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愚痴を聴くこと②

以前転職支援をした31歳の女性の方と上野で会いました。

4年前に羽田空港の地上職をしていた方を、客室乗務員に転職させました。

メールで書類の添削、オンラインで面接練習をしました。

彼女は、現在は教官をしています。

航空業界はお客様が戻ってきているので、とても活況です。

その分、忙しい毎日で、成田のホテルに宿泊することも多いようです。

彼女は、昨年に結婚しました。

3歳年下の営業をしているご主人です。

結婚式は6月に挙げるそうです。


久しぶりに彼女に会ったときに少し驚きました。

彼女の顔がとても険しいからです。

食事をしながら話を聴きました。

籍を入れて同居が始まってから思い違いのことが起こったそうです。

営業をしているご主人が、接待で毎晩飲み歩いているようです。

それもキャバクラに行って、キャバ嬢ともLINEでやり取りをしているとのことでした。

それを咎めたら、ご主人が家に帰って来なくなってしまったそうです。

家の近所のネットカフェで寝泊まりをしているようです。

6月の結婚式の打ち合わせにも、1回も参加してくれていないとのこと。

すでに招待状も発送済とのことでした。

400万円ほどかかる結婚式を取りやめても、キャンセルしても同じような金額を払う必要があるそうです。

彼女の勤務する航空会社の社長も参加するとのことでした。


彼女を取り巻く状況の厳しさに、彼女は考えるのを止めたとのことでした。

母親には相談しているようです。

話をじっくり聴きました。

彼女が気が済むまで話をしてもらいました。

彼女は父親を中学2年生のときに亡くしました。

女手一つで姉妹3人を育てた母親を見ていて、喧嘩をしながらも話す相手がいることは幸せだと思うから離婚は考えられないとのことでした。

ご主人は両親に過保護に育てられたようです。

何でも言うことを聞いてくれる母親がいます。

結婚して、奥さんに母親と同じ役割を求めたのだと思います。

しかし、現実はそうではなかった。

年上の奥さんは、ご主人を教育しようとしてしまったのです。

ご主人にとって、居心地の悪い家庭になってしまった。

だから、会社の金でキャバクラに行き、家にも帰らなくなってしまった。


人生って答えはありません。

目の前の現実には何ら意味はありません。

自分が目の前の現実に意味づけをしている。

彼女が選んだ結婚相手です。

彼女が自分の人生をどう歩むかは、彼女が決めるしかないです。


私と別れた後で、彼女から連絡がきました。

話すことで、自分が見えていなかった部分が分かりました。

仕事も家庭も一生懸命頑張っていたのですが、少し手を抜くことで楽になりたいと思います。

居心地の良い家庭になるようにしたいです。


彼女の人生がこれからどうなるかは予想できませんが、彼女が納得できる人生になることを祈っています。

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