![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136118478/rectangle_large_type_2_bbb4faee96e14cf6b4eab4c065d1d5d5.png?width=1200)
左遷も考え方で変わる
昨日、知り合いから左遷されたとの連絡が来ました。
会社のある部署の部長です。
56歳。
40歳過ぎて再婚したので、子ども2人はまだ中学生です。
正義感が強く、曲がったことが嫌いな性格です。
経営陣の怠慢な行動に苦言を呈したようです。
その結果、反乱分子とみなされ、閑職に追いやられたようです。
彼は、会社員と僧侶の二足の草鞋を履いています。
実家が寺で、父親が僧侶だったが、突然死してしまいました。
そして、檀家が多い寺を継ぐことになりました。
彼は会社に許可をもらって2年間休職し、宗派の総本山で修行をして、得度をしました。
平日は会社で仕事をして、週末は実家の寺で仕事をします。
彼とは25年前からの友人です。
人生の転機のときに腹を割って相談したこともあります。
檀家の法事のときには法話をしているようで、とてもためになる話をたくさんしてもらいました。
今回は、私が僧侶である彼の話を聴きました。
不本意な異動を言い渡されて、心の整理がつかないとのことでした。
彼は会社のために必死に働いてきました。
厳しい会社の経営を立て直すために、考えられる手段を駆使しました。
経営陣は自分の定年退職までの2~3年の年月を楽に生きることしか考えません。
変えようとする彼と、変えたくない経営陣がぶつかりました。
一会社員が経営陣に敵う訳がありません。
彼の気持ちが痛いように分かります。
私は考え方によっては、彼の左遷は良いように思いました。
今まで、改革の先陣を切って働いていた彼の「休息の期間」だと思います。
彼は、降格になった訳ではなく、収入が減ることもありません。
「こうあるべきだ」という思い込みを捨て、時間の流れに身を任せるべきだと思いました。
多分、僧侶の勉強を積むこともできます。
逆にチャンスなのではないか?と彼に話しました。
今度、一緒に飲もうという話をしました。
彼の気持ちが和らぐのならば、彼の話をじっくり聴こうと思います。