さんのお弁当か、無添加の自然食品を使ったお弁当になる。

肉よりも魚。野菜がたくさん入ったお弁当にしている。

それを自分の席でゆっくり食べることにしている。

自分の席は、周りの社員の席の島から離れているので、誰からも干渉されずにゆっくり食べることができる。

以前だったら、食事中でも電話がかかってきたり、部下から決裁を求められたりしていたのでゆっくりランチを食べることができなかった。

最近、会社のトイレで鏡をまじまじと見ることがある。

顔の頬の筋肉が衰えて少し下がってきている。

歳を取ったと感じる瞬間である。

62歳だからあと定年退職まであと3年間である。

最低でもあと3年間は体調を万全にしておきたい。

お爺さんと言われないようにしたい。

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