幼馴染の母親の訃報
SNSは便利です。
どんなに離れていても瞬時に情報が共有されます。
私のような故郷を遠く離れている人にとってはとても便利なツールです。
6年くらい前にFacebookで中学時代の同級生と偶然繋がりました。
40年ぶりくらいのやり取りです。
そして、故郷で毎年開催されている中学時代の同窓会に誘われました。
55歳のときです。
中学を卒業してから会っていませんので、40年ぶりの再開でした。
そしてグループLINEができました。
それ以降、遠く離れた故郷の情報がリアルタイムで分かるようになりました。
同級生がTVに出たとか、恩師が亡くなったとかでLINEでやり取りをしています。
昨日、幼馴染の母親の訃報が流れてきました。
幼馴染は小・中・高校と同じでした。
部活動も一緒でした。
小学生のときには、彼の家によく遊びに行きました。
彼の家はちょっと離れた場所にありましたからバスで行きました。
彼の家は自営業で裕福だったので、流行りのゲームがいくつもありました。
遊びに行くと、必ず彼の母親がたこ焼きを作ってくれました。
とても美味しかったです。
帰るときには、帰りのバス代を渡してくれました。
私は、彼とは部活動も一緒だったので、特に仲が良かったです。
彼の母親には本当にお世話になりました。
彼の結婚式に呼ばれました。
そのときには、独身の私のことを心配してくれて、
「相手がいなかったらオバちゃんにいつでも相談してね。オバちゃんが嫁さんを見つけてあげるからね」と言われました。
訃報の連絡を見るとオバちゃんは94歳でした。
私の頭の中に、走馬灯のように昔の光景が巡りました。
若い頃のオバちゃんの顔がはっきり浮かびました。
涙が溢れてきました。
涙がしばらく止まりませんでした。
恩を返していない自分が情けなかったです。
近いうちに幼馴染を訪ねて、仏壇に手を合わせようと思います。
会いたい人には、会えるうちに、会っておくべきです。