吹奏楽部の流れづくり3
こんにちは。吹奏楽部、部活動指導員の石黒です。
私は吹奏楽部の指導を20年ほど行っています。10名にも満たない部活から70名程の部活の運営、個人レッスン、パート指導、グループレッスン、合奏指導。
一般楽団の立ち上げから運営、合奏指導多岐に渡って携わってきました。
指導活動の中で様々な問題にぶち当たり、一つ一つクリアしていく中で、吹奏楽部の環境の整え方というものを学んでいきました。
今日からnoteを通して、吹奏楽部の活動を行う際に困っている方やもっとよくしたいって思われている皆様へ向けて、
吹奏楽部の活動を生徒達が自主性を身につけながら個人もチームとしても成長していける流れづくりについて、ご紹介していこうと思います。
活動のお役に立てたら嬉しく思います。
さて本日は
セクションリーダーの仕事
私の指導校では、金管セクションのリーダーと木管セクションのリーダーということで、金セクと木セクの2人がいます。打楽器の意見も欲しいときがありますので、高校のチームでは打楽器パートのパートリーダーもセクションリーダーとして動いてもらっています。人数が少ない学校では、合奏リーダーみたいな感じで一人二人置いてもいいかもしれませんね。
それぞれのセクションのリーダーといっても中学生に音楽的な指導をさせるのはなかなか難しいです。
まずやることは、
できることをしてもらって自信をつけさせる
セクションリーダーに限らず、代替わりしたばかりの2年生達は、新しい責任に大きな不安を抱いています。
もちろんやりたい意欲、頑張ろうと思う力もたくさん持っていますが、何から始めたらいいのか具体的にわかっていません。
先輩からの引き継ぎをしてもらっていても、中学生には順序だって引き継ぎすることは、やはり難しい。せっかくのやる気を不安と失敗でなくさせないようにスモールステップが大切です。
なので、まずできることを日々やってもらう。
・ミーティングで明日の練習内容について話す
・ミーティングで練習中に気が付いたことを話す
など簡単な事をこちらから促して、全体の前で話すことに慣れてもらいます。
慣れてきたら、他には
私の指導校でのセクションリーダーの仕事
・翌日の合奏時間と内容の連絡をするために合奏指導をする先生へ聞きに来る。
・翌日の合奏時間と内容をMTGで伝える。
・合奏当日の最初のMTGで意識して臨んでほしいことを伝える。
・1年生の音楽ドリルの丸付けをする。
・基礎トレーニングの進行
・部活後の部屋チェック(幹部全員)
・その他、その代のセクリーが自ら考えたこと
基本的には以上ですが、これらができるように成長したリーダーにはさらに次のステップを用意します。
基礎合奏や分奏練習を仕切って行うなどです。パーツ練習なども自分たちで組んでできるようになってくれると私としては、大助かりです。
(※パーツ練習とは、造語ですが楽曲の同じ声部のメンバーだけで練習こと。)
仮引退前に立派だったと言われよう
こちらから様子を見ながら少しずつ、リーダーとして育ってもらっていきます。
目標は本人達にもいつも伝えますが、最初からリーダーとして全てができる人間はいません。1年かけてリーダーになって行こうということを大切にしています。
理想をおしつけるのではなく、今現在の本人達の気持ちと行動力から、1つずつステップを踏んで成長していく。
そんな風に活動していくと3年生の仮引退前には、いなくなるのが寂しい、良いリーダーに育っています。
本日のキーワード
1年後に良いリーダーになろう。
本日もありがとうございました。
いいね👍やフォロー是非よろしくお願い致します。
石黒琢也